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僕と君の出会いと別れ  作者: 雪谷
第5章・調律師としてのケジメ……
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15.何度目ですか?

 今回はとある2人の仕置きの話…


※アザゼル視点※

 ルクス様の部屋で発覚した変態行為には、流石にルクス様は大変に心を痛めており、昨夜はレティシアさんとイリスさんの看病をしていた。


 今日は2人はお仕置き中だった。


 その1人は珍しくいつも軍服ではなくイリスさんから予備のメイド服を借りてメイド姿のリィーンと、もう1人は馬小屋で問題行動を起こした人物でネメシスさんから、お仕置きはゾンビの群れの中に下着姿で手足を大の字に縛られて半日ほど見える位置に置き去りして、現在見習い執事のノアールは白目を向いた状態だった。


 モップを持ってゴシゴシと床を拭いてリィーンは納得がいかない顔で、


「なんでわたくしが掃除ですか!」

「ルクス様エナジーをもっと補給したいのに…」

「………」


 魂が抜けた顔でノアールは勢いよくで足に引っかかると水が入ったバケツをひっくり返した。


「あー!」

「また!?」


 真っ赤な顔でリィーンは怒鳴ったが、


「こら!」

「コレで何度目ですか!」

「貴女ノアールはやる気があるんですか!」

「…………」


 無言でノアールからは全く返事は無く、そのまま歩き出したノアールの態度に、イライラしてリィーンは納得が行かずにノアールの服の襟を持った。


 偶然に通りかかった(わたし)とルクス様は現れて、


「おや、何をやってるですか?」

「え…リィーンが暴力!?」

「!?」


 驚きの顔でリィーンはゆっくりと振り向くいた。


 残念そうなの口調で(わたし)は、


「そんなに貴女が暴力的だとは思いませんでした。」

「見損ないましたよ」

「これは……違いますよ!」


 慌てて手を放して動揺した顔でリィーンは(わたし)にごまかそうとして、


「僕も……見損なたよ。」

「ひー! ぎゃあああーーー!!!」

「ル、ルクス様……これは違うです!」

「本当に信じてください!」


 すっかりと引いた顔でルクス様は(わたし)の後ろに隠れて、叫んだ後に必死でリィーンは真っ青になって土下座をしていた。


「暴力は最低だよ。」

「………」


 容赦なくルクス様に言われて、リィーンは真っ白になって精神的ダメージ100000000000000☓10回ほど何度も連続でくらって、ガックリして真っ白になって倒れた。


 もはや、色々と手に終えない状況だったが(わたし)は打開策を講じるが、その前にチラとルクス様を見た。


「ルクス様、シオンさんが話があるそうですよ。」

「そうなの?」

「ええ、急いの話ですよ。」


 まあ、この場にルクス様が居ると話が進まないのでシオンさんに悪いですが丸投げした。


 慌ててルクス様は走って行って離れたことを確認して、


「立ち直らないと……今夜のお仕置きを強化しなくてはなりませんね。」

「…………」


 声をかけてもどちらも返事がなかったので、


「ですが…ちゃんと掃除を終わらせたら、ルクス様と寝られる権利の仲介に入りますが……」


 この言葉をリィーンもノアールも聞き逃さなかった。


 直ぐにノアールとリィーンは光が戻って、


「マジー?」

「本当ですか?」

「あくまでも出来た状態しだいですよ。」

「寝る機会は成人まで、不埒な事をしたらルクス様に一生フラれますので、謝って寝る範囲までですよ。」

「イエッサー!」


 キラキラした目で訊いてきたので(わたし)は出来る範囲を簡単伝えると2人は目の色を変えた。


 その場を(わたし)は離れると、


「さっさと終わらせますよ!」

「おっしゃー! やるぞ!」


 気合を入れて掃除をした。


※※※


※2階の休憩部屋※


 私は2階にから掃除してるリィーンとノアールが上から眺める感じで、2階の室内のテラスから、リリィ様とロヴンさんとネメシスさんとアスモデウスさんは静かにお茶会をしていました。


 苦笑いでロヴンさんは飲んで紅茶を机に置いて、


「あらら♪ フフフフフフフ♪」

「本当に何度目かしら?」

「うわー、アレは大変ですね……」


 妖艶に微笑だ顔でネメシスさんはクッキーを食べて、複雑な顔でアスモデウスはリィーンに少しだけ同情していた。


「お兄ちゃん、用事で呼ばれて居なくなちゃいました。」


 つまらない顔でリリィ様は頬を膨らませて、グラスにオレンジジュースにストローをさして、ネメシスは余裕の微笑んだ顔で、


「まあ、気長に待つのが良い女よ♪」

「ルクスちゃんにも事情が有るのでしょう。」

「それに…ルクス君の行動で間違った事は有りましたか?」

「お兄ちゃんに、何一つ無駄な行動は無いですよ♪」

「自慢のお兄ちゃんだもん♪」


 ミルクを飲みがロヴンさんは微笑んで、ワインを飲みながアスモデウスさんとネメシスさんは余裕の言葉を話して、リリィ様は立ち上がって自信を持ってドヤ顔をした。


※※※


※とある部屋※


 そのお茶会の様子を見たあとに私は廊下を歩き出して、とあるドアの前に立ち覗くと大広間の部屋の中ではサテラさんが、ルクス様の旅に同行するエヴァさん、リルさん、菫さんにメイドの指導をしていた。


 ホワイトボードにサテラさんは、なかなか上手いルクス様の絵を書いた。


「良いですか!」

「メイドならば、ご主人様の3歩後に下った位置を歩きます!」


 不思議な顔でエヴァさんが手を上げて、


「横を歩いては駄目なんですか?」

「絶対にダメです!」

「横を歩いて良いのは本人の親同士が認めた婚約者、恋人、奥さん、妾だけですが、貴女達はまだ新米メイドです。必ず3歩後ろを歩いてください!」

「でないと恥をかくは、ご主人様のルクス様なんですからね!」

「なるほど…」

「ルクス様の恥は避けなければなりませんね。」


 手をクロスを作ってサテラさんは説明して、感心した口調でエヴァさんと菫さんはメモを書いていた。


 不敵の笑みでリルは、


「ならば…」

「リルさんは、あくまでも本人が言ってるだけの婚約ではだめですよ。」

「なぬ!?」

「ちゃんとルクス様のお母様に認めたならば横を歩いて行けますが……実際はどうですか?」


 驚いた顔でリルはなって、サテラさんが話して言い負かせられて質問するようにジト目で訊いてきた。


「ぐぬぬぬ……負けました。」


 これには…苦虫を噛んだ顔で悔しそうなリルは降参した。


 そもそも、あのルクス様のお母様が認めるとは思わないのは(わたし)の率直的な意見だった。


「次は、ご主人様の性的な行為は成人で待ってくださいね♪」

「!?」 


 これには驚きの顔をした。


「成人してないご主人様の場合は、新人のメイドとしてご主人様の心をガッチリと掴み信頼を得る大事な期間です。」

「新人が成人前の子に不埒に誘惑するのは、ご主人様に警戒されますし、遠目にされてしまいますので、絶対にクビになりますよ!」


 これにはわたしもなるほどと、これには感心するモノだった。


 そしてサテラさんの顔が微笑で、


「数年ほど経ってから、成人して必ずご主人様の警戒がとけたら、ゆっくり最初に甘いキスや色々とやり、最後はご主人様の口から『結婚してほしい』と言われたお腹にご主人様の子を宿す為に、絶対に逃してはだめですよ♪」

「拘束してちゃん責任を取らせて、休まずに責めてくださいね♪」


 とんでも無い事をサラリとサテラさんが言うと、菫は真面目な顔で、


「それは…どんな方法でもですか?」

「はい♪」

「ちゃんとご主人様の赤ちゃんをお腹に作るが重要ですよ♪」


 返事をしてサテラさんは微笑んだ顔で念入り言い切った。


 最後にサテラさんは可愛らしくウインクをして、


「ご主人様に責任を取らせるためにね♪」

「マスターが、責任を取らせる…って、甘美にいい響きです♪」

「素晴らしい言葉だ♪」

「本当にとっても完璧な台詞ですわ~♪」


  この言葉には凄い魅力的な事を感じて、両手で自分の顔を押さえエヴァさんは微笑んで、冷静な口調で言ってるがリルさんは頬が緩んで、祈るように両手を握って菫さんは目を輝かせた。


 覗くのを止めてそろそろ(わたし)は眷属のフェイとロンが集めた、過去の王国の情報をまとめければならないために、部屋に戻ることをした。 


 因みにわたしが行かなかった…外ではオロバスは、


「俺がしっかりとルクスやその妹君を守らないとな!」

「恩には恩を返すのが男であり、俺は武人だ!」


 自分に言い聞かせ木剣の素振りをして、その近くに黒い子犬のレイジさんと赤いドラゴンのレナさんはお昼寝していた。


 因みにポンコツのルルさんは乙女の考えで、新しく与えられた自分の部屋で、良からぬことを考え込んでいた。


「フフフ、今度こそ…ルクス君は(わたし)に惚れる筈よ!」


 怪しげな小瓶を持っていたが、後にアスモデウスにその小瓶を回収されたのは別の話だった。


※※※


※お仕置きの地下室※


 そして、地下牢では涙目でシャルロットは縛られ正座させられて、


「色々と聞いたわよ……」

「ルクス君に赤目の刺客を送り付けたり、ワイバーン族に泥を塗ってくれて…」

「キュー[最低よ!]」

「ごめんなさい……」


 ガーベラさんと白竜がメラメラと背後から怒りの炎に燃えているイメージでお説教をしていた。


 続く

時間を作って読んでくださりありがとうございます。


また読んでくださりますと幸いです。


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