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§ルビアン① 皮肉と複雑

[リルドよりマシかもしれないけれど複雑]


いいえ、リルドよりマシ、なんてわけじゃない筈ね。彼は嫌味なリルドと違ってとても優しそうだもの。

でも年上じゃあ将来は早くに逝ってしまう。そういうのはちょっと嫌だ。


「彼は引く手数多だ。お前が嫌なら断ってもいいんだぞ?」


叔父はにこにこと、私の判断をあおいでいる。


「私もいいと思います。あまり狭くに固まっていては発展が難しいと思うけれど」


世の中には名家の令嬢の夫となり貴族の箔をつけたがる平民の金持ちがいる。

貴族が平民と結婚などあまり考えられないが、爵位が高いからといって金があるわけではない。

困窮した貴族が金持ちと結婚するいうのは物語りでよくみる。


ブリリアント家の場合、公爵より上などないので、これより上がる必要はない。

それに公爵家はおよそ王族の親族がなるもので、身内同士で固まっては人脈が狭まってしまう。


■■


「はあ……」


なんだか自分の人生はつまらないものだと思う。

貴族はただ毎日テラスに座ってお茶をして、たまに社交パーティーがあるくらいなんだもの。


「浮かない顔をなさっていますねお嬢さん」

「貴方は誰、どこから入ったの?」


相手は得体がしれないが、悪人ならここまで堂々とはしない筈なので冷静に問いかける。


「私は道化師のエラーでございます」

「道化師、なら叔父様が呼んだのね」

「なにか悩みがお有りのようで」

「実は……」


ルビアンとの結婚を進められて、貴族は愛や恋で結婚をしないのだとよく知った。

それを悲観したのだと道化師に言う。


「では私と逃げませんか?」

「え、この屋敷から?」

「貴女が望む世界を一時叶えましょう」



◆道化師と逃げようかしら?

〔逃げる〕

→〔逃げない〕

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