往年のアニメ『伝説鉄|巨神《きょしん》ダイブルガー』
過去に書いた
『スーパーロボットの神、剣と魔法の大地に立つ。』
が思うところがあって、
セルフカバー(書き直し)し始めました。
題名『伝説の『鉄巨神ダイブルガー』、今、神に成る』も、
変えました。
ついでに作者名も変えました(笑)
今後ともよろしくお願いいたします。
神への昇進試験はリアルスマホゲームで対戦!スーパーロボットは神に成る!
作者:初業務 JOE
第一話 『往年のアニメ伝説鉄巨神ダイブルガー』
大正108年 5月25日 21時30分
神野 悟の部屋@天馬市
ここは流星県天馬市。
その天馬市で僕【神野 悟(22)】は、天馬市役所の都市計画課に勤務している。 高校を卒業してから市役所に勤め始め、最初に配属されたのは長寿介護課だった。
髪は黒髪で短いけどくせっ毛なので、鳥の巣みたいなモジャモジャ頭だ。
マジックの『太』で描いたような、太くて四角い黒縁眼鏡をかけていて、身長は百七十九センチ、運動は苦手で色白なので、バリバリのインドア派。
そんな僕だから、お世辞にも『カッケー』とは縁が無い。
付いたあだ名は【ひょろモジャメガネ】
長寿介護課は今思えば天国だった。僕のことを目の敵にしている嫌な奴も居ないし、なんと言っても長寿介護課には、市役所のマドンナ【草木 萌花(24)】先輩が居る。
草木先輩は僕より二歳年上なだけなのに、とても大人っぽくて綺麗可愛い系の憧れの先輩だ。長壽介護課では二人組で仕事をする事が多く、よく二人で組んでいた、直属の上司だった女性だ。
誰もがハッとする美人の草木先輩は、誰にでも気さくに話しかける八方美人で、どこの課の課長や部長、訪ねてくる市民も含めた男たちに大人気!
特におじさま方には大ウケだ。
草木先輩目当てで長寿介護課に毎日お土産持って日参するじいさんも四人や五人じゃない。
大正107年度から大正108年度に変わった4月、僕は都市計画課に部署変更になった。
都市計画課での仕事はその名の通り住宅地の区画整理を行ったり、工場地帯を造って企業を誘致したり、道路を新設したりする仕事をしている。と言ってもまだ配属されて二ヶ月だから、やっと慣れてきた程度だけどね。
一日の仕事を終えて、僕は今日も今日とて趣味のビデオ鑑賞を楽しみにしている。毎日この時のために生きていると言っても過言では無いね。
僕はね、仕事場では極力表には出さないようにしているけど、いわゆるロボットアニメオタクで、特に大正80年代の傑作、【伝説鉄巨神ダイブルガー】が大好きなんだ。
【ダイブルガー】知ってる?知ってるよね?
僕の中では、本放送から三十年経った今でも最強のロボットだと思っている。
なんたって最後にはダイブルガーとその基地兼戦艦の『グレートブルガーベース』だけで敵の本星に乗り込んで、十億の敵と闘ったロボットなんだ。
一対十億だよ? 居る? そんなスゴいロボット。
行く途中で敵幹部と融合してしまった木星を、新必殺技『魂のドリルダイブルキック』で蹴り割っているしね。
あのシーンは何度観ても燃える。
そんな事を考えているうちにアパートに着いた。
市役所からアパートまでは自転車で十五分。
「ただいまぁ」
役場の中でも【うらなり瓢箪】とか【ひょろ長】とか陰口を叩かれている、僕のような【ひょろモジャメガネ】に 、もちろん「おかえりー」と言ってくれる人が待っている訳はない。
【伝説鉄巨神ダイブルガー】は、22歳の僕が生まれる遥か前に放送されていたロボットアニメで、いわゆる『スーパーロボット』と呼ばれている部類の、非常識に強いロボットが世界を救う物語だ。
いや、ダイブルガーの場合は単に世界(地球)ではなく、この宇宙を救っている、壮大な物語なんだ。
僕が中学生の時、学校から帰ると毎日夕方に再放送していたこのアニメは、それこそ怒濤の展開で物語が進んでいき、毎回最終回のような勢いで襲い来る敵宇宙生物『イクシーズ』の猛攻、物語半ばに次々と倒れていく仲間、壊れていく秘密基地、新たな仲間と共に登場する新メカ、敵か味方か判らない謎の騎士の登場、ヒロインがミニスカ過ぎて動く度にパンチラに目を奪われたりと、全てがオタクの僕のハートをガッツリ掴んだのだった。
それ以来『スーパーロボットアニメ』(と、そのヒロインたち)にハマっていくわけだけど、その中でもやっぱ『ダイブルガー』は別格だ。
【ダイブルガー】自体はそこそこ売れたけど、世間的にはブームを起こすほどでは無かったので、次々始まる新しいアニメに埋もれてしまって、今では懐かしのアニメランキングの時にちょっとだけ見られるだけになってしまった。
今日も帰りに寄ったコンビニで買ったお弁当を食べて、お風呂に入ってパジャマを着て、ベッドサイドにポテチと第三のビールを置いてベッドに入って準備万端!
レーザーディスクの名機【LD-99】に、BOX買いした『伝説鉄巨神ダイブルガー LD全十二巻セット』から第九卷をセットした。
第九卷は第三十六話・三十七話の『サラバ木星 前・後篇』を含む、全十二巻・全四十六話の中で、物語がいよいよ佳境に入り、ダイブルガーチームが残された最後の戦力を集結させて、【宇宙戦艦基地 グレートブルガーベース】一隻で、単身敵本星に乗り込む途中の物話だ。
敵四天王の一人が木星に取り憑き、木星に八本の手・四本の足・一つの首が生えて、木星対ダイブルガーの死闘が始まると言うシリーズ屈指の山場を迎えるのである。
【伝説鉄巨神】と名を打つだけあって、全高六百三十四メートル・体重四万一千トンという、ロボットアニメ界の中でも屈指の巨大さを誇るダイブルガーだが、それでも直径十四万キロの木星と比べたら微生物よりも小さな存在だ。
圧倒的なパワーと巨大さで完膚なきまでに叩きのめされ、満身創痍。六人のダイブルガーチームも怪我人続出でボロだ。
だがそのダイブルガーが最後に、今まで右腕に装着していた【ドリルブルガー】を足に装着し、持てる全エネルギーと【グレートブルガーベース】から発射されたエネルギーをその身に纏い、新必殺技『魂のドリルダイブルキック』で木星を真っ二つに叩き割るという、めちゃめちゃ燃える展開はファンの中でも一二を争う人気のシーンであることは言うまでもない。
「くぅぅぅ、いつ観ても燃える展開だぁぁ」
ベッドで感動の涙を流しながら、一字一句間違わずに台詞を言い続け、ポテチとビールをむさぼっていた僕は、いつものように感動にうち震えながら眠りに着いた。
初期設定
設定作成当時とは、小説内の事情が少し違います
役職:天馬市天馬市役所都市計画課 職員 シゾーカ皇国 国王
名前:神野 悟 サトル
別名:出来の悪い方の神野 ひょろメガネ
シゾーカ皇国国王
年齢:21
性別:男
誕生日:-
血液型:A
身長:163センチ
体重:52キロ
性格:大人しい
優しい
引っ込み思案
すぐに諦めるクセがある。
基本ツッコミだが、仕事場ではそれほど仲が良い人は居ないので、頭の中だけでツッコミを入れている。
個性:ロボットオタク
オタクなので追求し始めると凄い
運動は中の上。色々なスポーツなども何となくできる。
頭はけっこう良いのだが、引っ込み思案で緊張しぃなので、愚鈍とか頭が悪いと思われがちで、話し相手が上からな態度になることが多い。
物を便利に使う。
特技:その場に有る物で色々何とかしてしまう。
オタク特有の研究に没頭できる能力
手先が器用
人懐っこい
能力・スキル:神魔法[スーパーロボット]
見た目:メガネを掛けている。
髪は黒 もじゃもじゃ
優しい顔をしているので嘗められ易い
痩せ気味でやや小さい(ひょろメガネ)
ショッキングイエローのスニーカーを愛用している。
黒いジーンズを履いている
黒いシャツ
袖を捲ったGジャンを着ている。
生い立ち:読書好き
往年のアニメ[勇者鉄巨人 ダイブルガー]が大好き。今では全四十八話、ほとんどのセリフを空で言えるほど。
ゲーム好き。特にMMORPG
流星県天馬市で小さなスーパーを営んでいる両親
今は兄夫婦がスーパーを継いでいる。
兄弟は男三人の三男
市役所ではいつも叱られているので、自分に自信がない。
叱られると萎縮してしまって更なるミスの上塗りをしてしまう。
[ダメなヤツ]のレッテルを貼られてしまっている。
雑学的な知識が豊富
背景:シゾーカ皇国