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7、初めてのインスタライブ!


 彼のアイコンがピカピカ光っている。


そこを押すと画面が変わって

ピアノとシン君が飛び込んで来た。

同時に、画面下に自分が参加しました。と表示された。


自分のアイコンは上手く出来なかった。


そっけない人型のアイコンの横YouTubeならペンネームがある場所にわけの訳の分からないローマ字が並んでいる。


他の人を見ると、見たことのあるアイコンとやっぱりみんなローマ字だけど、ちゃんと名前になっているようだ。その後ろに数字が入ったりしている。


観れたらいい。

でも、次までに用意したい。


YouTubeライブで観ていた彼の部屋

飾り気のないシンプルな部屋にピアノが置かれている。


シン君がこっちを見ている。思わず身体ごと引っ込めた。

あっちからも見られる気がしたからだ。


「近っ!」 声に出る。


「こんばんは〜」


言いながら既にピアノを弾き始めている。


楽しそうに身体を揺らしながら

何時もより、リラックスしているように見える。

YouTubeとは、全然別人に見える。

服装もグリーンのパーカーとラフなパンツでYouTubeがお出掛けならこちらはお家って感じがする。


「こんばんは〜」


返事をしてみた。

はじめまして、にしたら良かったのかな?

でも、TwitterでもYouTubeコメントにも初めましてって言ったし……

シン君は、リスナーをまるで、友達みたいに話し掛ける。


「みんな元気だった?」

「インスタライブ久しぶりだな〜」


って、画面の彼が近いだけじゃなくて彼との距離も近く感じられる。

コメントが次々に送られる。その中


「ユミです! シン君呼んで」 

って流れてきた。


「ユミちゃん……」

シン君は読んでから、


「ヤバッ名前呼んじゃった」

と、困っている。


数千人の中の一人の名前を呼ぶのは不公平だと思ったんだろう。


「ゆう」


釣られてつい、送ってしまった。

反省しているシン君なのに、


「ゆう?」

お〜呼んでくれた。

っていうより、読んでくれた。

嘘!ビックリした。

適当に付けた名前なのに最高の名前に思える。


嬉しい!


すぐに名前だと気付いたシン君が

ケラケラ笑う。

楽しい!YouTubeライブより好き!



「おはよう」


ママの顔は、昨夜のライブが楽しかったことを物語っていた。

今にも飛び跳ねそうだ。

朝は時間が無い、パパもいるしね。

パパは仕事で泊まりの出張が多い

ひどい時は、ひと月も出張先に居ることもある。


ママとパパは私から見て、仲の良い夫婦だと思う。

趣味は違うけどね。

でも、お互い大事にしているように見える。


その夜、私の部屋に来たママは

昨夜の話がしたかったのだろう。

突然切り出した。


「すっごく近いの!シン君に見られてる気がしてスマホから隠れたし焦ったわ」

想像したらママの行動面白過ぎる。


「見られたかもね」

面白いから言ってみた。


すると真顔で


「大丈夫、後でスマホで調べたら同じ質問してる人がいて、見えないって答えもらってたから。考えたら当たり前よね」


ママはケラケラ笑いながら言った。

へぇ〜ママみたいな人がいるのね。


「それとね、初めてコメントする時は、初見です。って言うんだって

YouTubeにもいたから何かなって思ってたのよ」


「初見さんいらっしゃい、ゆっくりして行って下さいね。って言われてた」

不思議そうにママが言った。


「だいたいそうね」

「知らなかったから言ってないのよ。しまったわ」


ん?

「……えーーあい!知らない人とチャットやってるの?」


「シン君だって知らない人でしょ」

う〜ん。ママは、ちょっと考えた後


「そんな感じのチャット?」

ママのイメージが分からないけど


「サラサさんにコメント拾ってもらったりもするよ」


「あんなにギャラリーの多いライブで?」


「ギャラリーって、そうだよ

YouTubeコメントって全部は表示されないみたいだから、表示されたら目に入る確率はあると思うよ」


私が言うとママは、うんうん、とうなずいて、


「それでか、インスタライブでもチャットがゆっくり動いてた、観覧者数の割に少なくて、変だと思ったのよ」


インスタライブはどうか分からないけど、そうなのか。


「あと、チャットで今北さん、っていうのもあるのよ。今来た人のこと漢字に注意しないといけないから使わない方がいいよ」


「そうなの? チャットやりたいなぁ〜ライブいつかな〜」


「昨日観たばっかりじゃない」


呆れる私をよそに

スマホを見つめるママ。

彼と話したいんだ。


立ち上がったと思ったら

突然、がっかりした感じのママが


「もう初見じゃないわ。どうしよう、初見です。って言ってみたかったのに、いつの間にか勝手に来た人になっちゃうじゃない。勝手に来た人なんて言う?」


可笑しくて声を出して吹き出した。


「大丈夫だよ、初見ですって言ったらいいじゃない。シン君はママが初見じゃないなんて知らないから」


「良かった! じゃあ、初見です。で行くわ」


本当にどっかに行きそうな勢いね。

ママ……


ママの

「初見です」は、

次のYouTubeライブで放たれた。

タイミングが悪くて見てもらえなかったとがっかりしているかと思ったら、


「もう一回初見です。やろうかな〜」


冗談なのか本気なのかニコニコしている。

ライブが楽しくてハイになっているんだろう。


「初見です!」 


シン君見てあげて……



読んで下さってありがとうございました。

ママへ感想をお待ちしています。

ブックマークと評価?して頂けたら嬉しいです。


今、どうしても書きたかったので 

至りませんが宜しくお願いします。



8、「シン君のどこがいいの?」


9、「ミックンと無観客配信ライブやるよ!」


 ……続いていきます。



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