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透明の物語⒉
「あなた、名前は?」
「…愛梨。」
なんとも言えない優しい話し方。
でもどこかさみしさとか切なさとか
なんかそんなものを感じる。
「愛梨…素敵ね。私、涼っていうの。
よろしくね。」
手を差し伸べてきた。
細くて真っ白な手。
「よろしく。」
その手はとても温かく、
優しい手だった。
「ねえ愛梨。私と友達になってくれない?」
急すぎてなにがなんだかわからない。
「ちょ、ちょっと待って。全然わかんないよ。あなたはなぜ私の部屋に現れたの?なにか理由があるの?」
涼は黙り込んでしまった。
「それは言えない。でもいずれわかることになる。その時まで待って。私はあなたのお友達よ。」
「…でも私は学校だっていってないしいじめにだってあった。本当に私でいいの?」
「ええ。私はあなたのお友達。心配しなくったっていいのよ。私はあなたのことをずっとずっとずっと守ってあげる。なにがおきても。」
涙がこぼれた。
なんの涙かはわからない。
でもその言葉が嬉しくてたまらなかった。
嬉しい気持ちが涙になったのか。
それとは少しちがう。
深い深い涙は数時間流れ続けた。