結婚とその後の話
シンデレラsideです。
いろいろ考えていると、声をかけられた。
「あの、一応貴方も靴をはいてもらえませんか?」
え?
「俺も、ですか?」
「は、はい。お願いします。」
そういって渡されたのは、昨日履いていたガラスの靴だった。
もしかして、王子が探しているのは俺?
…いやいや、自意識過剰すぎるだろ、さすがに。
ただ、ガラスの靴はピッタシで…
「やはり、貴方は昨日の……」
「貴女が探しているのは、やっぱり俺ですか?昨日は、逃げるように帰ってしまったんですけど…」
「ああ、やはりそうなのですね。ああ、私はなんて幸運の持ち主なのでしょう。あの、名前を教えてもらえませんか?」
「えっと、シンデレラです。」
「ちょっと、どういうことよ!あんた男でしょ!それに、昨日は家で留守番をしていたはずじゃない!!」
「私が行かせたのよ♪」
「あ!魔法使いのおばあさん!」
そういえば、おばあさんのおかげでお城に行けたんだよね。
お礼言わなくちゃ!
「あの、昨日はありがとうございました。」
おばあさんのおかげだと知ると、継母たちはなにもいえなくなってしまいました。そして、シンデレラはお城へ行くことになりました。
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今日は王子の結婚式です。可愛らしいお嫁さんと共に、国民へ挨拶をしました。
そして、二人は幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし
シンデレラが男だということは、国家の機密情報として扱われています。家事などはウィリアムのためだけにシンデレラが作っていたり、オトメンとしての能力を発揮しています。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
補足
魔法使いは家の守護神的なやつです。