ママの推し活 私のお仕事 YouTuberシン君推させてもらいます！

17、シン君を推したい

シン君を推したい

推すって何したらいいんだろう？

まず、みんなにもっと知ってもらわないと……

CDーーシン君頑張って！

Twitterを使ってシン君にお願いしよう。

「シン君の曲CDにして下さい」

「ワンマンライブをDVDにして欲しいです！」

「YouTubeライブお願いします」

本当はインスタライブーー

近いの、会いたいなぁ……。

同じことを思ってるのか聴きたいからなのか、CDやワンマンライブのDVDをお願いしている人達がいる。

駄目かな？今はCDを買わなくても

パソコンやスマホで聴ける。

需要が少ないのに作るのは難しいかも知れない。

だけど、カラオケでもラジオでもCDが無いと勧められないから推せない。

ググったりTwitterのハッシュタグに推しって入れてみたりして、調べながら、出来そうなことをするけど、

難しいな。

コロナのせいで生ライブも思うように出来ないだろうし……

YouTubeで聴いてもらうしか無いのかな？

だけど、ピアノに興味が無かったら、シン君に辿り着くのは、なかなか難しい。

久しぶりに妹達とのグループラインにコメントを送ってみた。

コロナ禍になってから全然会っていなかった。それぞれ違う県に住んでいるのだから会うのは難しい。

「元気？　姉ちゃんは元気よ！」

可愛くて元気そうな音符付きのスタンプも送る。

すぐに

「YouTubeでピアノで弾き語りとかするシン君知ってる？」

ストレートに聞きたいことを送信する。

暫くして、三女のユーカから返信が来た。

ユーカは私より７歳年下でまだ小学生の息子と高校生の娘がいる。

「知らないよ、なんで？」

「ナナちゃんも知らないかな〜？

姉ちゃん最近ハマってて」

ナナちゃんは妹の娘で明るい良い子だ。若いからYouTube見てるんじゃないかと思ったんだけど……

「えーー以外〜姉ちゃんが沼にハマった？　私があんなにジミン君推してたの笑ってたのに？」

ユーカのスタンプは、いつもジミン君だ。

アイドルグループのひとりで、ダンスが上手で頑張っているのを知っているから好きなんだって言ってた。

そこに次女のマーちゃんから、

「知らないよ、TV出てる？何者？」

マーちゃんは姉妹で一番冷静でしっかり者、長女の私より余程頼りになるイケメン三人のお母さんだ。

「YouTuber、ピアニスト歌手かな？とにかく、凄くいいのよ」

そう言って、シン君のYouTubeで人気の動画を探してリンクをコピーしたのをラインに送ってみた。

私がそれをやっている間にも妹二人の会話は進んでいて、それぞれの推しの会話になっていた。

そうか、そう言えばマーちゃんは嵐のファンだって言ってたな〜

興味が無かったから詳しく聞いてなかった。

「嵐がいなくなって寂しいのよ」

マーちゃんが言うと

「そうよね、分かる、私もノン君が有名になって海外に行った時寂しかったから」

とユーカ

ユーカ、ジミン君は？と思ったけど

たくましいユーカらしいな。

すぐに立ち直ってジミン君を見付けたんだろう。

「でも、嵐って何人かはTVとか出るんでしょ？」

私が入って言うと

「違うよ、嵐は全員揃って嵐！一人でも抜けたら嫌なの！」

なる程……パート先でも誰か同じ事言ってたわ。

しっかり者で冷静なマーちゃんが、

興奮しているのが分かる。

余程のことなのね。

「ユーカ姉ちゃん箱推しだからね」

箱推し……そう言うんだ。

人数が多いから沢山見ていられていいってわけじゃないのね。

全員が揃うってかえって大変かも知れない。

「で、姉ちゃんの推し見たらいいのね？」

推しって……改めて人から言われるとなんだか照れくさくて恥ずかしい。

一人でクスクス笑う。

この二人にシン君推しても無理だわ。

「そう、ナナちゃんとマーちゃんところの三兄弟にも動画見てって言っといてね」　

「わー推すね〜了解！」

「はーい！」

暫くしてから、

マーちゃんとユーカから

「可愛い男の子だね」

「ピアノ上手」

「歌ってるMVないの？」

と、ラインが届いた。

歌のMVそう、無いの……

それからシン君の動画で気に入ったのがあると二人にリンクを送った。

「YouTubeで観てね！　再生回数伸びてほしいから！」

と、付け加えておいた。

「はーい、かっこいいね」

「マスクしてない動画ないの？」

「歌ってるの無いの〜？」

一応、観てくれているみたいだ。

代わりに色々送られてくるそれぞれの推し動画……

大きなコンサート会場で歌い踊る動画、MVやっぱり華々しいよな〜。

いつか、シン君だって！

凄いの見せてくれるんだから……！

「そうだ、姉ちゃんいっつもグループライン入るの遅いよ」

ユーカだ……

分かってるよ〜だけど、シン君観ている時に、つい通知オフにしちゃうんだよ……とは言いにくい。

「ごめん忙しいから〜」

キャハハ〜。

今日もシン君が可愛いツイートをしてくれる。

一生懸命返信を考えて送る。

返信をするとファンの仲間からいいねが来る。

自分も他の人のシン君への返信にいいねをする。

この人の返信面白いーー。

この人は、きっとシン君が大好きなんだ。

自分も同じ気持ちだ。

楽しい！

マーちゃんとユーカの会話通知音が鳴る。

さっきの続きで話が弾んでいるようだ。

あ……ゴメン！

「忙しいからバイバイまたね〜」

さようならのスタンプを付けて送信

通知をオフにする。

ほんとゴメンね〜。

翌日、ラインの数が凄いことになっている。

妹二人の会話が続いていた。

最後に、

「姉ちゃん自由よね…」

「元気で楽しそうで、まあ良かったね〜」

「またね〜」

「おやすみ〜」

ジミン君お眠りスタンプ

が送られていた。

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読んで下さってありがとうございました。

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今、どうしても書きたかったので　

至りませんが宜しくお願いします。

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ありがとうございます。「ルン！」

18、パート仲間に言っちゃう？

　……続いていきます。