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12ヶ月

6月の花嫁

作者: 山側 森

学生の頃、君が欲しいと言って僕があげると言ったもの。未だにあげれてなくて、ごめん。



あの頃は本気であげれると思ってたんだ。

絶対に、他の誰でもなく、自分が、君に。



変わらず隣で笑ってくれてる君を見ると、なんだか自分が情けなくなって、こんなんじゃ益々ダメダメだって分かってるんだけどさ。

本当にこんな奴でいいの? 後悔しない? 聞きたくなるけど、返事が恐くて閉ざす口。やっぱり、ダメダメだね。



君に着せれなかった真っ白な夢。

こんな僕でごめんね。

こんな僕を選んでくれた君を、必ず幸せにする。

左手の細い光の環を決して崩さないよう、必ず努力する。

今日以上に君の笑顔を愛おしく思う日はないと、僕は毎日思ってる。




“この季節に結婚式を挙げると幸せになるらしいよ”




誰かが言った幸福論で、君に幸せを掴ませたかった。







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