登場人物
椎野 理香
プランシャホテルに勤務する女性。
その正体は、12年後の心菜。
26歳の社会人で、優秀なウェディングプランナーとして
正社員で働いている。
自分の精神的虐待されていた"本当の意味"を知り、完全に決別。
繭子と離れてからは、過去の自分を殺して名前も姿も変えて新しく生きている。
しかし、癒える事の無い心の傷と孤独を抱えており、過去の悪夢に魘され引き摺っている。
繭子への愛されたいという思いは
完全に消え去り、今では激しい憎悪を感じている。
彼女が利用目的で自分の行方を捜していると知り、
過去の仕返しとして、復讐すると誓う。
性格はやや歪んでおり、
心を閉ざし感情を捨て、復讐だけに生きようとする。
しかし本質は変わらず、復讐心と良心の間に揺れることになる。
森本 繭子
理香(心菜)の母。大企業の社長。
心菜への嫌悪感は健在。娘が家を出て行った後は、清々した気持ちでいたが
ある思惑を進める為に、娘を利用目的で途絶えた行方を捜し始めた。
(相変わらず、娘を自分の都合のいい道具としか思っていない)
しかし、行方知れずのままの娘である
心菜は自分の計画を乱す、という被害妄想を抱いている。
それを腹立たしく思い、更に憎悪とともに、心菜を見つけ出そうとする。
自己中心的な性格はそのままでしかない。
会社経営は傾きかけているが、傲慢社長として、執念の仕事を続けている。
他社で優秀なキャリアを持つ、理香(心菜)を自分の会社に引き込もうとするが…。
なお理香が、実娘である心菜というのは気付いていない。
高城 芳久
理香(心菜)の同僚。
彼女の理解者で、復讐のことも知っている協力者。
思いやりのある穏やかで洞察力に優れた性格だが、心の中では闇を背負う。
彼もまた優秀なウェディングプランナー。
理香とは一二を争う優秀な存在だが、それには気付いていない。
ちなみに理香とは同い年。何かと当たらず触らずの友人のような関係性。
彼女の弱味を握っている唯一の人物。
奔放に見えてしっかり者。過度な干渉を嫌う。
また色々と素性不明な人物だが
実は……。
森本 心菜
繭子の娘。
12年前に行方不明となり、行方知れず。
どれだけ捜しても見つからず謎めいた人物になっている。
少し訂正、加筆しました。