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12、ワンマンライブお知らせ!

コロナが益々猛威を振ってきた。

お店に置かれているピアノで演奏や屋外ライブなんかも規制が掛かってしまった。


「どうしてお家で撮ったピアノ演奏の動画って再生数回伸びないのかしら? ママは好きなのに」 


YouTube動画を聴いるんだろうスマホでイヤホンのママが、急に首を傾げながら不思議そうに言う。


そうだな〜そう言われてみるとそうだよね。不思議…… 


「ん〜と、普通動画って画面に向かってお喋りしたり歌ったりするけどピアノだけだとなんか距離感じるからかな?」


お家動画か〜そうだ、

「シン君家でひとりで歌ってる動画ってやっぱり無理かな〜?」


「シン君絶対無理よ。恥ずかしがると思う」

言ってママが手と首をを横に振る。


「生じゃないっていうか、やり直しが出来る安心感でやっぱり熱量が違ってくるんじゃない?」


「なるほど」


「これ、絶対成功するって分かってるから、観てる方はドキドキしないんじゃないの?」


「なるほど」


と言いながら私の答えにママは、ちょっと不満そうな表情でうなずいた。

ママはドキドキするかも知れないけどね。


「ドキドキしながら頑張って!

って、観てる人はそういうのが欲しいんだと思うよ」


「そうか、だから毎回違うアドリブがあったりすると嬉しいのね」

そうなの?


「それは知らないけど、サラサさんみたいにYouTubeライブでやってくれるとお家からでも、生だからね」

ママは、うんうんと頷いて、


「YouTubeライブってチャットで繋がってるし歌多めだから楽しいんだと思ってた。こっち見てくれるしね」


「それもあるけど、ママチャット出来ない時から観てたじゃない」

うんうん。確かにチャット出来なくても楽しい。


少し沈黙してから

「だったら、一発撮りなんてやったらいいかも」


「そんなの本当かどうか分からないんじゃないの?」

「シン君が言うなら信用するでしょ」


「そりゃ〜ママはそうかも知れないけど」

でも、面白いかもね。


「やっぱりYouTubeライブがいいわ」

言って、キャハハと笑うママ


今の会話、意味あったのか?と残念な気持ちになる。

真剣に考えたのに〜


そうじゃなかった。

「あいーシン君からツイートがないの」

また言ってる。


「普通そうなんじゃないの? 友達じゃないんだから」


そう言われれば……

友達でもなく芸能人でもなくて、YouTuber、今までにない存在。

頭がどう捉えたらいいのか混乱する。

距離をどう取ったらいいのかわからない。


Twitterを眺める。

みんな、何してるんだろう?

可愛い顔文字が飛び交って仲間が会話している。

ふっと顔を上げたママ、


「あい〜ママも可愛い顔文字が使いたい!」


顔文字……ママ中学生……か?


「顔文字で検索したらいっぱいあるから、気に入ったのをコピーして、クリップボードに貼り付けたら使えるよ」

「クリップボード?」

「そう」


ママのスマホで

「ここよ」


「分かった。使うときは?」


ママのクリップボードが顔文字でいっぱいになる。



数週間後、YouTubeに現れたシン君。


グッズ販売のお知らせ動画


待っていたのは彼の音楽だったのに……

グッズを作る為に不在になっていたのかと思うと待っていた分残念な気持ちになる。

だけどTwitterでは、みんな喜んでいる。


「嬉しい!待ってました」

「すぐ買います」

「シン君ありがとう」


私は…… いらない……


ファンなら初めてのシン君のグッズ欲しくて当たり前だろう。

私って、ファンじゃないのかも知れない。


結局、後で買うことになるんだけどね。


それから暫らく、YouTubeライブやインスタライブがあったものの入るのを止めてしまった。

Twitterも見ていない。フォロワーさんが少なくて良かった。

遅れをとってる。

もう戻れない……


顔文字……使いたかったな。


〇〇さんの動画やシン君が弾いていたアーティストさんの曲を聴いたり

サラサさんのYouTubeライブを観て過ごした。


サラサさんは、優しく

「初見さんいらっしゃい」

と言ってくれた。


「ママあれからライブあったの?」


最近お願いって言われないのが不思議で聞いてみた。

 

「うん、あったみたい」


「みたいって」

あんなにシン君シン君言ってたのに


「もう飽きたの?」


「飽きないわよ!」


ちょっとびっくりするぐらい怒った口調でママが言う。


しばらく考えている様子のママが

「後で観るからいいの」

今度は穏やかに言った。


訳がわからない。


頭の中はシン君でいっぱいなのに

自分でも訳がわからない。

さっきやってたYouTubeライブちょっと観ようかな。


ポチッ


「皆さんこんにちは〜」


シン君が改まった様子で挨拶している。

相変わらず可愛い喋り方だ。 


サムネにお知らせ。とあった。

だけど、何を伝えるんだろう。

また、グッズのオススメかな?


可愛いロゴの入ったTシャツ、今シン君が着てるやつ。

後、マグカップも可愛いかったな。

もうどちらも売り切れてる。

そうネットのグッズ販売を見に行ったら、そう書いてあった。


さっさと買えば良かったかな……


「今日は皆様に聞いて欲しいことがあります」

笑顔のシン君が喋っている。

「僕はアーティストです。なのでライブをする事になりました」


嬉しそうに自分で拍手するシン君。

「会場は〇〇ホール配信になります」

〇〇ホールって私でも知ってるよ。

「説明しながらちょっと弾きましょうね」


えーーライブ?〇〇ホール行ったこと無いけど、いつ?


行ったら会えるの?


どうなってるの?突然ママのテンション復活?


「あいーー、シン君が配信ライブやるんだって! ワンマンライブどうしよう!無観客配信だって!どうしよう。あの、〇〇ホールだって言ってる」


キターーテンション可笑しいよママ

どうしようどうしようって……。

それもママがやるわけじゃないから……


「それ、観るんでしょ?」

笑顔絶好調のママの答えは決まってるけど


「観るよ! 観るーー!」


やっぱり観るんだ。

あの静けさは、なんだったんだろう。


ピンポン!

Twitterシン君からのお知らせだ。


ワンマンライブだって? 観たい!

シン君が一人でステージに立つ?

会場も無観客なのに大きいホール。


いつの間に用意したの?

どこかの事務所に入ったの?

質問したい事が沢山ある。

だけど……


すぐに返信するのは怖い。

リプすると他の人も見る。

放り出していた時間は戻らない。

もうみんなに嫌われてるかも知れない。


一時間ぐらいして、やっぱり

いいね。


「楽しみにしています頑張って下さ

いね」

どうしても言いたかった。


Twitter、ずっと放置していたんだから、みんな見向きもしないだろう。

こちらからいいねを付けるのは止めておこう。

お礼のいいねを無理に貰うのは申しわけない。


なのに、驚いたことに何事もなかったように、沢山のいいねが付けられていく……。

優しい人達ばっかりなのが、ありがたかった。


お礼のいいねを付けて回る。

久しぶりにみんなのツイートを見る。

そこには、シン君への愛がいっぱいだった……。


ピンポン!

シン君からのいいね?!


シン君のアイコンがスマホ画面に現れた! 慌ててTwitterを確認する。


嬉しいーー! 

貰っていいのかな? 貰うけど。

スクショするけど〜!


次から次にみんながいいねをくれる

表示されるアイコンの数は決まっている。

次々に来るいいねに押されて下から順番に消えていく。


ありがとう、みんな。

ありがとうシン君。


消えないで〜。




読んで下さってありがとうございました。

ママへ感想をお待ちしています。

ブックマークと評価?して頂けたら嬉しいです。


今、どうしても書きたかったので 

至りませんが宜しくお願いします。

ブックマーク評価して下さった方

感想を送って下さった方

ありがとうございます。「ルン!」



13、初めてのドキドキワンマンライブ!!

14、夢?コメント拾ってくれてるーー


 ……続いていきます。


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