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プロローグ
新連載です。
過激なストーリーですが、よろしくお願いします。
やっと、この時が来たのね。
私にとって、長年悲願という名の夢見てきた瞬間。
それが、今目の前にあるのは、何処か不思議な気分だけれど。
目の前に怯える女に、私はひっそりと微笑する。
今まで怖い顔をしてばかりだったから、最期くらいは微笑あげなくちゃ。
「やめて……やめて頂戴…」
「やめて? 良くそんな事が言えますね?
それは私の台詞だわ。貴女に対して、私がずっと言いたかった言葉よ?」
ずっと、願ってた。
たった一人の、貴女に愛されて、好かれたかったの。
ただ、それだけ、たった一つの、私の願いだったの。
でも、この願いは、現実で果たされることは、ないのね。
だったらもう、意味ないわ。
だから________。
「生まれ変わったら、私を愛して」
そう言って、私は心で、命を上げた。