白猫送迎会社 シチュボ
「白猫送迎会社」
し)ああ、今年もこの季節がやってきた。一仕事行きますかねえ。
どうしたんですか?ハロウィンはもう終わりました
家に帰りましょう?
さぁ、こちらへ
親御さんが、待っています
帰れない?
大丈夫、私を信じて
11/1、オバケに連れられ
異界迷子のお客様
追いかけてきた方は、私の胃袋の中
さぁ、帰りましょう。記憶は対価として脳みそから回収。
バ)どうしたんですか?ハロウィンはもう終わりました
家に帰りましょう
さぁさぁ、こちらへ
あなたのおばあ様が、スープを作って待っています
11/1、19:00
祖母は子供のことをわすれている様子。
たちの悪いモンスターに飼われている。
まぁどの道、私の胃袋の中
さぁ帰りましょう。記憶は対価として心のトゲから回収。
まだ客は残っている。
足首の一つくらいチップでくれてもいいのに。
し)迎えが遅くなってごめんなさい。時間の間隔がありませんか?
安心してください、あなたは何も間違っていません。
私の手をとって、おうちに帰りましょう。
11/2、13:00
タバコを吸いながら愚痴ったら先輩に殴られた。
スマイルスマイル、子供が嫌いなわけじゃ無い。
ただ、さらった側のモンスターに共感しないわけでも無い。
バ)お返事できますか?怖かったですね、大丈夫。
もう大丈夫。
私が悪い奴らを食べてあげます。
私はあなたの味方です。おうちに帰りましょう。
11/3、午前2時
し)これ空っぽだ。魂がもう入ってない。
遅くなってごめんね。
11/4、家族の記憶を回収。
し)こちら側に住みたい?
あぁ、もう人間の身体では無いんですね。
家族を、、、?ダメだよ。
寂しいかもしれないけど、君はもう家族とは違う生き物になってしまった。
君が選んだんだ。
11/5、脳みそから家族を回収。
僕が言えたことじゃないな。
バ)はい、こちら白猫送迎会社です。
し)異世界に連れ去られたお客様、異世界に迷い込んでしまったお客様を元の世界へ送ります。
バ)ハロウィン時期は繁忙期です。タチの悪い奴らがいっぱいいるもんで。この仕事が好きかって?好きですよ。
し)当社の社員は、みんな人間が好きですからね。私も人に飼われていたくちです。
あの暖かい膝の上は忘れたくても忘れられません。
少し、喋りすぎましたね。
2人)では、またのご利用をお待ちしております。
(にゃーお)