●世界は広いけど、美しいモノなんかじゃないんだ
俺の最大の敵、停学処分。
メラメラと暑さが照り付ける中、勉強すんのは優等生くらいのもんだろう。
時間は何時だって先へ先へと進んむんだ。
だから、俺は焼きそばパンをほお張っている。(何で?)
1
生徒指導室。
「うわっっ。何、その哀れみと馬鹿にした冷笑は!!」
教室のドアを開けたのは、一条恭介。
俺は手に持っていた焼きそばパンを思わず、落としてしまった。(もったいねェー)
「知ってた?バカって伝染るらしいよ。浅井啓史」
俺は細菌っスか。つぅか、俺の名前知っていたのね。
「アイ・らっびゅー」
意味不明。俺っちも、別けわかんないYO!!
「キミはゲイですか?マゾですか?」
どっちも!!って、違う違う。
さっきから気になってたんだけど、こんな所へ何の用?今って授業中じゃないんですか?あれ、放課だっけか?
「自習になったから。そこのソファーで寝るの好きなんだ」
俺がHRでバーコードハゲの頭に噛み付いたせいか。なんだか、悪いね。
「アンタ、野犬が出たって噂になってるよ。救急車に乗って運ばれて行く前に菅原が"覚えてろよ"ってさ」
俺は覚えが悪いんだ、最高。(何が?)
「うん、キミ。頭悪そう」
ありゃ、痛いトコ付かれたね。そりゃあ、学年で最下位だけどさ。
2
これが一条恭介(優等生)と最初に出会った印象。
これまで俺とは無縁の世界にいた人が、俺の世界へと入ってきた。
なんか、変な感じ。
新鮮だけど、現実的で、夢もあって、心地良い。
「キミ、こんな問題に何時間かけてたの?」
1時間35分47秒っス。
そして、停学中の課題を3時間でたいらげてしまった。(食べ物じゃないんだからさぁ)
まじ、腹減った。
「マックでも行きません?オゴリますよ」
有栖川です。なんかもう略してアリスで!!
おき楽な作者で、ごめんなさい。
小説の感想、評価ヨロすぃくねぃ♪