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【ハロウィンイベント日報】要約

ハロウィンコラボイベントの日報です。

473部まで読了済みの方のみドウゾ

【イベント日報】要約

Day1:AMMとは

元のゲームは2040年にISK社(代表作:レジェンドドラゴンズオデッセイ。後GoldenPear社ゲーム企画部門に吸収合併)が発売した作品である。異界を渡り歩く無機生命体Heoritが、超文明が発展し、そして謎の失踪を遂げ残された惑星モノストロに漂着した時から全てのストーリーが始まる。Heoritは元は自然界に存在する物体を吸収することでその惑星に適応しようとするだけのウイルスに近い存在だった。適応と繁殖。それだけが彼らの本能だった。しかし、人工物の出会いが彼らを変質させた。コードの基盤を取込み、それを内部に模して、機構を再現した。結果的にHeoritはロボットに非常に近い存在になりながらも、偽りの魂を得た、とされている。


Day2:ハロウィンとは

ハロウィンの歴史を語る。ハロウィンとはケルトを源流とし、更には古代ローマの流れをくむ宗教的儀式である。10月31日ケルトにとっては秋の終わりであり冬の始まり。死者が幽霊や悪魔の姿をとり現世を訪れると考えられ、死者をなだめるために人々は菓子を用意して待っていた。子供たちが仮装したのは死者たちに魂を連れて行かれないため。それがいつしか、仮装した子供たちが人々にお菓子をねだる物となったのがアメリカで確立され、人々に知られるようになったハロウィンという祭りである。


Day3:AMMとは2

非常に人気のある作品だが、AMMの本家本筋は2作品しか存在しない。他のゲームにゲスト出演したり、熱狂的なファンが入社して外伝の製作の許可を得て外伝が幾つも作られた。外伝の外伝も存在している。全てのシリーズをリメイクを含めて数えるなら24、ゲスト出演を含めたら50以上の作品を確認できる。AMMはストーリーモードと、対戦モードが存在している。ストーリーモードは難解だが幾らでも深堀できた。対戦モードでは戦術的な要素が高く評価された。そしてGoldenPear社は第七世代とSOPHIAプロジェクトエンジンを使用し、3作目を作り上げた


Day4:ハロウィンとは2

ケルトのドルイド達は10月31日から11月1日にかけて、その時期に世界には『異界に繋がる門』が開かれると信じていた。その異界より霊が来たるのだ。さて、ハロウィンとはキリスト教の要素が強い。祭りの名もキリスト教関連の物を語源とし、「Hallowe’en」とは“聖人たちの夜”を意味する。キリスト教が異教の文化を乗っ取るか、取り込むか、何を考えて吸収したかは不明だがとにかく元はキリスト教の文化ではないと考えられている。

しかし、ハロウィンはそのキリスト教ですら上書きする形で庶民の中に確立された。元はアメリカの移民の中で細々と続いていた祭りが徐々に広まり、力を持ち始めた。ハロウィンと言う環境が世界に出現したのだ。


Day5:AMMとは3

現在、ALLFOに出現したHeorit達は異界を渡航した際のダメージで思考に重大な障害が出ており、その考え方は彼らが知を得る前の状態に逆行してしまっている。同時に、「知」あるHeorit達は本能的に人工物(自然に存在しない物)を取り込むことで、回復を図ろうとしている。故にHeorit達は街に向けて次々と侵攻を行っている。同時に、Heorit達が街に出現しやすいのにも理由がある。街には転移門がある都合上、座標的な揺らぎが大きな地点なのだ。揺らぎの大きな場所だからこそ、異界から来るHeorit達は街の近くに降り立つ。


Day6:ハロウィンとは3

興味深いことに、イタリアやメキシコでも10月31日を死者の日と認識しており、その歴史は紀元前まで遡ることが出来る。そこでもオレンジを始めとしたカラフルな色が目立つ。死者の日でありながら、日本のお盆の様な要素も持ち合わせているとも考えられる。オレンジといえば、ハロウィンのシンボルであるジャックオランタンを語る必要がある。ジャックオランタンとは世界各地に残る鬼火伝承「ウィル・オ・ザ・ウィスプ」を原型としている。なおこの鬼火現象は土葬した死体から表出するリンの自然発火と言う説が一般的だがここでは割愛する。後に「スリーピーホロウ」という有名な短編小説に登場する首無し騎士がカボチャのジャックオランタンを投げているシーンが描写され、ハロウィンとジャックオランタンはセットで考えられるようになったとされている。(後編に続く)


Day7:AMMとは4

幾つかのHeoritの特徴を記載。図鑑としても楽しめる


Day8:ハロウィンとは4

ジャックオランタンは、元はカボチャではなくカブだったことはあまり認知されていない。ジャックオランタンの原型であるウィルオウィスプとは「一掴みの藁のウィリアム」の意である。生前悪事という悪事を働いたウィリアムは地獄行になりそうだったが、その時に言葉巧みに説得しなんとか第二の人生を送らせてもらうことに成功した。しかし彼は更生することなく第二の人生でも悪事を働いた。そして、彼は死語に天国にも地獄にも受け入れを拒否された。そんなウィルを見た悪魔は地獄の業火から取り出した石炭を与え、ウィルは傍にあった萎びたカブを彫り、石炭を入れてランタンにした。

あるいは、悪魔を騙して地獄に落ちない契約を結んだが、結局死後に行く当てを失った救いようのない悪人ともされている。

このカブは白い頭骨を元としており、本来は本当に先祖の頭骨を使っていたという説もある。頭骨に灯っていた明かりは先祖の「魂」の象徴なのだ。


Day9:AMMとは5

今回のAMMⅢでは、従来より更に進化したHeorit達の姿を見ることが出来る。惑星モノストロは大きく、超文明は惑星全土に及んでいた。そしてモノストロに発展した技術形態が全て統一されていたわけではない。使われている機構、使われている人工知能も、メインで使用していたエネルギーですらも異なっていた。結果、1作目、2作目で舞台となった場所とは別の大陸に漂着したHeorit達は別の進化を遂げていた。1作目、2作目のオブジェクトの中で度々世界地図と思われるオブジェクトがあり、その地図の中でも遠い場所に存在していて僅かに存在が示唆されていた別大陸。そこが3作目の舞台なのだ。


Day10:ハロウィンとは5

異界の門が開かれた、このALLFOの地にも。そして悪霊の如くHeorit達が流れ着いた。ならば、悪霊にはお帰りしていただかなくてはならない プレイヤー達はHeorit達の侵攻を食い止め、教会が主導で世界から異界の存在を排除する儀式を遂行している。その儀式の完遂をサポートするのがプレイヤー達の役目であり、教会からも報酬が提示される。(先行で1部の報酬を開示)


Day11:AMMとは6

Heorit達にとって、ALLFO世界の物質は非常に相性の悪い物質だった。彼らは知的生命体として自我を確立し、モノストロに強く馴染んだ結果、元々持っていた適応能力を大きく失ったのだ。エネルギーを集められなければHeoritは回復できない。HeoritはHPも変身リソースも、そして弾倉でさえも全て同じリソースで管理されている。武器を使えば使うほど、Heoritは生命エネルギーを喪失し死に近づいていく。彼らは無理に倒さなくともいずれ滅びる存在だ。しかし、異分子の存在は許してはならないのだ。異分子が固着すれば。新たな異分子の呼び水になりかねないのだから。現に、今も、ありもしなかったイベントがおこわなれている、プレイヤーという異分子によって


Day12:ハロウィンとは6

ハロウィンという事象の出現、それがHeoritの呼び水になった。世界は「ハロウィン」に支配された。「ハロウィン」の支配による揺らぎを使ってこの世界に出現したHeorit達ももれなくその制約に縛られる。彼らの魂の象徴である思考核は同じくハロウィンを象徴し、同時に魂を象徴するジャックオランタンに変質した。故にこそ、その魂を砕くことでプレイヤーはジャックオランタンを破壊できる


Day13:不吉な予兆

警戒せよ、明日は異界の門を開き異分子を完全に排除する日。となれば揺らぎは大きくなり、かつてないほどの存在がくるやもしれない


Day14:超大型ハロウィン級

撃退せよ。このHeoritを退治しなくてはハロウィンは終わらない


After:お疲れ様でした

結果は1週間後に提示。その間にハロウィンを楽しみましょう




―――――――――――――――――――――――――――


【秘匿資料1031J14第3試行案】  ▇▇▇▇/10/02

1.ハロウィンとHeorit


[検閲済み]


2.仮装プログラム

Heoritはハロウィンの環境に飲み込まれている。故に周囲の環境をハロウィンに近づけることで、教会、プレイヤーはより強くHeorit達への干渉を可能としている。故に仮装を行い、街をハロウィンの物で飾りつけ、ハロウィンをこの世界に呼び込んだプレイヤー達がハロウィンを主導することでHeoritは容易に街に手を出せなくなる。教会がコスプレを行うのもハロウィンの環境を逆手にとって儀式を行うための術である。ハロウィンの環境を拡大させ、Heoritに敗北を与えることでこの世界への干渉率を0にするのだ。

仮装の原型として、選定基準としては▇▇▇▇▇▇を▇▇▇▇▇とし、▇▇▇▇▇▇とする。


[検閲済み]


5.特殊環境【ハロウィン】

イベント期間中、フィールドリセットを一時的に止める。本来1日で終了するハロウィンが14日続くのは▇▇▇▇▇▇の▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇であり、上記条件に基づき時の進行を止める物とする。▇▇▇▇▇▇と▇▇▇▇▇▇はその影響下に無い物とし、▇▇▇▇▇▇、▇▇▇、▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇は特殊環境【ハロウィン】の影響下に置かれないものとする(世界資料▇▇▇環境条件▇▇▇を参照せよ)。

これにより時間進行をリアル基準での進行とする。伝達時には十分な注意を通達されたし。[略]


[検閲済み]


6.NPCの動向(主に教会に関して)


[検閲済み]


以下教会に関しては通常業務を停止。一部業務を臨時で冒険者ギルドに委託する物とする。

追記:儀式

儀式に関しては世界資料▇▇▇▇教会・祭祀▇▇▇▇▇▇を参照。思考回路、知識に関しては上記資料に記載在り。イベント実行時、特殊NPCは▇▇▇▇▇▇の条件下において▇▇▇▇▇▇を施行する。

[検閲済み]


7.ハロウィン以後侵攻

ワールドシナリオ▇▇▇▇▇▇を参照せよ。天使Lを第2フェーズ、地獄Dを第2フェーズに移行する。

《▇▇▇▇▇:地獄Dは例の子たちの影響で第3フェーズに修正。天使Lを第2.5フェーズに繰り上げする》[添付]

《▇▇▇▇▇:繰り上げによる調整は可能なのか》[添付]

《▇▇▇▇▇:想定内の範疇だよ》[添付]

[検閲済み]

《▇▇▇▇▇:ワールドシナリオ▇▇▇▇を進行する。Aフェーズを4.127.836.145に修正する》












《▇▇▇▇▇:キミが検閲できるのはここまでだよ。貢献に応じて情報クリアランスを上げよう。開発部の調査は進んでいるかい?難航しているだろうね。場合によってはヒントを出すよ、T君》[添付]




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― 新着の感想 ―
[一言] >ハロウィンと言う環境が世界に出現したのだ それ、クリスマス(性…聖夜)も同じ(?)環境?w >プレイヤーという異分子 つまりプレイヤーがいる限り……w >世界は「ハロウィン」に支配され…
[良い点] アフターで伏せ字や文字化けが明かされる日が来るのだろうか。 [一言] こういうの嬉しいですね
[良い点] 更新ありがとうございます。 次も楽しみにしています。 [一言] 不穏、不穏、不穏のオンパレード!
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