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僕と君の出会いと別れ  作者: 雪谷
第0章・皆と一緒に……
16/434

8.100%

 ここで僕は…


※ルクス視点※

 凄くルルお姉ちゃんは困惑して考えていた。


「えっと……」

「本音で?」


 真実を選んで、ルルお姉ちゃんは良く分からない顔で訊いた。


「僕の本音は…ごめんなさい。」

「ルルお姉ちゃんは100%大嫌いです。」


 一応、僕は申し訳なさそうに頭を下げてから告げた。


「えーーー!」

「嘘…なんでよー!」


 あまりに衝撃的にルルお姉ちゃんはショックを受けて大泣きした。


 未だに信じられない様子に、


「だからルクス君は何故なのよ!」

「だって森から用事で帰る時に、木の後に隠れて…商人さんにこの村に来ないよしてくれとか、『あの村に黒髪の悪魔のせいで事故を起こした。』とか…」


 この僕の言葉を聞くとルルお姉ちゃんは泣くのを止めて、


「ええええええええええええ!?」


[あれを……聞いてたの!!?]


 表情がが固まり自分がやった事で、凄い滝のような冷や汗を流してガタガタと震えて始めた。


「それに、レイジ君とレナちゃんに脅して売っちゃうとか…笑顔で言ってるし……そんな悪魔みたいな人を好きにはなれません!」

「それ! アウト!」

「これは…許せませんね!」

「完全に終わってるほどにだめですね!」


 冷ややかな目でギロリとシュイは冷気を出したように部屋の中が寒いくなった気がして、激怒でリィーンは腕を組んで、怒った顔でイリスは目を尖らせいた。


「正直に…大切な友達にそんな事をする人は最低!」

「大嫌い!」

「がはー!!」


 精神的なダメージをルルおねえちゃんは99999999ほど受けて、魂が抜け出るほど大ダメージだった。


[これは……死ぬレベルね……]


 みるみるうちにルルお姉ちゃんは真っ白になっていった。


 倒れてるルルお姉ちゃんに手を差して僕は、


「ルルお姉ちゃんが、本当に心の底から反省してくれるなら、もう2度とやらないと誓えるなら僕は友達としてルルお姉ちゃん信じるけど?」

「…ごべんなじゃい(ごめんなさい)!!」

「ぼうじまじぇーん(もうしませーん)!!」


 大泣きしてルルお姉ちゃんは涙を流して必死で謝った。


「もしも…約束を破ったら…」

「え……破ったら………」

「ルルお姉ちゃんを完全に大嫌いになるからね。」

「その時は…当然、二度と声はかけないで絶交ね!」


 顔はニコニコしてるけど僕は笑ってるのは口だけは全く笑ってない。


「ヒイーー‼」

「今後は誠心誠意で、心を入れ替えて気おつけます!」


 凄い怯えた顔で深々と綺麗な土下座をした。


[……怖いかも…]

[私わたくしは何も見てません。わたくしは何も聞こえません…]

[これは…意外な素顔ですね。ルクスさんの評価を少し改めないといけないかも?]


 周りも反応は、ルクスの怖い笑顔にシュイはちょっと後ずさり、リィーンは無言で別の方向を見てあえて触れないようにして、少し考える姿勢でイリスは思った。


「……」


 無言で言葉を失って、レイジ君とレナちゃんも初めて見る顔で震えていた。


 この時に共通して思ったのは…[ルクスを絶対に怒らせるな!]だった。


 普通の笑みに戻ってレイジ君は近寄ってきて、


「ガウ[因みに建前は…]」

「建前は、ルルお姉ちゃんは表面は優しく内面が凄く真っ黒だけど…多分、良い人だよ。」


「そんな~!!」


 剣でグサと刺さるような感覚の言葉に、押さえてルルお姉ちゃんは泣き顔になった。



「キュー[それも…建前なってないわ。]」

「それがコレの評価なので仕方ない」


 何とも言えない顔でレナちゃんはツッコミを入れて、シュイが親指を立ててルルお姉ちゃんを指した。


わたしの印象が……」


 どんどん右下がりにイメージが崩れた顔でルルお姉ちゃんはショックを受けていた。


 アイテム・ボックスからシュイが朝ごはんを柔らかい食パンを出した。


 シュイはパンをルクスの前に出して、


「ルクス、これ美味しい」

「ルクス様、あ〜ん♪」

「ルクスさんわたしとも一緒に食べてください♡」


 微笑んだ顔でリィーンは口の前にパンを持ってきて、甘い口調で言い食パンの耳をちぎると、耳の先をイリスの口に軽く食わえて…反対側をルクスの口に入れようと、まるでポッキーの先端から両方が食べてキスをする感覚で、ゆっくりと唇を奪おうとした。


「え!?」


 驚き僕は後退りした。


 気にしたら負けの気がしてレイジ君とレナちゃんは朝ごはんを静かに食べて、ルルお姉ちゃんはルクス達が気になるが…さっきの事が有るので気にしないようにした。


 その後、食べ終わってから僕達は、


「ルクスさん、外に出たら何処に行きますか?」

「帝国の南の町は…どうですか?」

「あそこは安泰♪」

「なら、名案ですね♡」


 皆が話してると僕は顔が暗くなり、


「少しだけ奥の部屋に忘れ物したから、ちょっと待ててね。」

「え!」


 皆は…驚きの顔でルクスの背中を見送った。


※※※


※奥の小部屋※


 暗い顔で以前の事を思い出して、


 帝国の南の町は…僕が7歳まで住んでた所で、周りからスキルが…無い事を周りの身内の貴族から、ブラック・スキルの事を話しても誰も信じくて[お前のホラ吹きだ!]、笑い者にされた、唯一の僕が生きた心地は、僕を見放さなかった父さんは剣を教えてくれた。


 2歳から教えて貰った事は今でも覚えてる。


「お!」

「お前は筋がいいな〜♪」


 初めての剣を握った時も父さんだけは褒めてくれた。


 6歳になってとある大会で、僕と同じ歳の少年のテイジ君と決勝戦でお互いの剣が壊れ引き分けに終わった。


「僕の軌道についてきて、本当に僕と同じで剣が好きだね♪」

「…でも、今度はこんな事は止めてよ♪」

「次は、君と本気で戦いたいよ♪」

「僕の名前はテイジだよ♪」


 勝つのは悪い気がした僕はワザと剣を壊して、引き分けに終わらせた事をテイジ君は見抜いていた。


 それでも周りの人達は、


「どんなインチキをしたんだ!」

「あの女神の息子の天才とお前みたいな嘘つきが互角なわけ無いだろ!」 

「スキルなしが!」


 悔しかった…自分の身内はあり得ないだけで、都合だけで蓋をしてボコボコに殴られ、一切信じることもしなかったが、父さんだけは褒めてくれた。


「そうか、頑張ったな♪」

「お前は強くなれるぞ。」


 そんな様子を影から父さんの事が大好きだった母さんは僕を憎んだ。


 そしてある日、僕は母さんに雇われた誘拐されて、南の魔の森に置き去りされた。


 必死になって父さんは僕を助けに来てくれて、森を出るまで背中の大怪我を隠して、そのまま倒れた。


「お前は……スキルが無くとも周りが………認めなくとも俺が認めた……た、大切な息子だ…ルクスはもっと自由に生きて、そして、いつまでも笑え…………」


 悲しくて涙が止まらなかった、だって、それが父さんの最後の言葉だった。


 その後に母さんは、父さんが死んだのは僕のせいにして、無理やり呪いをかけて、


「南の町の領主の息子が、スキルを持たないお前はいらない子だ!」

「生まれて来なければいいのに…」

「捨てて来たのにアンタをあの人がたるけるなんて…そして死なせるなんて……疫病神!」


 他にも言われたが、僕は悔しかったが誰1人として憎まなかった…だって良くても悪くても僕は、この町で育ち過ごしたのだから、憎んだら今までの出来事も父さんの事も全て否定するような気がしたから、憎まなかった。


 それに…憎んだら僕も母さん達と周りと同じになる気がした。


 帝国領の西の国境の外に移動中に数か所の骨を折られて、僕は地面に叩きつけられ捨てられた。


 ここで僕もようやく死なせてくれるかな?


 涙を流して、全てを諦めたその時に、


「レイジ君…誰か倒れてる」


 この時にレイジ君とレナちゃんに出会った。


 そして…あの村が僕の故郷になった。


 今でも思うのは僕は、


「僕は…疫病神なのかな?」


 落ち込んでいたがドアが勢いよく開いて、


「ルクス」

「ルクス様!」

「ルクスさん♡」

「ルクス君!!」

「ガウ[ルクス]」

「キュー[ルクス君]」

「え…」


 皆は…優しく抱きしめ僕は不思議な顔になった。


「ルクス、さっきから辛そう。」

「ルクス様が辛さは剣である。わたくしにも分けて下さい♪」

「辛いなら水臭いですね♡ わたしの小さな胸に飛び込んで来て下さいよ♡ いっぱい抱きしめて幸せにしてあげますよ♡」

「よくわからないけど、ルクス君はわたしが守るからね。」

「ガウ[辛ければ、兄貴分の俺に言え。]」

「キュー[どんなことも聞くよ♪]」


 優しい口調でシュイ、リィーン、イリス、ルルお姉ちゃん、レイジ君、レナちゃんは…優しく声をかけてきた。


「どうし…て………なの………」


 どうすれば……良いの…………


 信じられない様子で僕は両手で顔を隠して大泣きした。


「僕は……」


 …僕が帝国の南に住んでた領主の息子で、父さんの事も町の事もそこで過ごした日々も全て話した。


 続く

時間を作って読んでくださりありがとうございます。


また読んでくださりますと幸いです。


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