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40、あいーー!!

「皆様、そばにいてくれてありがとうございます」

ママの心を鷲掴みにした。


それから数日後、


「YouTubeライブやります。見て下さいね」


ピンポン!Twitterシン君だ。

きっと、かっこいいシン君。

見て下さいねって言ってる。

もう、遠いところにいる。

それでもワクワクする。


シン君の言葉のせいか、時間を空けたおかげか、気持ちがコントロール出来ている気がする。

落ち着いて観られる。

推したい!そう思える。


シン君の中には可愛いシン君がいる。


「見てね!」って聞こえる。

「勿論、見るよ! 観るーー!」そう答えられるのが嬉しい。


シン君の動画を手当り次第観てまわる。

キャーこの表情ゾクゾクする!

キャー可愛い〜!



「おはよー! お仕事頑張ろう」

朝の掛け声、気分がいい。


「でも、良かったわ。須田さんが元気になって」

中山さんが静香ちゃんやアカネちゃんミカちゃんに言う。


「ごめん……」

そんなに元気なかったかな?


「元気過ぎても困るけど」

中山さんが溜め息を付く。


「極端なんですよね〜」

静香ちゃんが呆れ顔だ。


「シン君忙しくて相手してくれないんですよね?」


アカネちゃんは幸せだよね。

でも、私も幸せなのよ。


「もう、いいのよ。シン君は、ちゃんとファンの事を考えてくれてるから満足」

本心だ。


「やっぱ、乗り換えたらどうですか?」

ミカちゃん……乗り換えるとか無いから!



「あいーー!シン君がDVD出したの!早く買わないと売り切れたら困る」


ママがドアにへばりついて足踏みしながら叫んでる。


「分かったから、ちょっと待って!」


シン君この時間に発売するの勘弁してくれないかな〜

ゆっくりお風呂も入れないよ。

まだまだママのお願いは続くんだろうな〜

幸せだね。ママ。


頭にタオルを巻いたまんまの私、

ママが欲しいという商品をパソコンで探す。

「これブルーレイだよ。プレイヤー持ってないじゃん」

「DVDとブルーレイって違うの?」

「違う……」

「あいちゃ〜ん電気屋さんに行こう!」


「あいちゃーーん! シン君ライブツアー始まりますって!」

「良かったね。行くんでしょ?」

ママの答えは分かってる。

「行きたい! 絶対行くーー」

百均とコンビニ巡りも始まるんだろう……


「あいちゃ〜ん、シン君がテイックトックやってみるって言ってるーー」

はいはい、見たいのね……


「ツイキャスやりますって何?」

「ティックトックって何ーー?」

「シン君が出てるんだって」

「ママ一旦落ち着こう……」 


「スマホ容量がいっぱいです。って言われたーーキャハハハ大変!」

大変って言いながら楽しそうだ。


「シン君テレビ、テレビ出るんだって!録画しないと!これからいっぱい会えるよ」

嬉しそうにママが笑った。


「そうなの? 凄いね」


本当に凄い、ママからスマホのシン君を見せられてからまだ、一年ちょっとなのにメジャーなテレビに出るの?

ママの見る目も馬鹿に出来ない。

だけど、シン君のファンは大変そうだ。


私はやっぱりサラサさんだな。

今夜もYouTubeライブを観よう。


「もう、寂しくないわ」


えっと、スマホスマホ、ツイートしないと〜


「シン君、テレビ出演おめでとうございます」


ママがツイートを送る。

可愛い顔文字が笑う。

ママも涙目だけど笑顔だ。

嬉しさが伝わってくる。



「おはよー!」

アドレナリンが湧いてくるのが分かる。


「シン君がテレビに出るのよ! 観てね!」

みんなが振り向く。


「シン君がテレビ????」

「うそ〜すご〜い、おめでとう!」

「シン君すごい!」

「須田さんおめでとう〜」


職場の仲間が言ってくれる。


「そういえば、最近テレビのコマーシャルに〇〇さんって前に須田さんが言ってた人、出てますよね?」

新人の、もう新人じゃないか。

名前なんだったっけ? さんが言ってきた。


「そうなのーー? 〇〇さん凄い!いつ見たの? 最近テレビ見てないから教えて」


「昨日も朝と夕方見ましたチャンネルは分からないです」

そうか、良かった。


「テレビでシン君と〇〇さんを見れるのね……」


ポケットで隠れている名札を覗く

「田村です」


新人じゃなくなった子が元気よく言った。


「そう、田村さん、教えてくれて

ありがとう」


YouTubeには才能を持ってる人がいっぱいいる。

そんな場所が好きだ。


みんなYouTube辞めないで欲しいけど、忙しくなりそうだからな〜


次は、あの人が出てくるかな?



お昼休憩、

「須田さんから大事なお知らせがあります! ちゃんと聞いてね〜」

中山さんが大きな声で言ってくれてびっくりした!

お知らせってあれしかない!


よし! ちゃんと言わないと。

シン君の真似をして小さく深呼吸して、立ち上がった。


「え〜と、明日から5時!シン君が、テレビTMA8チャンネルに毎週出ます。新番組です。絶対見てね!」


40人に伝わった!!!!


「TMAって4チャンネルですよ!」

静香ちゃんが横から優しく言ってくれる。


「えっ! そうなの? 4チャンネルです!ごめーーん! 最近テレビ見てないから〜4チャンネル5時、みんな見てね!」

キャハハ〜! 危な〜い。



妹のマーちゃんとユーカにもラインを送る。

「凄っ!」

そう、シン君は凄いのよ。


「Twitterで回すわ!」

「息子達にも回すから〜」

「良かったね〜」

「おめでとう! 姉ちゃん」


初めてをたくさん経験した。

パワーも貰った。

楽しい日々もありがとうシン君!



「パパ!あい!外食行こう! もうすぐパパの誕生日だからね」


ママが手を上げて大きな声で言った。

そして、バタバタと用意を始める。

それを見て、パパも慌てて着替え始めた。

(笑)


いつものファミレス

久しぶりの外食、熱々の鉄板に乗せられたお肉に満足する。

三人が揃うのは土日でパパの出張のない時ぐらい、少し早いけどお祝いだ。


パパの為に頼んだケーキが運ばれてきた。


んっ? この曲

有線からあの曲が流れてくる……


「ママこれ」


言いながらママを見ると

顔を覆って声を上げて泣いていた。

パパがオロオロしている。


「この曲大好きなの」


しばらくして、ママが顔を上げて言うと今度はニッコリ笑った。


「パパお誕生日おめでとう」


「あいちゃ〜んこれ保存したい!」

上を見上げてスピーカーを探しながらママが言う。

「保存〜」

「出来ないよ!」 


嬉しいのか悲しいのか、

ママの目から

また、涙が溢れていた……。


その後、

テレビに映し出されたシン君は可愛いかった。


「あいーーヘッドフォン買いに行こう!」


「……」

あるのに……?


「テレビ用がいるの」


スマホ、パソコン、テレビ用って

ヘッドフォン3つ、どうやって使うのか……


「別にいいけど、お茶代ママ持ちね」

「ピンクの可愛いやつにしようかな〜」


それ、同じ色……ややこしいよ〜


小さく深呼吸して、

「さあ、お出掛けの用意をしよう」

ママが張り切って言う。



読んで下さってありがとうございました。

ママへ感想をお待ちしています。

ブックマークと評価?して頂けたら嬉しいです。


今、どうしても書きたかったので 

至りませんが宜しくお願いします。

ブックマーク評価して下さった方

感想を送って下さった方

ありがとうございます。「ハート」

  

41、はい、はい、はい!

  私の推しはシン君

 

いよいよ次、最終話です。

皆様、本当にありがとうございます。



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