番外編・とある銀髪の少女・前編
これは過去から現在・・・
※シオン視点※
およそ160年前に私はシオン・S・カミーラで、始祖・吸血鬼の父様とサキュバス・クイーンの母様の間に生まれた神級の娘で、生まれた時から魔力コントロールが出て喜んで私も嬉しかった。
でもそんなに幸せな時間は長く続く事はなかった…中立国の人間側の国では、私わたしの存在を良く思われなかった。
人間の国では、
「恐ろしい化け物が生まれたぞ!」
「ああ!」
「いずれは、俺達も襲われる違いねー!」
皆はその私の恐怖に背中を押されて、日に日に恐れていた。
ある時に人間の王は、私達を狩る為に冒険者ギルドや退魔師や軍や大勢の人間達を差し向けた。
普通なら父様も母様も抵抗するはずだったが、何も抵抗もしなかった…まるでこうなる事が分かってたようだった。
近くのベットで5歳になった私は眠る中で母様は優しく頭を撫でて、その窓の外には大勢の人間達を見て父は落ち着いた口調で、
「何の関わりもない者や怯えた者の命を奪うのは、更なる世界の終わりを告げるだろう。この美しい大地を壊すのは無粋だな。」
「私がこの責任を取ろう。」
「アナタを愛したのは私の罪です。だからずっとアナタの側に居ます。」
部屋を出ようと父様は立ち去ろうと、父様の手を優しく持つと母様は微笑んだ顔で見せた。
「良いのか?」
「はい」
確認の為に父様は聞くと母様は返事をして、見つめ合い唇を合わせてキスをした。
「人生パートナーのお前と出会えて良かったよ。」
「私もアナタと出会えて本当に良かったですよ。」
唇を離して微笑んだ。
そして、父様は人間の王に2つの選択をさせた。
1つは娘をそちらが封印する形で、祖母の命は保証して欲しい。代わりに私と妻の命を差し出す。
2つは1つ目を断れば…この世、全ての人間を消すまで狩り続けるぞ。
2つ目はハッタリだ、恐れてるなら…この選択で直ぐに王は、1つ目を選んだ。
退魔師によって私が封印されたのを見守る中で、祖母は禁忌の森へ送り届けた。
その後に父様と母様は人間達の国に連れてこれた。
処刑台で人間達は騒ぐ中で父様と母様は、
「心残りは、あの子の花嫁姿を見えないのは父親として、唯一の心残りだが…」
「それは…私も同じですよ。」
「もしも、あの子が好きな出会えたなら、どうか私達よりも幸せななってくれ。」
「もしも…ライバルが居るなら、負けないでね。私の愛しい娘シオン…貴女の幸福を祈ってるわよ。」
そのまま微笑んだ顔で父様と母様は処刑された。
そして私が起きた時には、黒い空間で封印されたあとだった。
「父様、母様」
呼んでも誰も居なかったが、
『私の愛しい娘へ、コレを聞いてるという事は、私達はこの世にはもう居ない。という事だ。』
「な、なんで…」
残され音声の父様の言葉に、私は顔を青くして、経緯と内容を話してくれた。
「そんな人間なんかに滅ぼせば良いのにー!」
私の幸せを奪われた人間が許せなかった。
そして父様の音声は、
『最後に父さんは昔にシオンとお母さんと合う前に、死にかけた時に通りすがりの人間の医者に救われた事があった。』
「え……」
それを聞いて顔を上げた。
『人間の全てが悪では無い事も分かっている。ただちょっと、臆病な人間がいただけなのも、だから、あの日に死ぬ命を繋いでくれた事は、今でも感謝している。なんせ、自慢の妻や娘のシオンというこの世に1つしか無い、私わたしだけの生涯の宝物に出会えた時間を貰えてたんだから……人間には私わたしが生きてる中で、その時間をくれた恩義がある。』
『父さんは人間に救われた命は、最後は人間の為に最善になるよう使う事にした。こんな気弱な父さんを許してくれ。だから、人間にシオンは復讐だけはしないでくれ。』
「でも……」
『父さんは…シオンには、最後まで幸せになってくれ。これが父親としての願いだよ♪』
この父様の意味にはこの歳で理解が出来たし筋が通ってるからそこ、私わたしは父様の覚悟も分かった。
最初から悪は誰も居ないのも分かる…だだ、魔が差しただけなのも、だから…私は迷った。
『はあ〜い♪』
「母様!?」
ここで母様の音声は予想外だった。
今までに聞いたことが無いくらいに、甘くエロい口調で母様は、
『シオンに好きな子が出来たら、絶対に逃がしちゃダメよ~♪食べちゃって自分のモノにしなさい♪』
『いっぱいに脳みそがバカになるまで、毎日朝から晩まで●して●して●して、毎日快楽漬けにしちゃいなさい♪』
「…………え………」
『たくさん誘惑して無理やり子供を作ってデキ婚しちゃいなさい♪その相手の子に全部責任を取らせるのよ♪』
「!?」
とても母親の言う事とは思えない言葉に驚きでショックを受けて、同時に流石は淫魔の女王だと思った。
『もしも…相手が成人まで待って言われたら、待ってあげても誘惑はしなさい♪』
『心変わりの隙なんて作っちゃダメよ♪』
『恋の約束は守る為にあるじゃないの♪寧ろ約束は破る為に存在するのよ♪』
「………」
両手を床に付けて重い顔で、色々な意味で母様の威厳に幻滅した。
『毎日、ミイラになるまで搾り取りなさい♪』
『相手が、もう止めて泣いても搾りとって、ダメダメダメにしちゃいなさい♪』
『シオン無しでは、生きられないくらいに壊しなさい♪』
寧ろ母様は生きてたら好きな男の子も摘まみ食いされ危険な気がして、先程の父様の想いが全て台無しだった。
『最後にシオンは私達よりも、たくさん幸せになってね。』
「………」
いきなり変わっても私わたしは先程の聞いた後なので、色々と台無しで複雑な顔になった。
音声が消えて、暫くして私は座り込んで涙を流した。
それから長い年月の時間が過ぎて、155年後程に封印が解けて、そこには年下の3歳ぐらいのボロボロの服装の男の子が立っていた。
「大丈夫?」
片膝をついて優しい顔の男の子は微笑んでドキとした。
「アナタの名前は?」
「僕の名前はルクスだよ。宜しくね。」
少しだけ顔を赤くして私は聞いたら、手を伸ばして握手してルクスは優しい答えた。
これが私とルクスの初めて出会い初恋だった。
その後私は少しの間だけルクスの馬小屋で一緒に藁の上で寝て、その日は胸がドキドキがおさまらず寝れなかった。
その次の日に、私は自分の未熟さをつうかんした。
それは、昨夜の睡眠不足と目醒めて浅く上手くマナをコントロール出来ずに、戦えなかった私をルクスの足を引っ張り、それを庇ったルクスは呪いを素直に受け入れた。
胸を押されて痛そうにルクスはして、
「ぎゃはははは、人質がそんなに大事か?」
「お前には最悪の呪いがお似合いだ♪」
黒いドレスの女達はそのまま消えて、倒れたルクスにかけった。
「大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」
冷や汗混じりにルクスはちっとも私を責めなかった。
どうしてなの?
責めないの?
凄く胸が苦しかったし、いつかルクスに嫌われ無いか不安だった。
このままでは、またルクスを危険に合わせるから、ダメだと想い私わたしはルクスが剣の練習をする中で、新聞の大国軍の士官を募集を観て、私わたしは決断した。
自分の意志を強くして、ルクスを守れる女になって、必ずいつかアナタを迎えに行く事を……決意して、大国に向かった。
続く
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