【短編】ヴィルヘルミナは弓聖の孫娘~わたしは爺ちゃんからもらった魔法の弓銃で乱世を生き抜く
かの国の建国の英雄(伝説)と百年戦争は同時代……ということで思い付きで書きました。
弓聖ヴィルヘルム、わたしの爺ちゃんの名前だ。お父さんがまだ小さかった頃、この村は今は東方大公になったとある貴族の領地だった。
領地は、貴族の代官が治めていたんだけど、戦争だ城館を建てるのだと関係ない爺ちゃんの村にも重い臨時の税金を何度も掛けた。領主だから、貴族だからなにをやってもいいってわけじゃない。
山国は、帝国領にも王国領にもなったことがあるし、今もそれぞれの地域でそれぞれの国と関わり合いながら半ば独立した街と村の連合体となっているんだけど、その頃はバラバラで、帝国や王国の貴族の領地として支配されていたらしい。
大公の兵士に自分の娘が暴行されそうになったのを見た爺ちゃんの友達が、兵士を殺しちゃったらしい。それを爺ちゃんは助けて逃がしてやったんだって。それがばれて、爺ちゃんはとっつかまったらしい。
それで、自分の息子の頭の上に乗せたリンゴを弓銃で見事射貫いたら、無かったことにしてやるって大公の代官に言われたんだ。
どうやら、そういう神話の類があるんだって。
爺ちゃんは不可能だと思われた距離から、息子の頭の上に乗せたリンゴの実をものの見事に射貫いて見せたんだ。
これには訳があってさ、爺ちゃんの弓は人間みたいに意思疎通ができる魔法の弓銃だったんだよね。当然、矢だって狙った場所に百発百中できる魔銀の矢か、魔力の矢を放つことができるんだよ。だから、奇蹟でもなんでもなくって、タネも仕掛けもあったんだけど、そんなこと教えてやる必要が無いからね。
おかげで、大公の支配と重税に逆らえなかった領民は、爺ちゃんを指導者の一人に祭り上げて、独立するための色んなことを画策し始めたらしい。
それでも、まだまだ支配は続いているし、わたしは爺ちゃんの孫ってことで地元じゃちょっと面倒な立場に立っている。だから、傭兵団の一員として国を出る事にした。弓銃兵は王国で結構いい値段で雇ってもらえるし、王国はしばらく前から戦争中だ。
お父さんもお母さんも反対したけど、周りのおじさんたちが『弓聖の遺言だから』って応援してくれた。
何年か前、王国の戦争で弓銃兵が長弓兵に撃ち負けた戦いがあって、弓銃が大したことないって評判がたったことがある。
実際、狙いを付けずに連射するなら長弓が有利だけど、狙撃や隠密行動では場所をとらず、事前に弓を引いておける弓銃は良い装備なんだ。戦争で正面から撃ちあって負けただけであって、弓銃自体が負けたわけじゃないと証明しようと思っていた。
けど、また負けた。うん、正面から突撃してくる騎士に野戦で弓銃を用いて戦うのは無謀だよね。狙撃とか、城塞で防御するとかに使うべき装備だと思うんだよね。あと、船の上とか。ねぇ。
絶賛逃亡中です。王国は、あと一歩で力尽きて突撃した王様も、その側近たちも揃って捕虜になったらしい。騎士は、戦争でほとんど死なない。捕虜にすると、その騎士の持つ領地の税収一年分と同じ額の身代金が受け取れるから。
王様は「誰だ、この幸運を手にする者は」って胸を張って捕虜になったらしい。
でも、傭兵や徴募された兵士は違う。身代金なんて支払う当てもないし、殺して身包み剥いだ方が面倒がない。そして、弓銃は高価な装備だから、わたしたちは捨てるわけにもいかないし、奴らはそれをねらって追いかけて来る。
こうして、わたしの故郷の村へ向かう逃避行は始まったわけだ。
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『ミナ!! お前は先に逃げろ!!』
ヴォージェやスピアを持って戦うほどの腕力も体格もないわたしは、役立たずだったから、周りの仲間から真っ先に落ち延びるように尻を文字通り叩かれた。髪をまとめてヘルメットの中に仕舞い、見た目は少年兵のようにしか見えないわたしだが、爺ちゃんの弓銃のお陰で、何人もの騎士の胸甲を貫き、勝ち戦であれば、かなりの恩賞を望めたはずだった。
あのデブ王、無謀な突撃なんてしやがって、お前らにとってはゲームかもしれないけど、傭兵にとっては命を張った仕事なんだぞ! と再び怒りが湧いてくる。
しかしそんなことを考えている暇はない。今のわたしは藪の中。追撃してくる騎兵を避けるべく、潜んでいるんだ。
明るいうちは街道を外れた茂みの中で様子を伺い、暗くなってから街道脇をこっそりと移動するつもりだ。普通に歩いたら数か月かかる故郷への道筋。出来る限り、戦場であった場所から離れて、出来れば馬で逃走したいが、戦場に近いこの辺りでは多少の金があっても馬が手に入るとは限らない。
要は、『騎行』と呼ばれる襲撃・略奪がこれから行われると予想されるからだ。
身代金が支払われるのは即座ではない。そして、全員でもない。なので、末端の傭兵や兵士は出稼ぎ代わりに戦場周辺の村や町を襲い、略奪し金や換金できる物・女などを奪う。それが戦場の楽しみってやつだ。
一人でヘタに村や町に近づけば、殺気立った住民になにをされるかわからないし、馬や食料だって手に入らない。
少数で行動している騎士から奪うというのも手だが、それだってその場しのぎにしかならない。なんとか良い手を考えなければと考える。
『一旦、落ち着こうか』
「これ以上ないくらい落ち着いてるよ」
話しかけてくるのは魔法の弓銃である『ボルト』だ。爺ちゃんそっくりの声だが、恐らくは前の持ち主の声を借りているのだろう。次の持ち主にはわたしの声になるんだろうか。
実は、潜んでいるのもボルトの提案による。明るいうちに歩きたいのはやまやまだが、落人狩りの騎士や兵士に見つかれば最悪の状態にしかならないというので隠れているのだ。
『幸い、暫くは月が明るい時期になる。戦場から少し離れた村か街で馬を手に入れるようにしよう。月明かりの中を歩いて、昼間は街道からはずれて森に潜む。いつもの行動だ』
いつもの行動とは、恐らく爺ちゃんがよくしていたことなんだろう。爺ちゃんは英雄とされているけど、裏ではヤバい仕事も請け負っていた。それこそ、『暗殺』のような仕事だ。お父さんは知らないし、知らされていなかったけど、弓銃を譲られるときに、魔法の武器である事と同時に、爺ちゃんの裏稼業のことも知らされた。
まあ、狩人というのは境を跨いで行き来することもあるので、密偵や伏兵・傭兵としても使われる。爺ちゃんは傭兵としてでなく、密偵・暗殺者としても出稼ぎに行っていたわけだ。ちょっと驚いたけど、代官の無茶振りを冷静に熟したところなんて、そういった仕事で鍛えたメンタルが役立ったんだろうと納得する。
爺ちゃんは、かっこよかった。こんなところで死ねないという気持ちが高まる。
草むらの中で、草むらに紛れ込める草木染のマントに包まり仮眠をとったのち、夜更けに街道に出て歩き始める。姿勢を低くし、街道の端をテクテクと歩いていく。
馬蹄の響きや人の話し声が聞こえないかどうか耳を澄まし、時折立ち止まり周囲の気配を確認する。
「……死んでるね」
街道脇には、時折、数人纏まった元兵士の死体が転がっている。金目になりそうな武器はほとんど持っていない、普段着に槍だけ持ったような徴兵された兵士。時には、古びた鎖帷子や革製の胴衣などを身につけている者がいればましな方だ。
追撃を受けてここで抵抗し、皆殺しにあったのだろう。恐らくは同郷の者達の集団。
『弓銃兵は技術者だからな。早々簡単に皆殺しにはされまい』
「……そうだといいんだけどね」
今は、生きて一人故郷に帰るために死力を尽くす時だ。
闇に紛れ、幾つかの村を通りがかるが、既に略奪された後のようで、人も家畜も金目の物も残ってはいなかった。作りの雑な鉈のようなものがあったので、一つ護身用に持ち歩くことにする。片端の曲剣で、長さは肘から指先まで程だろうか。枝を払ったり、ちょっとした動物を解体するのに使えるようなものだ。作りは雑だが。
家の隅には人の死体が幾つか。逃げ遅れた者だろうか。恐らく、村人の多くは、森の中にある避難場所に隠れてしばらくの間は村に近寄らないようにしているのだろう。戦争や盗賊の出るこの時代、そうした秘密の避難場所が用意されているのは当然だろう。
「馬が手に入らない」
『飼葉だって必要だから、出来れば兎馬が良いな。兎馬なら餌も少なくてすむし、連れていても目立たない』
「確かに」
馬を買うというのは一財産必要であるし、富裕な証拠だ。兎馬なら、農民が家畜として飼っていても可笑しくはない。乗り心地は良くないが、タフで小食、性格も雑な感じで悪くはない。興味本位で扱いにくい面もあるが、一頭だけならなんとでもなる。
『兎馬車が良いな』
「目立たないかもね」
農作物を運ぶために、小さな二輪車を牽かせていることがある。それなら、少年一人が移動していても誰何されにくい。近くの街まで用事があるとかなんとか、そんな感じで移動できる。
『さあ、この村を離れよう。まだ、戦場は近いからな』
「それもそうね」
再び夜陰に乗じ、わたしは村を離れ、故郷に向かう街道を歩いていく。
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なんで今回の戦争に傭兵として参加したかって言うとだね、爺ちゃんが去年死んだからなんだよね。爺ちゃん、『弓聖』として今回の戦争に王国から名指して指名されていたわけ。けど、うっかり川に落ちた時に体を痛めて寝込んだまま死んじゃったんだよ。
それじゃ困るってことで、孫で弓銃使いのわたしが代わりを務める事になった。お父さんは、リンゴと弓銃がトラウマでともに受け付けない体になってしまったので、弓銃使いの身内はわたししかいなかったというのもある。
王国のリンゴのシードルはとっても美味しいのにね。お父さん、損してるね。
今は、泥水をすすっていきております。まあ、布で沪してから煮沸して飲むようにしているけどね。井戸水は毒が放り込まれていたので、無理だったよ。川か池、泉でもあればいいんだけど、まともな川には兵の監視がいるし、あんまり街道から離れて池を探すのも難しい。水たまりでもあれば御の字ってところだ。
そんなことを思っていると、獣道らしき踏み荒らした跡が目に入る。これは、猪や狼ではなく……
「ゴブリンかな」
『王国はいま戦乱の最中。ゴブリンが増殖する環境にはある。可能性は高い』
自分の腰ほどの高さにある草木がなぎ倒され、踏み荒らされ、人から奪った道具の欠片などが散乱した広場に到達する。ここで拾ってきたものをぶちまけたか、取り合いになって争ったかだろう。
数は五、いや六匹。特別大きな個体は無い。普通のゴブリンだけのようだ。ゴブリンがこの辺りに繁殖しているという事は、地面や洞などで休息するのは避けた方が良いだろう。
戦場に大軍勢が集まるのを見て周辺に逃げ散らばったゴブリンどもが、兵の荒した村や町、もしくは敗残兵が逃げる街道沿いから少し入った場所で待伏せしている可能性もある。間抜けだが馬鹿ではないと言われるゴブリン。野盗並みに待伏せも襲撃も熟す小鬼の集団だ。
これが、完全武装の騎士などであれば、手こずっても後れを取る事はない。雑兵以下の装備では、騎士の鎧を貫く事は出来ず、倒れたところを集団で襲い掛かるなどしなければ、打ち払われてしまうだろう。
が、弓銃兵は軽装の革鎧と簡素な兜程度であり、防御より動きやすさを優先した装備だ。軽い鎖帷子を着こんでいるものの、騎士のそれとは異なる。金属の補強などもなく、鎖の眼も荒い簡素なものだ。
わたしはそれでもその鎖帷子が気に入っていた。亡き祖父から譲られたミスリルの混ざった鎖帷子を彼女の体型に合わせて仕立て直した逸品だからだ。ミスリルは魔力を良く通し、その力で強度を増す。また、身体強化を補助する効果も含まれている。
本来なら、鎖帷子を着た状態で、素早く屋根の上に飛び上がったりするのは不可能なわたしだが、ミスリル製であれば、軽量化身体強化の補強まで行ってくれるので、素早さと堅牢さを兼ね備えた弓銃兵となることができる。
戦場からいち早く離脱したとはいえ、無事逃げ延びることができたのは、その魔力による身体能力の強化をミスリル鎧が補助してくれたという事もある。
「今日から、木の上で寝るわ」
『そうだな。奴らは暗視できるが、鼻はさほど利かない。まして、頭の上を見る習慣はないだろう。それに……』
ゴブリンを狩るための手段をわたしは持っている。
携帯食である、クルミのカラメル揚げを口にし、水を飲み木の枝の股に体を縄で固定し、見えにくいように厚手の草木染マントを羽織る。遠目には枝葉に紛れて見えなくなっているはずだ。
夜移動するにしても、ゴブリンの足跡の無い場所を移動したい。動物は、自分の縄張りを定期的に巡回しつつ、餌を探す習性がある。足跡は真新しいものではなかった。夜中に鉢合わせした場合、自分一人でゴブリンに立ち向かう事は難しいと考え、まずはこの縄張りのゴブリンを討伐してしまおうと考えた。
それに、逃げるばかりで心が弱くなっている今の自分を奮い立たせたいという気持ちもある。
樹上で仮眠をとりつつゴブリンが近寄るのを待つ。今日来なければ、日中、茂みの中を歩きつつ、街道に沿って移動することにする。数日が過ぎ、既に凡その追撃や略奪行も落ち着いただろうと判断したからだ。
「これからは、魔物も戻って来るから、森の中も安全とは言えないよね」
『そう考えるのも間違ってはいない。安全なところなど、そうそうないのだからな』
言えてるとわたしは思いつつ、ゴブリンの現れるのを待つ。
爺ちゃんの魔導具の弓銃には、不思議なの力がある。人格があるだけではなく、使用者の魔力を集めて、矢の代わりに放つことができるというものだ。爺ちゃんは魔力は多少あったけど、魔術師というほどではなかった。
わたしは、母方の家系にときおり魔術師になれるほどの魔力を持つ人が生まれるので、爺ちゃんより魔力が多く、簡単な魔術が使えた。それも、毎日訓練して、魔力を増やさないとちっとも使えるようにはならない。
母の姉である薬師の伯母に色々教わり、簡単な回復用のポーションや血止め、解毒剤なんかも作らせてもらった。今回も幾つかはもって来たけど、ポーションは使い切ったのでもうない。残っているのは解毒剤くらいだ。
『現れたようだな』
ボルトの合図でわたしも目に魔力を集め、多少の暗視ができるように視力を強化する。いわゆる『梟の眼』と呼ばれる魔術だ。暗視と、遠距離・動体視力の強化。暗闇での狩りに必須の技術だ。これは、爺ちゃんに教わった「狩人」に必要な技だ。
Gyaa Gyaiii!!
我が物顔で夜の森を闊歩するゴブリン。本当の小動物以外、夜中に活動している動物は少ない。猪や狼も真夜中は動いていない。夜目が効くのは程度問題で、良く見えているわけではないからだ。
薄暮の時間帯が最も活発に動くと言われている。ゴブリンを夜討ちするのとはわけが違う。
あらかじめ、弓銃の射程から、どのあたりまで近づいたら攻撃できるかは確認しておいたけど、逃げられないように間近まで近寄らせたい。とはいえ、致命傷となる胴に矢を射るには真上からでは難しい。なので、一工夫必要だ。
木の下にゴブリンが現れ、何事もなく立ち去ろうとしている。今だ!!
GOSUU!!
人の頭ほどもある岩の塊を、一匹のゴブリンの頭の上に叩きつける。ゴブリンは頭をひしゃげさせ、仰向けに倒れた。ギャイギャイと騒ぎ立てるゴブリンたち。どうやら、その間抜けさ具合をあざ笑っているようで、大騒ぎを始めている。
魔力を固め、弓銃から射出する。
DOSHUU!!
魔力の塊は、魔力の密度でその威力が左右される。密度を高めるには、相応の訓練が必要なのだが、魔弓銃を牽く際に、その鍛錬が必要となるので、魔力を飛ばす為に固める訓練は日常から行っていることになる。
言い換えれば、普通の弓銃で魔力を射出しダメージを与えることは不可能ではないが、難易度の高い訓練をこなした上でのことになる。だから、一般の弓兵は、矢を撃つことを選択する。
わたしも矢を撃つが、魔銀の矢羽根を使えば撃った後の操作もでき、曲げたり止めたりすることすらできるようになる。また、魔銀の鏃であれば、不死者と呼ばれる死にぞこないの魔物も滅することができるらしい。爺ちゃんは教会なんかに頼まれて、こっそり司祭様の魔物討伐を手助けしたこともあるって聞いている。手柄は当然司祭様になったんだって。まあ、お金を払ってもらえるならなんでもいいんだって言ってたけど。
二体のゴブリンが倒され、いよいよこれはおかしいという事に気が付き、逃げ始めるゴブリン。
その背中の後ろ、心臓のある場所を狙い後ろから矢を撃ち、一体、また一体とゴブリンを倒していく。木から飛び降り、魔力で身体強化した足で一気に逃げるゴブリンの背後に迫り、村で拾ったボロイ鉈で首を圧し折り、走り抜ける。
結局、最初は岩で、残りのうち三体は弓銃で、そして二体は鉈で頭をカチ割り首を圧し折って倒した。
「げぇ、気持ち悪い……」
『動物を狩るのと変わらんだろう? まあ、ゴブリンはその後利用できる所が無いがな』
猪や鹿なら皮と肉、狼は皮が使える。冬温かいんだよね。けど、ゴブリンは精々討伐証明に耳を斬りおとしておくくらいしかやる事が無い。
狩人としてだけでなく、傭兵・冒険者としても登録してあるので、故郷に戻るまでは冒険者として活動する方が良いかもしれない。幸い、冒険者登録証は身分証明書代わりに持ってきた。
「今日からは、明るくなったら街道沿いを歩くようにしようかな」
『ああ、それがいいだろう。そろそろ、王国領の街に到着するはずだ』
多くの街が敵側に降り、略奪を免れるようになったらしい。それでも、『旧都』と呼ばれる川沿いの大聖堂のある街は王国側についているという話だ。街道を行く兵士や騎兵の会話を樹の上に潜み、あるいは近くに忍び寄り聞き耳を立てた結果知ることができたりした。魔力の遣い方として、狩人としては普通だと爺ちゃんが言ってたので問題ない。
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ヴィルヘルミナは、その後、百年戦争で『賢明王』に仕え、王国一の将軍のそば近くで活躍することになるのだが、それは故郷に戻り暫くしてからの話となる。
その戻る過程で、冒険者としてまた狩人としての腕を磨き、王国の傭兵として大いに活躍する機会を将来得ることになるというそんなお話。
この先、故郷に戻るまでの間に、略奪傭兵を叩きのめしたり、助けた村人に裏切られてひどい目にあったりする……未来が見えております。いつか続きを書きたいお話です。
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