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001 バカな男子高校生はフラれた夢を見るか?
俺にとって、今日という日は大事な日になる……そう思っていた。けど、現実はそう簡単はいかず、待っていたのは……
「沙也加、ずっと好きでした! 付き合ってください!」
「い、いきなりなんなのよ……。」
ずっと好きだった幼なじみに放課後、匿名の手紙で屋上に呼び出す事に成功した俺は、告白した。そこまでは順調だった。しかし、俺に返ってきた返事はあまりにも冷たい返答だった。これは……あれだよな
『ハァ? 迷惑なんですけど。付き合うとか嫌に決まってるでしょ』
みたいなパターンだよな絶対! くそ、こうなったらそうなる前に……!
「けど、私も柊夜のことが──ってええっ!? どこ行くのよ!」
俺は全力疾走した。沙也加が何か言っていたような気がするが、そんな事は気にしない。こんな所にいてられるか!
「うおぉぉぉっ!! もう恋愛なんて……恋愛なんてしてやるかー!」
こうして、俺は恋愛を嫌いになってしまった。これからはクラスメイトのやつらと馬鹿やって青春を謳歌してやる。絶対にだ!!
「バカ! 柊夜の……バカ。」