ギルドに登録しました
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「いらっしゃいませー」
ギルドだよな?・・・ここ
おじさんに言われた通りの場所に来たのだが、どうしてもギルドには見えない。
ギルドと酒場はセットというのはあるあるだが、まさか酒場のウェイトレスの服がメイド服に似ているなんて誰が予想できる?
少なくとも俺には無理だった。
入口の看板にはギルドと書いてあるからギルドで間違ってないようだが、看板がなければ転移者はメイド喫茶だと思うだろう。
しつこい様で悪いが、それくらい言わないと伝わらないほどの強烈なメイド喫茶感があるのだ。
「服の影響ってでかいんだなぁ」
そう小声で呟いた時だった。
『緊急警報!!緊急警報!!冒険者の方は今すぐ街の正門に来てください!!』
アナウンスよ・・・せめて登録終わってから来い。
そんな考えを他所にギルド内にいた人は一目散に正門の方へ向かっていった。
だが、ギルドの職員はまだ居るようだ。
「すみません・・・ギルドに登録したいんですけど」
「分かりました。登録料として銀貨3枚いただきます」
「今銀貨持ってないんでこれでいいですか?」
そう言って俺は金貨を1枚取り出した。
すると受付のお姉さんは一瞬驚いたような顔をしたが、直ぐに落ち着きを取り戻してお釣りを用意してくれた。
その量なんと小金貨9枚と銀貨7枚!!
どうやら金貨は銀貨100枚分の価値があるようだ。
登録料というからには手頃なそこまで安くはないだろう。ここに来る前に寄った店の料金なども含めて考えれば銀貨3枚はおおよそ3000円と言ったところだろう。それが100枚分で金貨ということは金貨は1枚10万円か・・・金貨の上が白金貨だと服屋のおじさんが言ってたから白金貨は金貨10枚分ということになる。
総額120万円貰ったということになる計算だ。
初期装備で所持金120万円はゲームならクソゲー認定不可避だろうな。
登録料を支払った今の所持金は・・・
白金貨1枚、金貨1枚、小金貨9枚、銀貨7枚。
それぞれ
100万円、10万円、1万円、千円だから。
1191000円だ。
小金持ちだなぁ。
っとそんなことを考えている場合ではなかったな。
早く登録を済ませてなんの騒ぎか見に行きたい。
「それではプロフィールタブレットを提示してください」
ぷろーふぃーるたぶれっと?
何だそれは?
プロフィールは自己、タブレットは・・・端末を指してるのか?だとしたらなんでターミナルじゃないんだよ!!中途半端か!
これは多分スマホのことを指してるんだろうな。
「これでいいですか?」
お姉さんはまた驚いたような顔をしたが、やはり仕事が出来る人のようで着実に進めている。
どんな作業なのか知らないから速いのか遅いのかは分からないけどな。
「手続きが終了しました。こちらお返しします」
帰ってきたスマホを起動させると、項目が1つ増えていた。
〈ギルド〉
これをタップすると、次は〈冒険者ギルド〉と表示された。ギルドといっても複数の種類があるようだ。ここに冒険者ギルドしか表示されてないのは冒険者ギルド以外に登録していないからだろう。
登録も終わったことだし正門に向かいますかね。