表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
飛行艇を愛でていたら、砂漠の踊り子さんに愛でられることになったのです。熱砂の潜砂艦物語  作者: トウフキヌゴシ
第二章、砂漠を越えて

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

57/70

第五十六話、テイム

「イザナミ、イザナギ、出動」

「空中で、”アマテラス”をエスコート」

 二機が飛び立って行く。


「気嚢(風船部分)に、ヘリウムガス充填」


「姿勢制御用魔術式ジェット、起動」


 潜砂艦”アマテラス”が少し浮く。


「ランダ、ワルダ、舞ってくれ」


「いいよ~」

「はいっ」


「姿勢制御術式、励起」


「補助翼、展開」

 蛇腹状の翼が、艦の真ん中くらいから左右に広がる。

 小さめだ。


「アマテラス、”アメノトリフネ”モード」


「高度をあげろ」


 ”イザナミ”とイザナギ”のエスコートの元、


 ゆっくりと、”アマテラス”が空中を舞う。



 ”アマテラス”は、岩礁地帯の上空を飛んでいる。


『うわわわ』

 ティオナだ。


『姫様~』

 サーラとティオナがお互いにしがみついている。


『これはっ』

 カーリーは、円月輪ムーンスライサーを胸に抱いて臨戦態勢である。


『むうう』

 イグラットはありったけの意地とプライドで、仁王立ちである。


 ブリッジのガラス越しの眼下に、ゴロゴロと岩塊が見える。


 所々岩同士がこすれあってギギギと音が聞こえてきそうだ。


「ふうむ、岩礁地帯を挟んで、南北の砂が同じ方向に動いてるねえ」

 マリアだ。

 真ん中に岩塊が集まる原因である。


「降下用意」

 あと少しで、岩礁地帯を抜ける。

 抜けた。


「降下、着地の衝撃に備えろ」

 

「んっ、待って」

「小型船?」

 フィッダが、”イザナギの目”で見た。


 アマテラスが、着地。

 と同時に、周りに無数のデザートワームが立ち上がった。


 小型船が逃げていく。


「不審な小型船を発見」

 クルックが、報告する。


「デザートワームに襲われた」

「怪しい小型船をとめられるか?」

 

「やってみます」

 クルックが”イザナミ”を垂直飛行状態にする。

 空中にホバリングした。


「”イザナミ”はデザートワームを頼む」


「了解」

 イオリが、”イザナミ”を急降下。

 ”アマテラス”に向かう。


「フィッダ、小型船を狙撃したい」

 セレクタースイッチを、”魔術式機関砲、ホウセンカ”に変える。


 ガコン


 五発ある砲弾の一発が、薬室の装填された。


 フィッダが、小型船を”イザナギの目”でズーム。

 シートベルトを外して、前部座席に身を乗り出す。


 フィッダは、両手でクルックを()()()した。


「んっ、視界同期」


 クルックは、”イザナギ”の目と同期。

 レティクルの入った視界で、拡大された小型船を見る。


「発射」

 引き金を引いた。


 バカアアン


 拡大された視界の中で、小型船の推進フィンがちぎれて空高く舞った。

 その場で、小型船がくるくるとまわる。


「とめました」


 クルックは、目隠ししていたフィッダの手に、自分の手を優しく重ねた。



 ”アマテラス”は、無数のデザートワームに襲われている。

 砂の中を自由に潜れる艦を、傷つけることは出来ない。

 水晶船のように、フィンもない。

 ”イザナミ”の攻撃で追い払った。


『……びくともせんな』

 イグラットがぼそりと言った。


『不審な小型船に向かいます』


 ”アマテラス”が前進した。


 小型船には、三人の男が乗っていた。

 取り合えず、拘束する。


『これは……』

 小型船には、台座に乗った水晶があった。


隷属テイムの紋様?』

 ティオナが調べる。


「魅了の魔紋っぽいね」

 ファラクが言った。


「私もそう思う」

 マリア女史がうなづいた。


 捕まえた三人を尋問すると、この水晶でデザートワームを操って、襲わせていたことが分かった。


『ガート宰相の手のものだ』

 イグラットが言う。


『じゃあ、この前のティオナ様が襲われたのも』

 サーラがイグラットを見る。


『十年前もか』

 カーリーだ。

『吐かせる』

 三人を見ながら、鋭く言い放った。


 十年前はともかく、ティオナや今回の襲撃は認めた。


『証拠になるか』

 イグラットが腕を組む。


 隷属テイムの水晶を回収、捕まえた三人は”アマテラス”の牢屋に入れた。


『警戒した方がいいな』

 

 警戒しながら、王都に向かうことにした。





 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ