5、ドキドキする!初めてのYouTubeコメント
ドキドキする。
YouTubeコメントする為には……
なるほど、自分のチャンネルを作るのか。
そんなの怖くて前なら出来なかったわ。
だけど、そんなこと言ってられないもの。
え〜と、名前、ペンネームね。
どうしようかな〜。
早くしたいから適当に、
でも、あんまり年取ってると思われたくないし、かといって若いと思われる嘘つきたくないから難しいな。
(ゆう)でいいか。
後はアイコン、みんな可愛いな〜どうしよう。
アイコンか〜
取りあえず目立ちたいのよ。
自分のカメラの中には、大した物がない。
んーー
一時間ぐらいたってからママが部屋に入ってきた。
「あいちゃん、アイコンってパソコンの画像から選べる?」
いきなり聞いてきた。
「出来るよ、どの画像アイコンにする?」
やっていたパソコン作業の手を止めて、ママのスマホに手を伸ばそうとすると、
「ダメダメダメ、恥ずかしいから」
来たーー恥ずかしいから。
「分かったよ。後でYouTube動画のURL送るからそれ見てやってみたら?」
「ありがとう。あいちゃん」
最近、あいより、あいちゃんが多くて笑える。
すぐに送ってあげよう。
ママはもう自分の部屋へ行ってしまった。
あいからラインが届いた!
アイコンは、目立つピンク色のお花にしよう。本当は、お姫様みたいなのが良かったけど、どういう訳か取り込めなかった。
お姫様に拒否されたのかな?
ドキドキする。
初めてのYouTubeコメントだ。
彼の動画でお気に入りのライブ動画
の前でしばらく考えた。
コメント入力欄がチカチカと動いている。
書くことは決まっている。
だけど、ちょっと待って、
失敗したら嫌だよ。練習がしたい。
そうだ、申し訳ないけど親切に教えてくれたYouTuberさんの動画に戻ってお礼のコメントを書き込むことにしよう。
この人にはお世話になっている。
なのに、シン君の動画にさっさと飛んじゃって、
お礼、書き込まないほうが可笑しいのに、早くシン君にコメントしたくて……
そのうえ練習しようなんて〜
動画に高評価押しときます!
許して下さい。
「分かりやすくて助かりました。ありがとうございました」
YouTuberさんのアイコンの顔が笑っている。
自分も笑顔になる。
出来た! 嬉しい。
数時間後、このYouTuberさんから
「お役に立てて良かったです」
と返信が来た。
ハートも付けてくれた。
いい人、ファンになりそうだ。
早速、お気に入りのYouTubeライブ動画に初めてのコメント!
「初めまして、この動画大好きです。これからも楽しみにしています」
と書き込んでみた。
沢山のコメントの中に自分のアイコンとペンネーム、コメントが表示された。
読んでくれたら嬉しいな。
動画を観ながら、他の人のコメントを読んで、いいねをつけていく。
しばらく続けていると、コメントには、送った時間も付いていてライブ動画直後のコメントにはシン君のハートが付けられていることに気付く。
そうか、早くコメントしたらハートを貰えるかもしれない。
読んでもらえるってことだ。
次は、もっと早くコメントしよう!
楽しみ。
夜10時、彼の最新動画が上がったとYouTubeからのお知らせ音が鳴る。
待ってた! 知っている曲、彼の手が目で追えないぐらいの速さで動く。
アドリブもかっこよく決まっている。
もう既に、数十個のコメントが入れられている。
えーー? まだ、聴き終わってないのに……
早くコメント考えないと。
んーー
「シン君は、天才」
我ながら、なんてしょうもない
コメント。
でも、それしか思い付かなかったのだから仕方ない。
それに、シン君って呼んじゃったわ……。
いいのかな?
ん〜シン君はシン君だからいいのかな?
シンさん? なんか違うしね。
ピロリン〜
スマホにYouTubeから、あなたのコメントにいいねが付けられました。と通知が来た。
嬉しい!
誰が付けてくれたのかは、分からないけど何度も見に行った。
ピロリ〜ン
数時間後。
また、通知ね。と思って見てみると
(おめでとうございますシン君さんがあなたのコメントにハートを付けました)
YouTubeからの通知だった。
やったーー!読んで貰えたんだ。
コメント欄にはちゃんとシン君のハートが付いていた。
おめでとうって、ちゃんとお知らせくれたYouTubeさん、本当に嬉しい。
シン君、YouTubeさんありがとうと言いたくなった。
何度もハートを確認する。
読んでくれた! 宝物よ。
じっとしていられない。ワクワクした気分であいの部屋へ向かう。
ママは、よっぽど嬉しかったんだろう。
動画コメントにシン君がハートを付けてくれたって私の部屋に飛び込んできた。
「おめでとうございます。シン君がハートを付けました。って通知が来たよーーでも、この通知って消えるのかな? 消えちゃうの?」
おめでたいね。目がぴえーんになってるよ。
大丈夫よと言って欲しいんだろう。
「通知が増えると消えるよ」
「いやーー保存ってないの? 保存」
小学生か? ん〜と、だったら
「スクショしとけば?
スクリーンショット」
「それ、しとくしとく」
ママがグイグイ迫ってくる。
何か分かってる? 説明しようと思った時には、もう検索してるママ。
「良かった〜スクショってすごいね。写真で残るのね!」
なんか、ママからパワーを感じるんだけど
なんだか分からない鼻歌を歌いながら自分の部屋に戻って行く。
幸せそうだーー
読んで下さってありがとうございました。
ママへ感想をお待ちしています。
ブックマークと評価?して頂けたら嬉しいです。
今、どうしても書きたかったので
至りませんが宜しくお願いします。
6、Twitterと初めての
インスタライブお知らせ!
7、初めてのインスタライブ!
……続いていきます。