発病 結婚 発病 発覚
就職出来たものの
社会人としてまともに働けなかった
とんでもなく使えない人間だった
心を病み
かなり長く闘病
少しずつ友と会えるようになり
アルバイトを短時間
少しずつ働けるようになった
主人と出会った
病気のことを打ち明けたが
変わらず接してくれた
入籍して
暮らし始め
すぐ
子宮と卵巣の病気になり
治療が始まった
薬が合わず
治療はしんどかった
新婚で寝たきりってどうなんだ……
薬の副作用で体調はズタボロ
ひたすらに悲しくて泣いた
体の不調に伴い
また心を病んだ
医師は首をかしげた
「わからない」
診断をつけられないと
病院を変えて
カウンセリングをすすめられ
9ヶ月が経った
テストをして1ヶ月後
通院し始め10ヶ月が経った日
臨床心理士さんが
テスト結果と
今までのカウンセリング内容を照らし合わせ
自閉症スペクトラム
アスペルガー症候群について詳しく説明してくれた
「あなたは、これだと思います。これまでの不調もここから来ている二次障害かと」
我と同じようなことが出来ず
躓くひとたちの症例をいくつか話してくれた
(同じだ……)
驚愕した
でも正直ほっとした
(なんでなんでどうして他のひとと同じように出来ないんだろう?)
(他のひとがわかることがどうして理解出来ないんだろう)
長年の問いにやっと答えが出せそうで
書籍を購入して
片っ端から読んだ
同じように躓いたひとが
対処法を書いてくれていた
(ここからだ。またやっていこう)
いつまでも
出来ない
出来ない
どうして他のひとと同じように出来ないんだ
我はだめだ!
という考え方から
出来ないなら、己でも出来るやり方を考えよう
とするようになった
意識して意識し続けて
やっと考え方を変えることが理解出来るようになった
普通のひとのやり方というものに
我は固執していた
料理の仕方にしても
同時並行でこなすようになるのが目標だった
いつかなれると思っていた
でも、いい
サラダを作り終わったら
ごはんを炊く
煮物を作る
そのあと味噌汁を作る
時間はかかっても
ちゃんと出来る
主人の帰宅を待っていることが出来る
これでいく!
やれる範囲でやる
背伸びして他のひとを目指さない
楽に生きられるようになった