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天国への手紙

作者: 夕暮れの家
掲載日:2026/08/29

秋の気配が待ち遠しい今日このごろ、お健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。


あなたが旅立って随分の時が経ちました。


最近では友達にあなたの悪口が言えるようになりました。


聞いてましたか?


文句があるなら、夢に出てきてくれてもいいんですよ?


人間は一晩に10本近くの夢を見ているらしいですね。


もしかして、あなたはもう頻繁に会いに来てくれていたのかな。


だとしたら、お願いです。


私が朝起きたとき、ちゃんと覚えていられる夢に出てきてください。


本当はね、わかってるんです。


あなたが一度も夢に出てきてくれない理由。


私を悲しませないように。


私が前を向いて歩いていけるように。


余計な未練を残さないよう、そっと遠くで見守ってくれているんですよね。


悪口を言えるようになったのは、強くなったからじゃなくて、


あなたとの思い出が、笑って話せる温かい記憶に変わり始めたから。


今日も私は、あなたが好きだった季節の風を感じながら、元気に生きています。


だから今夜は、安心して夢に出てきてください。


「よくがんばってるね」って、一言だけ、聞かせてください。

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