第1話
遅筆ですが徐々に投稿していきます。
再び気が付くと今度は木陰に横たわっていた。
覚醒し周りを見渡すと後背には鬱蒼と茂る木々、前方は草原で人口の道はない。どうやらここは森のはずれのようだ。
「あぁ指が動く、手も足も動かせる、自分の足で立てる!」
寝たきりだったつらい日々を思い出し嬉しさのあまりつい声に出していた。
少し経ち落ち着いたところで神様に感謝しつつ、まず自分の状態を確認する。
革の鎧一式と首にペンダント、腰にはポーチのような布袋そして身の丈ほどある剣を背負っている。
「おぉいかにも異世界に来たって感じだ」
とりあえずステータスの確認をしてみた。
名 前:陣内真
性 別:男
年 齢:18
レベル:1
H P:100
M P:100
スキル:剣術LV5
時空魔法LV1
言語理解
鑑定
ポイント利用 現在500PT
鑑定や言語理解はまぁわかるとして、ポイント利用とはなんぞや?
鑑定でポイント利用のスキルを調べてみると
ポイント利用:モンスター等を倒したときに貯まるポイントで様々なものと交換できる。
う~んよくわかんないけど貯まったポイントでなんかと交換できる感じなのかなぁ?
まぁ実際に使ってみればわかるかな。
時空魔法を見てみるとLV1でアイテムボックスの使用ができるようだ。スキルレベルが上がれば他の魔法も覚え、アイテムボックスの収納できる量も増えてくみたいだ。
防具の鑑定をしてみると革の防具一式は実はドラゴンの素材で作られているが目立たないようにカモフラージュされていてかなりの防御力と各属性の無効化があるようだ。
ペンダントは風の精霊の加護が付与されていて弓矢などの遠隔攻撃を逸らしてくれる効果がある。
至れり尽くせりの祝福、神様に感謝を
そして、いよいよ魔剣の鑑定!
見た目は奇妙なルーンが刀身まで刻まれた広刃の黒い剣だが
≪魔剣ストームブリンガー≫
魂喰らい
魔法吸収
能力吸収
スレイブ召喚
不壊
召喚
使用者限定:陣内真
なんかたくさんでてるなぁ。神様が俺専用って言ってたから使用者限定はわかるし、魔法無効とか不壊は何となくわかるけど、他の能力はよくわからない。鑑定をしてみると
魂喰らい:攻撃した敵の魂を奪い、自分の生命力に取込む。
能力吸収:敵のスキルを奪う。不必要なものはポイントに還元できる。
スレイブ召喚:剣で倒した敵の魂を呼び出し命令をすることができる、但し1回呼び出すと魂は解放される。
不壊:折れない、曲がらない。
召喚:どこからでも剣を呼び寄せられる。
なるほどチートの臭いが…便利そうだけどちょっと恐ろしい感じもする。
一通り自分の鑑定をしていると、周りからガサガサと音がする。
警戒して目を凝らしてみる。尖った耳、ギラギラとした赤い目をし粗末な獣の皮で作られた服を纏い、こん棒のような武器を持った小学生の子供ほどの背丈のモノが5匹ほどいた。
ゲームでよく見るゴブリンみたいだなと思いつつ一匹鑑定をしてみた。
ゴブリン
レベル:2
スキル:片手棍LV1
そのまんまかよと自分に突っ込みつつ、背中のストームブリンガーを抜き放った。
今まで剣をふるったこともチャンバラさえもやったことがなかった真だったが、剣術スキルのせいか一斉に襲い掛かってくるゴブリンをの動きを見切ることができた。
手前の敵を一突きするとズズッと体の中に何かが流れ込んでくる感じがし、剣からまるで歓喜のような感情と共に力が湧いてくる感覚が。
そして、突かれたゴブリンは苦悶の表情を浮かべ絶命していた。
その奇妙な感覚に戸惑いつつ残りのゴブリンを倒した。
「ふぅなんとか勝ったけど、あの奇妙な感じは何なんだろう」
ステータスを確認してみると
名 前:陣内真
性 別:男
年 齢:18
レベル:3
H P:300(+10)
M P:300
スキル:剣術LV5
時空魔法LV1
言語理解
鑑定
ポイント利用 現在525PT
取得スキル:片手棍LV1×4
:毒耐性LV1×2
おぉレベルが上がってポイントも増えてるな。HP(+10)って何だろう?
さっきの身体に何かが入ってきた感じはこれのせいか。
あと能力吸収の効果なのか取得スキルってのがあるみたいだ。
取得スキルは必要なものを反映させて、いらないものはスキルポイントに移行できるみたいだ。
毒耐性は反映させて、剣しか使う予定がないから片手棍はポイントにするかな。
名 前:陣内真
性 別:男
年 齢:18
レベル:3
H P:310
M P:300
スキル:剣術LV5
時空魔法LV1
言語理解
鑑定
ポイント利用 現在525PT スキルポイント20PT
毒耐性LV1
「なるほどスキルポイント20ポイント増えて、HP+10と毒耐性が反映されたみたいだ」
取り敢えずゴブリンの死体を漁ってみたが碌なものがなかった。粗末なこん棒と錆びた銅貨が15枚位か。まぁないよりましだしもらっておくかな。
「しかしゴブリンってお金使うのかねぇ」
そういえば、神様からお金をもらったけど、どの位あるんだっけ?
腰のポーチを見てみると金貨と銀貨が100枚づつ入っていた。
重さを感じないし入ってる量がおかしい。どうやらこれも魔法具のようだね。
鑑定すると魔法の革袋となっていた。袋とアイテムボックスでかなり持ち運びができ便利そうだな。
取り敢えず銅貨を袋に入れる。こん棒は売れそうもないので捨てていくことにした
ポイントが入ったのでポイント利用が気になり、スキルを確認してみると、いくつかの項目が頭に浮かんできた。
食品、素材、道具、ステータス付与、その他
今確認できる項目はこれだけのようだ。まぁこれ以上増えるかはわかんないけど。
空腹と渇きを少し覚えた俺は食品の項目を選んでみた。
食料、飲料、食材、調味料
更に項目が分類されて表示されている。食料を選ぶとまた細かく項目が表示された。
単品メニュー、セットメニュー
取り敢えずセットメニューを選びその中にあったハンバーガーセットを選んでみた。
ポイントが10ポイント消費され、目の前にハンバーガー、フライドポテト、コーラが紙の箱に収まった状態で現われた。ポテトを一本手に取り口に入れてみるとしっかり塩が効いていておいしかった。
ハンバーガー、ポテトを完食し満足をしつつ、ポイント利用のスキルの有用性を理解した。
「よし当分食べ物には困らなそうだけど、ポイントを貯めるためにモンスターを倒さないとなぁ」