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透明の物語⒊
翌日から涼は家に一緒に住むことになった。
しかし夜な夜な起きて
何かをしているようだった。
「涼、夕べさ…」
「ああ、いいのいいの。気にしないで。」
少し動揺も見られたが
聞いてほしくないのならそっとして
おいてあげよう。
そう思ってあえて何も言わなかった。
でも彼女に秘密があるのは確かだ。
きっとそのうちわかる。
この時私はそのくらいにしか考えて
いなかった。
「涼!部屋に戻るわよ!」
「はーい。」
「学校へは行ってないから平日はずっとこの部屋にこもるの。」
「…大丈夫なの?」
「いいのよ。あんなとこつまんない。」
それからのものの涼はずっと
何かを考えてるようだった。
お昼がすぎ昼食前に涼が
こんなことを言い出した。
「愛梨!!ねぇ起きて起きて!!」
私は寝ているところだった。
「…なによ…。」
「写真撮りに行きましょう‼︎!!」