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第3話 役職

「はぁ…」


 本日2度目の全力疾走を披露した私は冒険者ギルドの前に来ていた。流石にもう1回リジェネ使うと魔力消え去るな…使わないでおこ…今の時間を確認する。1時59分だ。え、1時59分?え、ヌイは?


「ヌイ…!」


 あいつ、自分から誘っておいて遅刻とかある?!いやまだ遅刻が確定したわけじゃないけど!けど!姿が見えないんだけど!そろそろ2時だが?!


「遅刻したら許さない…!」


 いやヌイの事は全然嫌いじゃないしなんなら親友だと思ってるよ?でもさぁ!めちゃくちゃ疲れてる友達を無理やり誘って置いて遅刻ってある?

 そろそろ2時…


「10…9…8…」

「おーい!」


 ?!

 ヌイの声だ。ただ、今の私は「姿が見えればOK!」なんて出来るわけない。ちゃんと"冒険者ギルドの前"に来ないと遅刻としようと思う。


「5…4…」

「メル〜!」


 …なんか思ったより声近くない?やっぱ素早さ(多分)学校1は違うわ。でも流石に2時までには間に合わないだろう。


「2…いt」

「ごめん待っt」

「「ワァッ!」」


 な、何が起きたんだ…?てか痛っ!一瞬なんも感じてなかったけど痛っ!


「いてて…」


 ヌイが目頭に涙を浮かべながら痛がる。そこで私は理解した。私とヌイがぶつかったんだ。


「ご、ごめん待った?」


 …

 いや待って無いよ?私もギリギリに来たし。だけどね?ぶつかるは無いでしょうぶつかるは。しかもあの速さで…


「あのさ…走らないと間に合わないほどギリギリに来るのやめよ…?」

「ご、ごめん…」


 獣人は素直な人種なのだ。悪意を持っている獣人はモンスター化しているかめちゃくちゃ知力が高いのかのどちらかだ。はっきり言って彼女の知力は高くない。だから絶対にわざとではない。と、信じておこう。


「喧嘩は何も生まない。喧嘩は何も生まない…」

「メ、メル、何をブツブツ言ってるの?」


 ただ天然過ぎていらつくことはあるけども。落ち着け私。ヌイは別に悪くない。悪くないけど…!


 *****


 その後、10分程私は壁に向かって呟き続けていた。ヌイ、マジごめん。


「そろそろ行くか…」

「そうだね…」


 私達は冒険者ギルドに入った。


「えっとメンバーを集めるには…」

「まず役職申請が必要なんだっけ?」

「…やった事ある?」

「…ヌイは?」

「…」」


 互いに申請をやっていない事を確認した私達はギルド内の役職申請所へと向かった。


「あの、役職診断ってどこで出来ますか?」

「そこの機械でステータスを打ち込んでもらえればあなたにあった役職が分かりますよ。」

「ありがとうございます。」


 これが機械か…なんか…


「この建物に合ってない見た目過ぎない…?」

「だね…」


 多分この機会はエルフ達が作ったものだろう。我ら人間、獣人の作る物とエルフが作るものはなんかめちゃくちゃに違うのである。エルフの技術力ならもっと見た目合わせられると思うんだけど…って機械に文句言ってても仕方がない。早く打ち込もう。


「体力…12596で…攻撃力…942で…」

「素早さ…35224っと!よし!終わった!」


 待って早くない?あと速過ぎない?素早さのステータスってこういう所にも出るのか…てかなんだよ35224って。普通私達の年齢だと1000くらいだよ?ちょっとここまで来ると怖い。


「最後はレベルか…」

「レベルねぇ…」

「覚えて…」

「無いよね…」


 レベルとはモンスターを倒した時に貰える経験値を貯めると上がるもの。学校の授業で倒したりする為たまに上がるが、それ以外は基本的に冒険者以外モンスターを倒さないので存在感が薄いのである。てか役職診断にレベルいる?


「確認する手段は…」

「学校じゃないと見れないよ…」


 冒険者が持っている冒険者カードがあれば分かるのだけどまだ冒険者じゃないのでもちろん持っていない。ていうかこのままだと冒険者になれない。どしよ。あっ!


「ヌイ、生徒証明書にはレベル位書いてるかも?」

「あれ、そうだっけ?ステータス書いてないのにレベル書いてるなんてことある?普通逆じゃ…」

「とりあえず!見ないと分からないでしょ!」

「でも!持ってないよ!」

「私持ってまーす!」

「じゃあ最初から見せてよ!」


 さて、どうだ!


「レベル書いてる〜!」

「やった〜!」

「ヌイのは〜!」

「家〜!」

「あっ。」

「あっ…イッテキマース。」

「イッテラッシャーイ。」


 獣人さんそこは頼むよぉ〜!そして、暇。


「戻ったよ!」


 速すぎる事には慣れてきた。


「そう言えば今レベル何だろう。」

「確認したらせーので言おうよ!」

「良いよ。…先に平均調べとく?」

「結果によっては落ち込むので良いです…」

「…見た?」

「見たよ!」

「じゃあ行くよ…」

「「せーのっ!」」

「25!」

「32!」


 負けた…だと?!ていうかなんでそんな高いんだよ!ドーピングか?ドーピングなのか?!


「わーい!私の勝ち〜!」

「くっ…!」

「あのすみません…」

「何?!」

「後ろ並んでるので…」

「「すみませんでした。」」


 ヤバいヤバい。ちょっと騒ぎ過ぎたな。

 そしてステータスを打ち込み終わり、出た結果は…!

 え?!私がヒーラー?!もうちょいウィザードとかのカッコいいやつが良かったんだけど…


「私はアサシン?って言う奴だったよ!メルは?」


 なんかイメージと合わねぇ…いや素早さが高いからめちゃくちゃ向いてるんだろうけども!てか普通にカッコいい!


「私はヒーラーだったよ!」

「カッコいい〜!」

「いやヒーラーは…」


 私がもうこれからメインで活躍できない事が確定したなぁ…まぁ仕方がない。これは切り替えていくしかない。

 次は仲間探しか…


「やっぱり男2人女2人の方がバランス取れてるよね…」

「え〜!女4人のグループの方が絶対楽しいよ〜!」


えっ。


「いや2:2の方が良いって!」

「絶対0:4の方が良いでしょ!」


ここで意見が割れるか…

というか0:4って言い方合ってるのか…?


「2:2だって!」

「0:4でしょ!」

「あの…」

「何?!」

「通路の邪魔になってるので…」

「「すみませんでした。」」


何度もスミマセン…

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