弟の婚約者が婚約破棄をした
「祐介さんずっと好きでした、結婚してください」
彼女の名前は小春ちゃん、三つ下の弟の婚約者であった。
俺の両親と彼女の両親は仲が良く、第一子同士は性癖的にアレだから第二子同士を婚約させようかという安易な気持ちで許婚同士にさせてしまっていた。
当人同士仲が良く、お似合いだと思っていたのだがある日突然婚約破棄しましたというメッセージが来てびっくりした。
「弟の何が悪かったの?」
「いえ、私の姉のことが好きだと判明したので婚約破棄しました。彼も姉にプロポーズしに行きました」
「マジかよ。あいつ1日に1回グーパンチしないと眠れない狂人だぞ」
同い年の幼馴染なのでよく知っている。
俺は長年の被害者だった。
「姉なので知ってます。彼も殴られるのが好きになればいいですね」
「そうだね」
小春ちゃんが俺の服を引っ張ってくる。
「149センチ以下しか愛せない変態の祐介さんと一緒になれるのは148センチの私だけなのです」
「合法になったのかな?」
「昨日合法になりました」
「じゃあ結婚しようか」
「はい!」
俺も幼馴染も弟の幼馴染もみんな幸せになって、そのまま世界も平和になった。
前回の短編が楽しかったので弟シリーズで何か書けないかと思ったらこんなのが出来てしまいました。
一発ネタでごめんなさい。弟を幸せにせずごめんなさい。
ゴールデンウィークが終わる現実に耐えられなかったんです。
本作を気にいって頂けたのであればブックマーク登録や下側の「☆☆☆☆☆」を「★★★★★」にして頂けるとそれが一番の作者に対する応援となります!
月末にハイファンと現実恋愛で長編を。ちゃんとした弟シリーズの短編を何か一つあげたいと思っているので良ければお気に入りユーザーに登録頂けると嬉しいです。