6.君と僕は共犯者
止まった時間の中で僕は…
※ルクス視点※
止まった時間の中で僕はイリスを連れて奥の部屋に向かった。
「ここがルクスさんの寝てる部屋ですか♡」
「なんだか強引にルクスさんにお部屋に入れられる気分ですね♡」
「……」
微笑んだ顔でイリスはニヤニヤして、僕はツッコミを入れると面倒くさい予感がして無言で放置した。
シーツを手に取って不思議な顔でイリスは、
「あれ?」
「ベットにルクスさんの匂いがないですね?」
ハアハアと息を漏らして、匂いを嗅ぎジト目で訊いてきた。
「いや、この部屋は僕の部屋じゃないだよ。それにまだ寝る前だからね。」
「それは……つまらないですね。」
困った顔で僕は素直に話すと、つまらない顔でイリスはシーツを戻して敷き直してた。
「ベットに座りますか♪」
「そうだね……」
ベットの上に腰をかけ足を組みイリスは色っぽくて、目線を反らしてベットに僕も腰を掛けた。
「ねえ♪」
「どうしたの?」
立ち上がりイリスは僕の前に立ってじーと見えて不思議だった。
頬を赤らめてイリスはブレザーを脱いで、
「やっぱり、ルクスさんがここで欲しいです♪」
「ちょっと!」
「なんで脱ぐの!?」
「だって寝るのに脱がないとダメでしょう♪」
「……あれ?」
慌てて僕は目を閉じたが暫く待ったが何も起こらないのでゆっくり目を開いた。
「え……!?」
目の前のイリスはいつの間にかバニーガールの黒いコスチュームを着てニヤニヤして尋ねた。
「何をルクスさんは想像してたですか?」
「おマセさんですね♡」
「……」
耳元でイリスに言われて、僕は真っ赤な顔になって何も答えなかった。
落ち着いた僕は不思議な顔で、
「どうして、その姿なの?」
「ルクスさんの……好みの姿にですよね♪」
「え!?」
イリスは言いかけて周りに6人ほどのコスチュームの色が赤、青、緑、黄、紫、白の違うバニーガールのイリスの分身を出して僕は驚きの顔になった。
「私はこれからルクスさんの肌と肌を重ねて、魔力を皆で絞り尽くします♪」
「本当はここで裸同士で抱き合いですけど、ルクスさんは成人前なので露出は抑えて、ここは我慢して美味しくルクスさんの悪い魔力を絞ります♪」
そう話すとそれぞれのイリス達は僕に抱きついきた。
一気に魔力が吸われると感覚と同時に違う意味で僕はドキドキとして、イリスはニヤニヤとこっちを見てきた。
目を回して僕は尋ねて、
「こんな……こと必要なの!?」
「ルクスさんのブラック・スキル[マナ吸収]は、通常スキルやユニーク・スキルと違い自分の意思とは関係なく、無限吸いマナが体内に蓄積する…最悪の呪いとってはいわば猛毒です。」
「その体内に溜まったマナを空っぽになるまで絞り尽くして、黒い血から赤い血の色に戻さないと…他の子達に隠してる呪いが明るみになります。」
「そうなれば、他の子達にも気づかれますよ。」
「いいんですか♡」
「うう……」
当たり前のようにイリスは語る事はけして嘘では無いことは、正直に僕は数年前まで帝国南部に住んでた時に、偶々女神教の用事でその町にいたテイジ君という少年が持って、一緒に読んだ『禁忌の呪い本』で方法も知ってはいたから、イリスの言ってる事が正しいので、皆に知られる想像したけど余計に心配されるのは避けたかった。
いつまでも迷ってるのは止めて腹を決めて僕は、
「だったらお願いだけど皆には、秘密にする代わりにイリスは君と僕は秘密のを守る意味で共犯者だ!」
「共犯者とは、なんだかエッチぽくて素敵な響きですね♪」
「いいですよ♡」
「交渉成立ですね♡」
強気の姿勢で言われて間があきイリスはクスクスと笑い微笑み浮かべた。
覚悟を決めてルクスは上半身の服を脱いだ。
「ルクスさんベットに横になって下さいね。」
「わかった。」
「眠ってください…」
指示に素直に従ってイルスに暗示をかけられ眠らせられた。
「私も魔力による複製を使います。」
複数のイリスが現れ寝ているルクスにしがみついてきた。
「もっと、密着しないといけませんね♡」
続く
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