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第1話 転機

 昔、この世界には強大な力を持った魔王がいました。魔王は各地を荒らし回り、人々は恐怖に怯えていました。しかし、ある時何処からともなく現れた"黒髪の人物"がこの世界の3人の仲間を連れ、魔王を打ち倒したのです…!


「…で、この事から分かる通り、昔の魔王はもう倒されているので、今この世界に存在している魔王と昔の魔王は違います。たまに引っ掛け問題がテストで出たりするから気をつけてね。で、この昔の4人の勇者達の名前なんだけど…あ、もう時間?!すみません!次回ちゃんと教えるので今日はこれで授業を終わります!日直、号令!」


 これで今日の授業は終わり。やっと学校終わった〜。疲れた〜。


「ネク、一緒に帰ろ〜。」


 私の名前はメル。私立メリラル学園高等部所属の超エリート学生…


「メルさん…こんなのんびりしていて良いんですか?そろそろ期末テストですよ…?」

「うるさーい!」

「ちょっ…!服掴まないで下さい!伸びちゃいますって!」


 この娘はネク。私と違ってちゃんと頭が良い上にステータスが高く、筆記試験・実技試験共に常にベスト10には入っている。マジモンのエリートの前でエリート名乗ってすみませんでした。

 まぁこんな感じで友達もいるしそこそこ人生エンジョイしている。ただ…


「最近なんか新しい事したいんだよね〜。」


 私は新しい事に飢えていた。ここ2ヶ月程同じ様な日常を過ごしている。


「凄く分かります…モンスターもそんなに攻め込んで来ないですし…いや別に攻めて来て欲しい訳じゃないですけどね?違いますよ?飽くまで暇だな〜っていう話であってね?」


「うわ〜!そっか〜!攻め込んで来てほしいのか〜!みんなに言っちゃお…」


「だから違いますって!」


「ちょっ!痛い痛い!ごめんって!だから叩くのやめて!私防御力低いの!」


 まぁでも間違ってはいないかもしれない。やっぱ何か刺激が欲しい。


「なんか今の魔王そんな攻め込んで来ないからなぁ〜。もう自ら魔王退治しに行っちゃう?」

「いやいや!そんなの無理ですって!私達みたいなステータスの学生じゃ行ったところで足手纏いになっちゃいますよ…」


 お前は多分貢献出来ると思うけどな。まぁ、いくら刺激が欲しいからといって何も考えずに魔王退治しに行って死んだら元も子もないか…


「じゃあ私、今日寄らないといけないとこあるのでこの辺で…」


「あ、そうなの?じゃ、また明日〜。」


 図書館にでも行くのかな?やっぱ真面目な人は違うなぁ…見習わなきゃなぁ…今日は家帰ったらスマホ見ません。絶対。

 …面白そうだな。魔王退治。何かキッカケができると良いけどな…

 そんな事を考えていると家についた。


「ただいま〜」


 一応そうは言うけれど誰も居ない。私一人暮らしだし。


「あ゙ぁ゙〜」


 我ながら女子高生とは思えない声を出しながらベットに寝転ぶ。そしていつものようにスマホを見る。勉強は後で良いか…

 そうして結局スマホを手にした私は見慣れた動画サイトを見る。

 絶対に使わないライフハック動画。

 最近流行りのアニメの小ネタ。

 おっ、好きなアニメの新しいグッズ出てる。


「ん?」


 そんな中、1つの動画のサムネが目に留まる。


『新魔王、攻め込むってよ』


 そう書かれた動画を見てみる。


「え…?何これ…」


 そこにはエルフ達の住む町、ハヌペスが魔王軍であると思われるものに攻められていた。…エルフ達は魔法攻撃力・魔法防御力が高いから全然被害重くなさそうだけど。でも、もしこの街とかに攻めて来られたら壊滅するかもしれない。え、ピンチじゃん。

 動画はまだ続いている。エルフ達は魔力が尽きたのか逃げて行く人も見受けられる。

 その光景を目にした私は…


「これ、チャンスだな。」


 魔王退治に行く気満々になっていた。

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