表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

チーン(ナムナム)!女⚪転生

作者: 下弦 白

なにかよく判らない話に。

えー、作中に出てくる物のファンのかた

すみません


バカにする気はないのですが、出来たのがこんな話で、すみません




その日、俺は疲れていたんだ。

真夏日に配管工なんてやってらんねぇ。


あー、頭いたい、熱中症かなぁー

ヤバイよヤバイよ


ホントにヤバイわ


視界が白くなって、真っ黒に塗り潰されてゆく。

その時、思ったのが


あー、女⚪転生がしたかったー、だったんだよ。


俺はあの【女⚪転生】のシリーズが好きで、後追いから新作まで延々とやり続けてる。

今夜もやるつもりだったんだ。

そろそろ合体事故が起こりそうな予感があって、いいのが来そうな気がしてたんだけどなー

残念無……めが………





ファフワァーン、パフパフー

おめでとうございますぅ

飛び散る花吹雪

サンバ衣装で恥ずかしげに踊る天使たち



耳元で吹き鳴らされるファンファーレ、に飛び起き

やけくそのように落ちてくる不揃いな紙片の下、

踊るポンポコリンなお腹の天使たち

これぞ、目が点……………メガテン?


そんなわけ有るかーい


突如目の前にポップアップした卓袱台(ちゃぶだい)をひっくり返す。


あらあら

そう言いながらジュリアナ扇子を振り回す

美魔女(・・・)


そう思っただけで、スパーンと張り扇が後頭部めがけて飛んでくる。


め・が・み、女神よ、わかる?

私は女神

一寸まな板っぽい胸をそらし、口に手の平を当ててお嬢様笑いをかましてくれた後


めがみさまとお呼びなさぁーい


ガックリと膝をつく俺


ああっ、女⚪さま、女神さま、どうしてあなたが

女神なんじゃーぃ


わんこそば状態でポップアップする卓袱台(ちゃぶだい)をひっくり返し続ける俺。

肩を叩かれ我に返る俺。


すみません、疲れてたんです。

本当なんです。

ヤンキー座りした天使の一人が

ん、ってタバコのパッケージの開口部をこっちに向けて上下に振り一本飛び出させる。


あ、いや俺タバコは、よくよく見るとシガレットチョコ。

すんません、と手刀を切って一本抜き取る。


で、あれ何されてるんですか。

うんこ座りで向こうにいる女神さまを、指で挟んだタバコで差す。


さっきまであははうふふとくるくる回っていた女神さまが

こうしちゃいらんないっと、

スチールラックを飛び出させ据え置き型パソコンに向かって一本指打法でキーを叩き始める。


あーあれねー、天使のもう一人が棒つきキャンディーをチュッパしながら

天界ネットワーク、10(てん)チャンネルに書き込みしてるんだよ

今のトレンドは、転生らしいよ

ふいっとこっち向いて、

あんた女神転生したいって、今際(いまわ)(きわ)に言ったろう


目の前がどんでん返しと書き割りで一気に取調室に。

たばこ(チョコ)を取り上げられ灰皿にねじ込まれ、ライトが顔に当てられる。

調べはついてる、さっさと白状した方がいいぞ

それと、……カツ丼は自前な…


…あ、ハイ


パイプ椅子に座ってガックリ項垂れる俺。

どうしてこうなった。



視線の向こうで、今度は誰かとテレビ通話中の女神さま。

そうなのついに私も女神転生よ、あの子だけにブイブイ言わせないわよぉ

上機嫌な女神さま。

え、女神転生なら“あんたが”するんだって、イヤイヤまさかぁ、違うわよね

ちょっと、答えなさいよぉ

急転直下でお話し相手ともめ出す女神さま。

そして、ディスプレイをバシバシ叩き始める女神さま


いや、そんなんで画像が映るって、ナイから


フーッとながーいため息をついた天使たちが少しずつ固まって、カウントダウンを始める。

消えゆく天使たち。

バイバイと手を振って見送る俺。

最後の天使がサムズアップしながら、すごくいい笑顔で雲に沈んでゆく。



え、ちょっと待って、え、ここ雲の上なの


ちょっとおぉー…………


沈む俺

向こう側で、俺と向かい合うようにして沈んでゆく女神さま。

行儀悪く俺を指差したかと思うと、雲を千切っては投げてくる。


いやいや、俺のせいじゃないでしょぉが

この、残念な……めが………



真っ黒だった視界が真っ白になる。

気がついた俺を覗き込む、メガネっコ。

取り囲むようにして覗き込んでる、ヒーロー戦隊ばりのキラキラカラーのイケメンたち。

倒れた俺を膝に(かか)えてるのは

…どうしよう、髪の毛ピンクだよ。



背景に


ドアマットヒロイン(男の娘)はステキな(王子様)に囲まれて

~キラキラ学園、今日からボクはお姫様~


の文字が浮き上がって揺れている。




どうやら俺は

女神転生から異世界転生へとクラスチェンジ(悪魔合体)後、

BLにチェンジアップ(合体事故)したみたいだ。



いや、望んでないから…






こんな話を読んでくださって、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ