表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/198

第12話 異世界の常識

 さて、再び街に出る前に、昨日得たこの世界の常識をまとめようと思う。

 昨日会話をした人間は、せいぜい門番、受付嬢、服屋の店員ぐらいのものだったが、今回の外出では長時間の会話をする予定なので、ボロが出ないようにしなければならない。

 何せ、表向き僕は生まれたときからこの世界の住人なのだから。


 まずは魔法についてだ。

 以前、魔法の属性は火、水、地、風、無、闇、光属性があるというのを教えてもらったが、それは間違いなかった。

 問題は、普通の人の魔力属性がどのように決められているのかなのだが、どうやら属性は生まれた時点にランダムで決まっているらしい。

 特に血筋で決まるだとか、珍しい属性だとかはないようだ。


 また、普通の人は一種類の属性しか使えないようだが、時々二種類以上の属性が使える人が出てくるそうだ。

 まぁ、二種類以上の属性が使えるからといって強いとは限らないが。

 

 特筆すべき属性があるとするならば光属性で、教会の神官に勧誘されるらしい。

 だからなのか、光は当たり属性として認識されている。

 

 そういえば、僕のやっている事ってこの世界の神様への明確な敵対行為なんだよね。

 そして、教会は神様を崇めているわけだ。

 ……教会の調査と光属性対策を行ったほうがいいかもしれない。

 

 自分の属性である無属性についても言及すると、他の無属性使いの人も身体強化はするのだが、基本的には筋力のみの強化のようだ。

 一応、視力強化や聴力強化も出来るようなのだが、僕のように全身身体強化をしようとすると、魔力のコントロールに集中力のリソースが割かれて、他の作業どころではなくなるらしい。

 自らの才能に感謝といったところか。


 次はダンジョンについての話だ。

 一般的にダンジョンとは、魔物が住み着いていて、トラップが仕掛けてあり、攻略を進めればお宝が眠っている場所……らしい。

 

 あの頭の中に響く声は『この世界に元々あったシステムを利用した』と言っていたが、元々はどんなシステムだったんだろうか。

 冒険者にとってもダンジョンは謎の多い場所らしく、その位置や内部の情報は価値あるもののようだ。

 

 自分がダンジョン経営をしているということで、他のダンジョンの様子はちょっと気になる。

 余裕が出来たら、ダンジョン攻略をして金と装備を充実させるのもありかもしれない。

 余裕なんていつできるか分かったものではないが。


 最後は歴史についての話。

 当然かのように、今いるこの王国には勇者伝説なるものが複数あるのだが……どれも勇者の名前がガッツリ日本名であった。

 どうやら、王国は数多くの日本人を勇者として召喚した実績があるらしい。

 

 ざっくりと伝説の内容を説明すると、帝国に戦争を仕掛けられ劣勢の王国が、召喚した勇者の力によって逆転し、侵略を退け勝利を収めるといったものである。

 伝説となって美化され大活躍をしている勇者さんだが、戦争を理由に召喚されては自分だったらたまったものではないと思う。

 まぁ、今の僕よりかは数段マシな扱いだとは思うが。

 

 それはさておき問題がある。

 伝説によると、勇者はなんと全員行方不明となっているのだ。

 遺体があれば、墓泥棒でもして魂の残骸を搾り取ってやろうと思っていたのだが、それすらもできない。

 とりあえずは、噂話に挙がっている帝国の勇者を調べるのが先になりそうである。

 

 さて、復習はこんなものだろうか。

 改めて確認すると、やっぱり中々のハードモードである。

 が、今は弱音を吐く時間すら惜しい。

 

 色々とやりたい事はあるが、今はとにかく戦力増強である。

 できる事をひたすらやるしかない。


 地味に邪神(地球世界の神)にキレたくなった僕であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読み頂き、本当にありがとうございます!
楽しんでいただけましたら

↑の☆☆☆☆☆評価欄にて

★★★★★で応援してくださると嬉しいです!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ