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2、シン君との出会い!


ピアノに座って真剣な表情の男の子が写っている。

ピアノで(N)面白そう。


何気なくポチッ。


最初は洗濯物たたみながら、よそ見しながら聴いていたんだけど

ピアノ上手い!歌いながらピアノも弾ける

時々歌詞が分からないのか


「ふふふ〜」


とかになるけど、それも可愛く思える。


へ〜こんなのがあるのね。

素人が自撮りしているって感じじゃない。


懐かしいな、ピアノ。


自分は1年で左右の手が違うことをするなんて、無理でしょって、辞めたけど、娘二人には、自分が出来なかった事なのに、ピアノを習うイメージが、頭を使いながら音楽を楽しめる。出来たらカッコイイだったからかな。

やって欲しかった……


ヤマハを選んだのは、エレクトーンだったから。

色んな音が出る機械音が楽しそうで、見学に行った時も色んな楽器を使って子供達が伸び伸びやっているように見えた。

娘もやりたいって言ってくれた。


「ヤマハ行く〜真奈ちゃんも行くって言ってたから」


真奈ちゃんは娘の幼なじみで、いつも一緒に遊んでいる。

見学も誘って一緒に行った。

真奈ちゃんのお母さんもヤマハが気に入ったみたいで、本当はピアノを個人で習わせるつもりだったみたいだけど一緒に行くことになった。


まあ、あいはお姉ちゃんがやってたから小さい頃から一緒に参加していて、そういう流れで好きか嫌いかも分からずに習い始めることになってしまったんだけど……。


大きくなってくると、ピアノかエレクトーンを選ばないといけなくなった。

エレクトーンの色んな音の種類、捨てがたいよな〜、かっこいいし

だけどメジャーなのはピアノそれに先生がピアノだったのが大きかった、二人はピアノを選んだ。


発表会、グループ演奏ではエレクトーン、お友達と合わせるのに何回も教室に通っていた。


「ワン・ツゥ・スリー」


手を上げて指でみんなの指揮をとる子がいる。 


かっこいい〜


数人での演奏、小さい子達の集まりでも壮大だ。

ビデオカメラと肉眼で心にも刻む。


個人発表会ではピアノ、たった一人での演奏だ。本番ギリギリの時間まで練習していた。

自分には絶対無理なことを娘がやっている。


クラシック聴くのは好きだ。

今娘が弾いて聴かせてくれている。


どちらも感動した。


練習する大変さを知っている。

間違えても最後まで弾けることが嬉しかった。


その頃はクラシック、ディズニー、ジブリ、映画曲なんかが多かった気がする。

ポップスを弾く子は記憶にない。

身近なポップスをピアノで弾き語る。素敵なことに思えた。

男の子の動画に興味を持ったのは、それも理由かも知れない。


音楽は楽しい方がいい。



パートから帰るとピアノの音がする。

一気に落ち着く。

そんな日々もあったと思い出す。


それから、その人の動画を次々に観ていった。

だけど数が少ない。

今まで〇〇さんの動画ばかり観ていたママには、ちょっと物足りない。


いつの間にか動画の右横に現れるオススメ動画もピアノ関連ばかりになっていて、どんどん観ていく。

彼の動画ばかりじゃなく

色んな人の動画があった。


今まで曲を聴いていた時にも、あったような気がするけど、歌ってみたや演奏してみた。

っていうのを聴くよりプロの歌手や演奏者の動画を観る方がいいと思っていたから、開いたことがなかった。


みんな個性があって良かった。


クラシック中心で弾く人、ポップスやアニソンを弾く人、ドッキリにして面白くする人、歌いながら色んな楽器を取り入れている人、映画曲が素晴らしい人もいた。


でも、どれぐらい練習しているんだろう。想像もつかない程、みんな上手、工夫して面白く仕上げている動画でも一生懸命が伝わるものは特に気に入って繰り返し観た。


それと、ピアノを上手に弾ける人は作曲も出来るのか? ってぐらいに自分の曲を持っている人が目につく。

それも、ちょっと作ったって感じのクオリティーじゃない。


ここから有名になっていく人もいるようだ。


それを目指して頑張ってる人もいるんじゃないかな?

有名な誰もが知っているあの人もネットからトップアーティストになってヒット曲を次々に飛ばしている。


シン君、彼も自分の曲を3曲披露している。 

あまり知られていないのが残念なぐらい素敵な曲ばかり。


見つけた時は、おおっやっぱりこの人いいな。と思って、他にもこの曲弾いている動画ないかな?って探してしまったぐらい。


特にお気に入りの曲、MVにしてくれればいいのに……。

それに歌詞がないのが残念だ。


ネットでピアノを弾く人には、小さい子供から顔を出さない年齢不明の人まで様々いたけど、20代の男の子が多いのが意外だった。


シン君は、確か22歳。若い。


ピアノと言えば女の子って時代じゃなくなってるんだ。

そう言えば、娘のエレクトーン発表会、大きな男の子達が集って弾く演奏は圧巻でカッコ良かったな〜と思い出された。


ピアノのみの人、弾き語りをする人

彼の動画には、どちらもある。

ピアノが得意なのね。

伸び伸びと弾いている。


ピアニストって言えばプロピアニストだと思っていたけど、彼らもピアニストと名乗っている。

それを仕事にしているんだから、

プロピアニストでいいのかな。

定義がよく分からないけど、ピアニストって、響きがいい。


彼らは、有名YouTuber以外のものを目指しているんだろうか?


〇〇さんもそうだけど、YouTubeってお金になるらしいから、それで十分じゃないの?

子供達の憧れの職業でもある。

それでも満たされないのかな?


歌は、声が素敵でピアノが得意なせいかリズム感がいい。

だけど、本気で歌っているというより歌自然と歌っちゃうって感じだ。


絶対本気出したら上手いのに、と思ってしまう。

歌が好き、そんな感じにも見える。


どこにでも居そうな男の子。

見た目学生さんって感じなのが余計に新鮮に思えた。

 

ママが特に気に入ってるのが

彼のYouTubeライブ動画だ。

画面のリスナーさんに話し掛けながら、コメントを拾って演奏する。

色んなジャンルの曲を弾けるんだからびっくりする。

それも、他の楽器を使ったりして、一人でやってるとは思えない。

よく知ってる曲が始まった。

チャットでは、この曲に合った絵文字や聴きたい曲のリクエスト、


「かっこいい!」

「素敵!」


が並ぶ。観ていて楽しい。


「あれっ?間違えた」


って所もリアルでドキドキする。

チャットでも、


「違ったね〜大丈夫よ」

「(笑)」

「頑張って!」


と盛り上がっている。

彼を見ていると応援、そう応援したくなる。


読んで下さってありがとうございました。

ママへ感想をお待ちしています。

ブックマークと評価?して頂けたら嬉しいです。


今、どうしても書きたかったので 

至りませんが宜しくお願いします。


3、ママ初めてのTwitter

4、初めての生YouTubeライブ

……続いていきます。


このお話はフィクションです。

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