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説明しよう!

ここまではいいとして、あとはこっちをどうするか…………


私の目の前にはクラスメイト&国王&城の騎士がいる。


「え、ええっと~…………」


「あなたは一体………」


初めに話しかけてきたのは国王だった。どうやら私がさっきから日本語と天界語だけを使っているせいでこちらの言葉は話せないと思っているようだ。



『あ、こっちの言葉で大丈夫ですよ。でも、一応他の人もいるのでこっちの言葉で話しますね』


人と関わってはいけないと言ったがそれは上級神以下の話であり、最上級神であるセレスには関係のない話なのだ。

そこで、国王や騎士たちが自身に魔法をかけたのを確認してから話しだした。



「では、質問に答えますね。私は女神セレスティリアという者です。あ、あと分かりやすく言うと雪村美緒ですね」


「「「「「「は、はあぁぁぁぁああああ?!?!」」」」」」

「え?ええええ?!ほんとに美緒ちゃん?!」

「うん!そうだよ、優奈。今まで黙っててごめんね」

「ど、どういうこと?!というか、美緒ちゃんっておっぱいそんなに大きかったの?!」

「………ん?」



期待していた感想と全く違うことを言う優奈に思わず変な反応をしてしまった。



「「「「「「「って、そうじゃないだろ!(でしょ!)」」」」」」」



他の皆も私と同じことを思ったらしく、自分がおかしいわけではないのだと安堵した。


「驚くところそこじゃないでしょ!」

「優奈さん。さすがにもっと気になるところあったよね………」



とその時黙ってみていた国王が口を開いた。



『失礼ながら女神セレスティリア様。エルカナン様は一体どちらに………』



それもそのはず、天界語だけはどんな魔法を使っても言葉を訳すことはできないのだから、私たちが何をしていたのかは分かっていないだろう。



「そのことですが、あのアホ………いえ、神エルカナンは3つのルール違反つまりは禁忌を犯したので中級神、つまりは神の資格を剥奪され天界に戻りました」


『そ、そんな………』


「いい気味よ!あんなやつ」

「………あの、雪村さん………」


前に出てきたのは先ほど私が助けた佐々木花さんだった。



「その……さっきはありがとう。助けてくれて…………」

「何言ってるの。謝らないといけないのは私の方」



部下の不祥事は上司である私が対処しなければならない。

私は深々と頭を下げた。



「他のみなさんも本当にごめんなさい。あのア……じゃなくてエルカナンがあんなになっているのに気付けなかったのは私たち上級神以上の者の問題よ。これからは、新しいこの世界の神が決まるまでは代わりに私がこの世界の管理をします。そして、みんな今までだましていて本当にごめんなさい。あと図々しいのは分かってるけれど、どうか魔王を倒すのに協力してくれないでしょうか?もちろん、みんなの安全は保証します」


「雪村さん、頭をあげてください」

「そうだぜ。美緒はあの神みたいなやつじゃないしな。何よりクラスメイトの頼みなんだ。断るわけないだろ?」

「そうだよ美緒ちゃん!」

「みんなだってそうだろ」

「「「「「「「「「「はい!(おう!」(うん!)」」」」」」」」」」

「みんな………ありがとう…………」


「ねぇ美緒ちゃん……ちなみにさ、さっき上級神以上とか言ってたけど神様ってやっぱりいっぱいいるの?」

「?うん。だいたい30万人くらいいるよ。下から天使、下級神、中級神、上級神、最上級神、最高神がいるよ。ちなみに最上級神は3人。すべての世界を創った最高神は1人だけだから、世界の管理とかはほぼしないけどね」

「へぇ~そうなんだ。ってじゃあ、美緒ちゃんはその上級神?も、もしかして神様の中でも偉い人?!」

「………上級神ではないけどえらいことには変わりないね。私、最高神の娘で最上級神だし。まぁ、私はそういうのは気にしないタイプだけど」


「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」


いきなり黙ってしまったみんなに私は声をかける。


「みんな?どうしたの?」


「めっちゃ偉い人じゃん?!」


よく見ると、国王様や騎士の人までもが口を開いたまま、固まっている。



「と、というかなんでそんな人が地球で学生やってたの?!も、もしかして地球の終わりが?!」

「ち、違う!違う!」

「え?違うの?じゃあなんで………」

「い、家出………」

「え?なんて?」

「ただの家で先よ………!」



…………。



「や、やめて!そんな残念なものを見る目を向けないで………!」

「………美緒ちゃん……ちなみに家出の理由は………」

「……父様に……ケーキを食べられたから………」



………………………………。



「だからやめて!そんな目を向けないで!」



それからしばらく、セレスは皆から悲しい視線をおくられ続けた。




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