身体感覚
発達障害のひとは
手先が不器用なひとが多い
例えば字の場合
練習してもしても上達が難しい場合は
力の入れ方を意識してみるといいかもしれない
己の体をどう動かしたらいいか
体の感覚がわかっていない場合がある
体がどこまであるのか
境界があいまいで
力をどう加えていいのか
加減がわからない
それに加えて
テニス、ハードル走るなど
他に器具を使用すると
どんどん難易度が上がる
同時にこなす作業量が格段に増えるからだ
スポーツ選手は
何度も繰り返し同じ動きを練習することにより
脳の中に運動回路が出来上がり
瞬時に体を動かすことが出来る
考えるまでもなく
反射で動けるようになる
運動は学生時代成績の評価対象だ
そして運動出来ないと
一目瞭然
恐ろしい時間を過ごすことになりかねない
体育は集団で行う
体をうまく使いこなせないならば
ひとよりも反復するしかない
器具を使うのが苦手なら
ただひたすら走る
走るのは大抵の競技で必要になる
速く走れて困ることはない
逆上がりが出来なくても
出来るまでひたすらやるしかない
やれば少しずつ感覚がわかる
一般のひとよりも時間がかかる可能性が高いが
腹をくくるしかない
逆上がりが出来なくて
雨の日も風の日も
休み時間の度に練習した
同じように練習していた同級生は
とっくに出来るようになっても
我は出来なかった
するとその様子を見ていた
友は
「踏み込みが甘い」
「もっと上げた足を鉄棒にくっつけないと」
アドバイスをくれる先生になった
いっぺんに出来ない特性がある
でも、出来ないときに
アドバイスを全部聞き入れようとすると
体が動かなくなる
大混乱だ
1つ1つ
ゆっくり
パニックになりがちな人にほど
黄金の言葉
マイペース
我は長い時間をかけ
逆上がりが出来るようになった
お子さんが発達障害と診断されて
悲しむ親が少なからずいるという
我はかなり親を失望させてきた
同級生と比べたら
出来ないことが多かった
人並み以上に出来る姉と
人並みにすら出来ない妹
両親は戸惑うことが多かったと思う
でも、諦めないでほしい
出来ないなりに続ければ
得るものもある
責めないで
見守ってほしい
「なんでできないの」
どうか言わないでほしい
思っても言わないでほしい
己に向かって投げ続けている言葉なのです