関心
障害があって悩むひとの特集を
NHKはよく放送している
我はあまり見てこなかった
友が病気になったとき
障害のあるひとが友人になったとき
調べて見るようになった
身近なものではなかった
己のことでいっぱいいっぱいだった
反省している
先日、民放で
アスペルガーについての番組があった
ADHDの特性が強く出ているように感じ
そうテロップも表示されたものの
結構違う部分も多いしなあ……
という感想を持った
ひとにより差があり
一概にはいえないのが
診断の難しいところでもあるのだが
やはりメディアの力は大きいと感じた
長いこと苦しんでいるひとに
(あれ?もしかして?)と
届くかもしれない
診断がついて楽になるひとも
苦しむひとも
悩みが深くなるひとも
知らなければよかったと思うひとも
様々だと思うけれども
出来ない事実は変わらないから
心持ちをぐいぐい変えていくしかない
と今我はそう思って生きている
のも、診断がついて
勉強して
受け入れたからだ
放送されたとき
実家にいた
両親は他の番組を見ていたが
「見たい」と伝えると
見せてくれた
が、3分経たないうちに即効で眠った
再現VTRを見ながら
(同じだ……)
(つらい)
と思いながら見ていると
悲しくなってきた
全く同じではないけれど
同じように苦しんできたひとがいて
それを
家族にわかってもらいたくて
でも家族は眠っている
なんだか寂しくなった
(忙しいし、疲れているんだよな。我に興味がなくて眠ったわけじゃない)
(勝手にしんみりするのはやめよう)
携帯がチカチカ光る
主人から携帯に連絡が来ていた
「あっ、ごめんね。ちょっとテレビ見てて」
「アスペルガーの、見たよ」
仕事で忙しいから
帰宅後は好きに過ごしてほしくて
見てほしいと言えなかったけれど
見てた
見てくれていた
もしかしたら
アスペルガーだと打ち明けた友も
見てくれたり調べたりしてくれているのかもしれない
知らないところで
会わない間に
考えてもらっているのかも
何もわからない
わからないが
ありがとうと心底思った