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飛行艇を愛でていたら、砂漠の踊り子さんに愛でられることになったのです。熱砂の潜砂艦物語  作者: トウフキヌゴシ
第一章、イザナミ

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第十五話、ゲンカイヒコウ

 一通り飛んだ後、イオリとファラク、飛行艇、”イザナミ”が帰って来た。

 クルックが飛行する番だ。

「えーと、いいのか?」

 俺が乗って?


「あら、珍しく殊勝ねえ~」

 ファラクだ。


「……馬に蹴られたくないんだが」

 クルックが、機体を簡単にチェックをしているイオリを見た。


 ファラクが少し顔を赤らめる。

「まあ、船巫女ふなみこ船主ふなぬしが、そういう関係になることは多いけど……」

「それだけじゃあ、駄目ね」


「ふ~ん、嫌じゃないのか?」

「”イザナミ”=ファラクなんだろ」


「でも、あんた、飛行艇にだけは真面目でしょっ」

 ファラクが言った。


「……ふんっ、飛んでるときは自由だからな」


「へ~え」


「色々あるんだよっ」

 ファラクの視線を、背中で強引に振りはらった。



「良い機体じゃねえかっ」

 クルックが”イザナミ”を飛ばしている。

「機体の強度、(ネコジャラシより)上がってねえか」

 双発ジェットエンジンになって、機体重量はかなり増えているはずだ。 


「そうよ~、魔紋で強度を上げてるの」

「機体が巻き込む気流も整えてるわよ~」

 バフェッティングやフラッター(両方とも機体に起こる振動のようなもの)を防ぐのだ。


「すげえじゃねえか」

「じゃあさ、どうしてコックピットは与圧式なんだ?」

 空気を逃がさない構造になっている。


「ああ、それは単純よ」

「砂漠で巨大な砂嵐を、砂に埋まってやり過ごすからよ」

「魔紋で空気も作れるわよ~」

 なんてったって、巨大なデザートドラゴンが、砂嵐の中を回りながら上昇するからね。

 魔紋で空気を作るのは、砂上船では一般的な装備だ。


「へええ」


「それと、後席は高Gにも耐えられるようになってるから、少々乱暴に飛んでも大丈夫よ」


「ほほう!」

 ニヤリッ

「この機体の限界を知りたくないか~い」

「120%まで、性能を引きずり出してやろ~」


「えっっ、ちょっと待っ」


「いいこと聞いたぜっ」

 クルックは、限界まで、曲技飛行や空中戦闘機動(ACM)を楽しんだ。 


「成層圏まで行けるんじゃね~~」(←行けます)


「何事にも限度っていうものがあるでしょうが~~」

 乙女の尊厳は何とか死守したようだ。


 ”イザナミ”で、離着水訓練や、飛行艇空母『キサラギ』への着艦訓練を行う。

 その後、カティサーク工廠に移動する予定である。


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