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大学
大学はキャンパスが分かれていた
講義を受けるため
教室を移動する
我は何度も道に迷った
キャンパスの中で
どこへ向かったらいいのか
考えるので必死だった
移動時間は短い
講義室が変更になることも
あった
行ったことがない教室だと
もう生きた心地がしない
教授が来るまで
ホワイトボードや
講義室のプレートを
何度も確認する
教授が遅刻しようものなら
パニックだ
(やはりここじゃなかったのでは!どこへ行ったらいいのだ)
少人数ならいざしらず
大人数での講義だと
同じ講義を受けている学生か
見分けるのが難しい
少しずつ
(あの人がいるから大丈夫だ)
きちんと出席する学生を見つけて
勝手に心の拠り所にしていた
決まったクラスがない
というのは
心理的に
負担が大きかった
講義は面白かった
毎日勉強とアルバイトで
どんどん日々が過ぎていった
大学生活を振り返ると
そわそわそわそわ
していたなあという思いが強い
人生で1番遊べて楽しいのは
文系の大学1、2年生と聞くが
そんなことはなかった
キャンパス内で
講義室を探すのに
くたびれる生活だった