6、Twitterと初のインスタライブお知らせ!
彼からのツイート
「動画上げました! 見てね!」
キターー
ママが部屋に戻るとシン君からのツイートが来ていた。
「見てね!」だって、
可愛い言い方するな〜
ドキドキする。
初めてのちゃんとしたリプライってやつだ。
リクエストの時は、曲名だけを記入して下さい。と書かれていたから
挨拶もしていない。
なんて返事しよう。
え〜と、ドキドキする!なんて書く?
挨拶挨拶。
「シン君、初めまして! 動画観ました。とても良かったです」
これでいいかな?
ボタンを押すのも勇気がいる。
えいっ!
すぐにいいねが付けられた。
彼のファンの人達からだ。
そうだ、いいねを付けてくれた人にお礼のいいねをするって、あいが言ってたんだった。
いいねは少ないもののその人達のコメントを探すのはなかなか大変だけど楽しい。
フォロー、突然Twitterから
サッチーさんにフォローされました
と通知が来た。
シン君のファンの人だ。
どうしたらいいんだろう?
私はシン君のツイートが見られて
返信出来ればいいんだけど……
フォローされたら……
検索、ググルっていうの?
で調べてみた。
結果、フォローされたからって、する必要は、無い。けど、お礼がしたかったら、その人のツイートにいいねをすればいいでしょう。
とあった。
お礼しとこう。
Twitterには、シン君以外入れたくなかった。
シン君のツイートが埋もれてしまうような気がしたから……
今思えば、Twitterをよく理解していなかったんだ。
TwitterやYouTubeコメントを見ていると不思議なことに気がついた。
あいに聞いてみよう。
「Twitterとかコメントって句読点の丸って付けたらダメなの? 変なのよ、皆んな付けてなくて」
そういえば、それが普通なんだけど
「付けない方が話してる感じがするからじゃないかな?」
「ふう〜ん、難しいのね。未知の世界に踏み込んだみたい」
大袈裟に言うなぁ〜
でも、SNS怖いから気を付けてね。知らない人と仲良くしたらダメよ。スマホなんてラインとゲームが出来たらいいのよって言ってたママには、未知の世界かも知れないな。
数週間後、
夕食中、パパは昨日から出張でいない。
「チャットは出来たの?」
最近なにもシン君の話しをしないママに聞いてみた。
「それが……ライブが無くて出来ないの、動画も上がらないし」
ママが残念そうに言う。
それにしては、いつも自分の部屋にいるみたいだけど、
「じゃあ何見てるの?」
「前のライブ動画とか〇〇さんの動画よ。Twitterも来ないし、シン君、元気なのかな?」
いやいや、ママこそ元気ないけど
大丈夫か?
ママが大きくため息をつく。
って言ってたら、ピンポン
「来たーー!」
スマホに飛び込んでどうするって突っ込みたくなる。
「Twitter、シン君から、今夜9時インスタライブやりますって言ってる」
心配して損したよ。
ママすっごい笑顔だよ。ていうか……爆笑してる。
壊れてるよ。
「どうしよ〜なんでYouTubeライブじゃないのかなーー」
って、すぐに騒ぎ出した。
「あいちゃん、インスタライブって観たことある?」
絶対観るって顔に書いてあるよ。
だけど私も無いわ!
「無いよ、観たいんだよね」
「そう、観たい!観たい!」
今日って急だな〜、観せてあげたいけど、私も観たことないし不安だな〜
「YouTubeでインスタライブ見方」
ポチッと
ざっと見てから、
「親切に説明してくれる人は、やっぱりこの人ね。最近お世話になってるなぁ〜ファンになりそうだよ」
私が言うと、
「分かるーーそれ、ママも思った」
「アイコンの顔が笑ってるのも、いい人っぽい」
「そうそう」
動画で詳しく素人でも分かるように説明してくれている。
「あ〜割と簡単ね。アプリを入れて、始まったら多分お知らせが来るから観たらいいよ」
「分かった、ありがとう。あいちゃん」
「分かりやすいようにアイコンはYouTubeのと同じのにしたらいいよ」
私が言うと、
「アイコンは自分でやるからいいわ。ありがとう」
アイコンを知られたくないのだろう。
一緒に観ようと言わないのは、やっぱり恥ずかしいからだと思う。
「Twitterでみんな喜んでるけどどんなのかな〜? キャハハ忙しいわ」
忙しいって言いながら
「あいちゃん洗い物お願いね。ゆっくり観たいから、ママお風呂先に入るね」
「……」
私もサラサさんのYouTubeライブ、観たいのに〜
お風呂セットを抱えたママが食器洗いをする私の前を嬉しそうに通って行った。
読んで下さってありがとうございました。
ママへ感想をお待ちしています。
ブックマークと評価?して頂けたら嬉しいです。
今、どうしても書きたかったので
至りませんが宜しくお願いします。
7、初めてのインスタライブ!
8「シン君のどこがいいの?」
……続いていきます。