番外編・とある手紙に衝撃を受けて働いてた人『後編』
ようやく黒崎会長の部屋に入る事になった私は……
※カンノン視点※
黒崎会長室のドアが開き私は歩いて、目の前に立っていたのは、ビジネススーツの灰色の髪の20代半ばの年若い女性だったが、直ぐに不思議な顔で立ち止まった。
あれ?
年齢的に私の予想したおばあちゃんぽい人は見当たらなかった。
理由はサイコロ会長から、年輩のおばあちゃんでお孫さんも居ると言われてたので、私は流石に嘘は無いと思い信じていた。
週刊誌にもサイコロ会長は顔写真を大々的に出しているが、黒崎会長は他の社員やコミニケーションが上手くいってる写真の他に、目の前に立ってる女性の仕事をしてる写真もあったが、肝心の黒崎会長の写真が載って無いのは私はいつも謎だった。
複雑な顔で私は居たが、目の前に立つ灰色の髪の女性は微笑んだ顔で、
「始めてあたしは黒崎 枝子は、この黒崎グループの現会長で、一応今年で116歳よ♪」
「ええええええええーーーー!!?」
これには流石に衝撃を受けて、完全にサイコロ会長に言われた想像と違った上に歳が若すぎることに驚いた。
後ろで椎名さんはニコニコしていた。
期待道理の反応をしたらしく微笑んだ顔で黒崎会長は、
「久ぶりの反応ありがとう♪」
私は空いた口が塞がらない状態で放心した。
暫くしてようやく話せる状態に戻って応接ソファに座り、向かい側の1人用に黒崎会長が座り、机の上に紅茶を2つ出して、椎名さんはおぼんを持って黒崎会長の後ろで立っていた。
少しだけ紅茶を飲んで黒崎会長は、
「早速だけど、預かったモノを貰えるかしら?」
「え…あ、はい」
訊かれて一瞬だけ忘れてた私は慌ててポケットから封筒を出した。
「ありがとう」
お礼を言って受け取ると、黒崎会長はジーと封筒を見ていた。
私は気になって、
「中はなんですか?」
「知らない方が良いわよ♪」
「へ!?」
微笑んだ顔で黒崎会長は言うと、私は不安な声を上げた。
「怪しい物では無いわよ。」
「ただね……この中を知ると、アナタの命の保証は出来ないのよ。」
「………」
この説明に私はこれ以上に聞かない方がいいとおもえた。
「代わりに借金の紙は持ってる?」
「あ、はい」
「無くすと怖いからバックに入れてあります。」
慌てて私はバッグから、サボチェルさんから送られた借金のを出して黒崎会長に渡した。
受け取ると黒崎会長は無言で見ていたが、
「封筒の中は秘密だけど、代わりにアナタの借金をあたしが肩代わりに全額返済しますので、よろしいかしら?」
「本当…ですか?」
「ええ、本当よ♪」
とても突然信じられない事を言われて、コレには私は驚きの声を出して聞き返して、黒崎会長は微笑んだ顔で頷いた。
「やった!」
「私は報われた!」
場所を考えずに借金が無くなった事に喜びを隠せなかった。
後ろを向くと黒崎会長は椎名さんの方を向きて、
「椎名さん」
「ガメットさんを呼んでくれる?」
「かしこまりました。」
返事をして椎名さんはスマホを出して、直ぐにノックの音が聞こえて、
「ボス、なんか用か?」
「!?」
入って来た数人の黒いスーツが入り驚きの顔で、リーダーぽい1人は赤いモヒカンの頭にサングラス、左耳に十字架のピアスを付け、ネクタイを緩ませ、ブレザーのボタンを外して、胸元に入れ墨が見え、カッターシャツの襟を立て、ズボンからカッターシャツを出した30代ぐらい男性と、後ろ数人は黒いサングラスで男女はビシとした黒いスーツを綺麗に着ていた。
ヤクザとつながってるの!?
「ひ⁉」
これは私の第1印象は、
こ、殺されるの!?
そういうイメージしか無く、尻餅をついて後退りをしていた。
「安心して下さい。」
「暫くは休暇でしょうから、プライベートビーチでバカンスを行ってもうだけですよ。」
近くに居た椎名さんと黒崎会長は言うと、赤いモヒカンの男性に軽々しく荷物のように片手で持ち運びされた。
ジタバタと鳴き叫び、
「殺される……!?」
軽く脳を揺らされ気を失い静かになって私はそのまま運ばれて、ここまでしか記憶は無かった。
目が覚めたら起きたら常夏のリゾートに居た。
「え?」
※※※
※枝子視点※
窓からあたしはヘリコプターが飛んで行くのを会長室から見送って、封筒の中を開けると黒いカードキーと2枚の手紙が入っていた。
1枚目の手紙の内容は走り書きで……
『これを見てるということは、無事に運び終わったということだな。
この世に残しては、駄目な悪魔の居場所には帝国の野犬に渡せないものであり、野犬共が探してる必要な鍵を俺は帝国のとある南の町の子供でクロエさんが信頼してる人物に会うことにして、この手紙を指定した日時に届けてもらう依頼した。
今はまだその悪魔はこの世に現れてない…未来の時代を託す者に義母さんが渡してほしい。
もう俺は最後に囮として、野犬共の注意を子供から引き離してやらないとな…帰れなくてすまない。
どうか、いつまでも元気で…俺の娘の胡桃に宜しくな……
黒崎ゲン』
暗い顔であたしはその手紙を握ると、
ゲン……
血の繋が無い養子でいつも危険なことに首を突っ込みとはいえ…馬鹿な子…親に心配させて…
もう1枚の手紙の内容は…
『直接に届けることが出来ずにごめんなさい。
僕が出来るのは彼の想いに応える事だけだった……ので、その鍵を狙って悪魔が動く危険を避けたかったので、こんなタイミングになったので…本当にごめんなさい。
あとは知り合いの借金を肩代わりして下さり、ありがとうございます。
せめて僕からの1つだけお返しの荷物が、もう直ぐ宅配の方が来たら荷物を受け取って下さい。
ヒカリ』
これには困った顔であたしは、
ヒカリ君は悪くないのに謝ってばっかりね。
本当にサテラが心配になるわけですが……荷物?
これには不思議な顔でいた。
机の電話が鳴ると、椎名さんが電話を取ると、
「はい…え?」
「黒崎会長、宛に荷物が届けてるそうです。」
「ここに持ってきてくれない。」
静かに言うと受付が受け取りって椎名さんが荷物を取りに行った。
数分後に、椎名さんが戻って手に小荷物の段ボールを持っていた。
「お持ちしました。」
「一応中は検査機で確認しましたが、爆破物や危険物はありませんでした。」
「ありがとう…」
椎名さんは伝えると、静かにあたしはお礼を言った。
「私は宣伝部長に仕事を頼まれた事が有るので失礼します。」
お辞儀をして椎名さんは出て行った。
直ぐに段ボールを接待ソファの真ん中の机の上に置くと、段ボールを箱を開けた。
「え!?」
そこには、綺麗な装飾の宝石箱が入っていた。
その宝石箱の蓋を開けると、蓋の裏側にゲンとあたしを含めた黒崎家が一緒に微笑んだ顔で写っている写真があり、中にはどら焼ぐらい1枚の硬貨があり、微笑んだ顔のあたしとゲンが、大きいコインに彫られていた。
直ぐに素材を『鑑定』したら…アダマンタイト石を硬貨にして彫られているものだと分かり驚いた。
こんな完璧な加工は始めて見たわよ……
宝石箱の下に手紙があり、その手紙には…
『お節介だと思いますが、少し遅いですがゲンさんは誕生日に贈り物が出来ずに恥ずかしそうにしてましたが、僕がこちらに転生の際にマザーさんに資金を提供ありがとうございます。感謝してます。
遅蒔きながら数日遅れて誕生日を送らせてほしいので僕が勝手に作りました。
ずっとゲンさんは義母さんの貴女の事をいつも身をあんじてました。
だからゲンさんを怒らないで下さいね。
だから硬い絆の意味でゲンさんが依頼の対価して渡されたアダマンタイトを特別な企業秘密な加工をして、この世に一つしか無いモノを貴女に贈る事にしました。
ヒカリ』
全く本当……どっちも……
困った子ね……
嬉しいそうに涙を流して私あたしは宝石箱を見ていた。
「ありがとう」
小声で囁いた。
※※※
※少し前※
受付で荷物を受け取ると、椎名さんは小荷物の段ボールを運んでいると、
「椎名さん、手紙を落としましたよ。」
「え?」
横を通った社員に言われ床を見ると、椎名さん宛の手紙だった。
慌てて椎名さんは、
「あ、ありがとうございます」
「いえいえ」
お礼を言うと社員は微笑んだ顔で立ち去った。
爆発の確認をする際にその手紙を読んで、
『無理を承知で椎名さんへ、15分ぐらい黒崎会長を1人にして下さい。
コレはゲンさんに頼まれた誕生日プレゼントなので、遅れたサプライズプレゼントにしたいので、協力お願いします。
この箱を渡したら部屋を出てください。宜しくお願いします。
ヒカリ』
[ふ~ん、なるほどね♪]
[そっか、ヒカリくんとゲンさんのね。]
内容が分かり微笑んだ顔で椎名さんは協力してくれた。
※※※
※真一郎の家※
カンノンから弁当を奪った真一郎君は家で、
「ぐおおおおーーー!」
「天才的な僕が大盛り弁当を4個たべて腹痛とは………イギャーーーー!!」
お腹を壊して長時間のトイレとお友達のお付き合いだった。
因みにヒカリがカンノンさんに渡した弁当は、高級うな丼、よりすぐり日本の梅干しづくし弁当、ズワイガニ丸ごと弁当、柿ごはん丼の全て大盛りだった。
END
いつも読んでくだりありがとうございます。
皆様は食べ物の食べ合わせご注意を……
投稿は2〜3日に1話の深夜2時00分の投稿ペースになります。
生活の為にアルバイトをしないとまずいので、ごめんなさいm(_ _;)m
こちらに投稿→カクヨムに投稿になります。
時間を作って読んでくださり本当ありがとうございます。
また読んでくださりますと幸いです。
ブクマ&評価をしてくださりますと幸いです。
次回の投稿11月30日2時00分…以前の番外編.2話投稿
追加小説は152部分 番外編・とある武人と執事と主人のハーレム




