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母へ
ぶじ
出産を終え
我は妊婦から母になれた
病院に5泊6日
入院した
その間、助産師さん
看護師さんは
育児のアドバイスを山ほどくれた
こまめに声をかけて
優しい心遣いをしてくれた
心底ありがたい
そして、頼もしい
手つきは手馴れているし
我が何回やっても
うまくできない
ミルクか母乳を飲んだあとの
げっぷも
実に容易にこなしていく
こればかりは
経験を積むしかない
赤子には少しだけ我慢してもらうことになるが
一歩ずつ母として
成長していく
授乳室では
赤子に声をかけるひと
かけないひと
搾乳中に船をこいでいるひと
様々だ
皆ふらふらになりながらも
必死に栄養を与えるべく
奮闘している
この子を
ぶじ、育てる
赤子がミルクを吐いたり
おむつのテープ留めが甘く
タオルがおしっこまみれになったりと
あわあわしつつも
なんとか、やっています




