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閑話:魔族その他について諸々

【魔族】

本作の舞台となるアルネオ大陸中央帯以北に広がる『魔族領』で繁栄する種族。

種族名は『澎湃な魔力を有す亜人族』の略称。

人型をベースにしながら多様な身体的特徴を併せ持つ傍系種が、非常に数多く存在する。

その名の通り生まれながらにして強い魔力を宿し、質・量ともに人族を凌駕する。

本能的に魔力の扱い方を把握しているため、思考以前の反射レベルで魔力を操り索敵や遠隔干渉を行える。

魔法への親和性が極めて高く、本気で研ぎ澄まされた魔法技術は魔族以外では到底扱えない。

平均寿命や性格、特性は傍系種によって細分化され、魔族全体として見ると統一性がない。

この点が人族との大きな違いで、生態的な差異が顕著である故に共通認識が生まれ難く、傍系種ごとの反目・対立は珍しくない。

これが原因で取りまとめ役の『魔王』が没し空席になると、魔族間での争いが頻発するという歴史を繰り返してきた。

姿形の異なる傍系種同士でも交配は可能。

生まれてくる子供は両親の特色を継ぎながらも、必ずどちらかと同じ傍系種となる。

また人族との交配も可能で、この場合も子供は魔族か人族どちらかとなる。

尚、人族に対しては『魔族の中から生まれた魔族に満たない劣等種の末裔』という認識であり、侮蔑の感情を抱き、忌み嫌っている。


【人族】

アルネオ大陸中央帯以南に広がる『人類支配域』で繁栄する種族。

人間のこと。

肌の色を始め微細な違いこそあるが、基本的な身体構造と生態は全種で共通している。

平均寿命は80歳前後。

魔族のように多彩な傍系種こそ持たないが、主義・思想・環境・宗教などの違いから複雑に社会体制が分化している。

知的探求心が旺盛で、欲深いという特色がある。

魔力の絶対量で魔族に劣るものの、創意工夫による独自の理論で魔法を発展させてきた。

光の神を崇拝する『聖光神教会』と、神の使途の末裔を自称する複数の『諸王国連』が統べている。

ただし完全に足並みは揃っておらず、利害関係や牽制・癒着、足の引っ張り合いなどドロドロに入り乱れ混沌としている状態。

尚、魔族に対しては『人族の中から生まれた人ならざる異形者の末裔』という認識であり、嫌悪と軽蔑の感情を向け、憎み見下している。


【魔王】

魔族領全域を統治する魔族の王。

絶対的なカリスマ性を誇り、あらゆる魔族は魔王に逆らうことを許されていない。

魔族領の中心部に荘厳な魔王城を構え、歴代の魔王は此処で政務を取り仕切ってきた。

ただ一人の王による支配権勢が確立しているため、魔王の人格・政策によって繁栄の時代にも暗黒時代にもなる。

かつて魔族間での覇権争いが続けられる動乱期、一代で魔族領全土を束ね上げた傑物が初代魔王となり、現行まで続く統治体制を作り上げた。

初代魔王の在歴は60年余り。この間に反抗勢力への苛烈且つ残虐な粛清を徹底的に行い、魔族領全土に対し魔王への恐怖と忠誠を叩き込んでいる。魔王に逆らう者がどうなるか、その末路を大々的に示すことで全魔族を恭順させた。

以後の魔王位は、魔王自身が認め選出した後継者に受け継がれていく。血筋よりも能力が重視され、縁故による世襲例はごく僅か。(次期魔王候補となった親族でも一定水準以上の能力は求められた)

様々な要因によって魔王が後継者を定めないまま崩御した場合、直属の側近である魔王四天王が新魔王を選定する。

ただしこの作業は難航するのが通例で、玉座が空位の間は絶対君主不在による混乱が必至。魔族領各地で傍系種間での対立が激化し、けして少なくない争いが発生する。

現在の魔王は67代目。50年戦争開戦は66代目の前魔王。

20年前に魔王位の継承を行った。


【魔王四天王】

魔王直属の配下であり、最も魔王に信頼される4名の側近。

心技体魔あらゆる能力が並の魔族を遥かに凌ぐ最大最強の実力者。

更に各々の得意分野へ突出した技量・才覚を有し、それぞれに起因する二つ名を与えられる。

新魔王即位時に魔王自身が旧四天王メンバーと入れ替える形で、新四天王を選出するのが慣例。

そのため魔王候補時代から親交のある面々であり、強固な結束を築いている場合が多い。

例外として前魔王が後継者を定めぬまま崩御した場合、四天王に選ばれた新魔王はそのまま現職の四天王を使っていく。

現在の四天王は、

『剣の長』オーダン(闘鬼族)

『魔導卿』フィルゼ(幻妖族)

『黒い砂』ジレンド(純魔族)

『天翼将』アナテマ(飛翼族)


【魔王親衛隊】

魔王四天王に次ぐ魔族の猛者達で、魔王の護衛を務める9名の戦士。

第一核から第九核までの称位をそれぞれに与えられる。

形式的には親衛隊メンバーは同列の扱いだが、実際は第一核に近付くほど実力と発言力が高くなっていく。

四天王に師事している優秀な魔族から選ばれており、親衛隊の中から次代の四天王が決められる場合も多い。

このため彼等は同僚でありながら競争相手でもある。

魔王城の専守が基本任務だが、師である四天王の指令で外地に赴き、特別任務に当たる者もいる。

現在(15話時点)で判明しているのは第三核フユと、第八核ルーイン・ヴェルヴェント。


【50年戦争】

凡そ50年前から魔族と人族の間で行われている種族間争乱。

両種の戦いたる人魔戦役は過去幾度も起こっており、今回は半世紀に渡って続けられているため、こう呼ばれる。

発端は人族が大陸中央帯の南北国境線を侵し、魔族の村々を襲撃して略奪を重ねたこと。

魔王の命令により報復部隊が襲撃勢力を追って国境線を逆侵したことで、諸王国連が本格的に軍団を動員した。

大陸中央帯が主戦場となり、両軍は一進一退の攻防を繰り返している。

戦力の拮抗による膠着状態が続きすぎた影響で戦自体は慢性化しており、両陣営共に開戦当初ほどの士気は維持できていない。

感情論による敵勢廃滅思想が先行しつつ、戦争消費よる経済活性が強力な後押しとなっている所為で、互いに引けなくなっているのが実情。

そんな中で聖剣を携えた勇者の登場により、戦況には一点の穴が穿たれた。

単騎でありながら桁外れの戦闘力を擁する勇者は魔族の軍勢を掻き分けて、魔族領深部への専行を実現。魔王城へと乗り込んでいった。

人族は勇者が魔王を討ち、魔族軍の統制が乱れるのを待ち。魔族は魔王が勇者を屠り、人族軍の戦意が完全に喪失するのを待つという、睨み合い状態へ移行している。

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