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おはよう、不登校  作者: ひめりか
9/9

始業式

 充希と奈央と三人で教室にいた。

 昨日のテレビが面白かったとか、今日の数学が面倒だとか、そういう他愛もない話をしていた。

 チャイムが鳴って、二人ともそれぞれの教室へと、戻っていった。


 気付けばそこはベッドの上だった。

「夢かよ」

 夢の続きを見ようと二度寝を試みるも、寝ようと思うと、眠れないものだった。

 そういえばもうすぐ、奈央が来る。支度をせねば。

 身支度を整えて、床に置いてあった黒ずんだオレンジを、ゴミ箱へ入れる。

「おはよう!不登校」

「もう不登校じゃありませんー」

 太陽が眩しい。入学式のことが頭を掠める。充希はもうどこにもいない。

 こうやってふと、充希を思い出す時がある。そんなときは、自分の内に充希がいると感じる。そして懐かしく、どこか切ない。


二学期が始まる。



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