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飛行艇を愛でていたら、砂漠の踊り子さんに愛でられることになったのです。熱砂の潜砂艦物語  作者: トウフキヌゴシ
第二章、砂漠を越えて

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第五十二話、デザートワーム

『 』内は、古代アルヴ語です。

「前方の双胴船、デザートワームに襲われています」

 船の後ろに、デザートワームの群れが見える。


「イザナミ、イザナギ、スクランブル発進」

「全速前進、助けるぞ」

 エルザードが叫んだ。


「アイアイ、キャプテン」


 潜砂艦“アマテラス”は、主砲を展開しながら前進した。



 双胴船の後部は、オープンデッキになっている。

  

『何故、こんなところにデザートワームの群れが』(『』は、古代アルヴ語です)

 黒髪を、ロングのポニーテールにした女性だ。

 褐色の肌に、青い目、175センチくらいの身長。

 肌に銀色の魔紋が輝く。


『切り裂け、円月輪ムーンスライサー


 赤い組紐のついた、巨大なチャクラムを投げた。

 大人の胴体くらいの太さの、デザートワームの首が落ちる。


『行けっ、神鳴る力、”招雷”』

 黒髪を、肩まで伸ばした女性だ。

 褐色の肌に、青い目、160センチくらいの身長。

 ゆったりとした着物をまとっている。

 下半身は洋袴だ。

 手には複雑な魔紋が描かれた短冊。

 片方の手には、小さな墨壺がついた小筆。

 小筆で一文字、書き足した後、短冊をデザートワームに投げる。


 ドドオオオン


 短冊に雷が落ちて、デザートワームが二匹倒れた。


『ティオナ様、数が多すぎますっ』

 円月輪を、赤い紐で戻しながら言う。


『くっ、踏ん張りなさい、カーリー』

 新たな短冊を取りだした。


『ひ、姫様~』

 船の操縦席から、女性が声を出す。


『何ですか、サーラ』

 チラリと前を見る。

『えっ』

 

 巨大な船が見えた。

 空には、鳥の様なものが二つ()()()()()


 キシャアア

 バキイ


『あっ、推進フィンがっ』

 デザートワームに、船のフィンが壊され、砂水晶がむき出しになる。 

 30センチくらいの、砂水晶の周りには、金色の魔紋が回っていた。



「こちら、イザナミ、デッキに二人の女性を発見」

 イオリが報告する。 


 一人が、赤い紐のついたラウンドシールドの様なものを投げる。

 デザートワームの首が落ちた。


「あれは、戦巫女っ」

 ファラクが驚いた声を上げた。


 ドドオオン


「うわっ、雷?」

 イザナギに乗った、クルックが言った。


「短冊に、魔文字を書いた……」

 イザナギの”目”で見た、フィッダが答えた。


 一体のデザートワームが船に体当たりをした。


「攻撃する」

「クルックは、測距を頼む」


 飛行艇“イザナミ”と“イザナギ”は、”魔術式機関砲ホウセンカ”と、”ニードルスプレッド機関銃”を一門ずつ装備している。


 イオリは、セレクターを”ニードルスプレッド機関銃”に合わせ安全装置セーフティーを解除。 

 急降下して、デザートワームに機銃掃射した。 


 パパパパパシュ


 デザートワームの群れに砂の柱が立った。


 ギャアアアア


 弾が当たったデザートワームが叫び声を上げる。


「群れの中心を教えてくれ」

 クルックが、“イザナギ”を操りながら、聞いた。


「ん、方位〇□、距離×△」

 “イザナギ”の目の魔紋が一瞬、銀色に輝いた。

 “アマテラス”に報告する。


「こちら、“アマテラス”、焼夷榴弾がいくぞ」


 飛行艇二機が、その場から退避した。


 キイイイイイン

 ドコオオオン


 デザートワームの群れの真ん中に、火柱が立った。



『な、何っ』

 カーリーが驚きの声を上げる。

 空から、何かがおりてきた。

 

 ズドドドドドン


 目の前に、砂の柱が沢山立った。

 さらさらと砂が降りかかる。


 ギャアアアア


『デザートワームの苦悶の声?』

 

 次の瞬間、


 キイイイイイン

 ドコオオオン


『キャア』

 目の前が炎で真っ赤に染まった。 

 何体かの、デザートワームが、空中に放り出される。

 カーリーが後ろに倒れた。

 

『カカ、カーリー』

 しゃがんだティオナが、カーリーに抱き着いた。


『何が起こってるんだああ』

 カーリーが叫んだ。


 白に近い茶色に塗られた、巨大な船が近づいて来た。


「だ~~=~ぶ、で=か?」

 

 巨大な船のクルーから、声を掛けられるが言葉がわからない。


『ティオナ様、後ろに』

 カーリーがティオナをかばう。


『アルヴ語?でもわからない』

 ティオナが声を出した。


『古代アルヴ語、ですね』

 白衣を着た女性が声をかけてきた。

 

『その言葉なら、分かります』

 ティオナが伝えた。

 

 

「古代アルヴ語が通じます」

 マリア女史が、周りに言った。

 日本語で言うと、古文の様なものだ。

 何とか会話は出来るだろう。


「とりあえず、安全な艦内に来てもらおう」

 エルザードが言った。


 三人の、女性を艦内に招待した。


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