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妊婦アスペルガー  作者:
中学生~高校生
11/31

身体感覚

発達障害のひとは

手先が不器用なひとが多い

例えば字の場合

練習してもしても上達が難しい場合は

力の入れ方を意識してみるといいかもしれない


己の体をどう動かしたらいいか

体の感覚がわかっていない場合がある


体がどこまであるのか

境界があいまいで

力をどう加えていいのか

加減がわからない


それに加えて

テニス、ハードル走るなど

他に器具を使用すると

どんどん難易度が上がる

同時にこなす作業量が格段に増えるからだ


スポーツ選手は

何度も繰り返し同じ動きを練習することにより

脳の中に運動回路が出来上がり

瞬時に体を動かすことが出来る

考えるまでもなく

反射で動けるようになる


運動は学生時代成績の評価対象だ

そして運動出来ないと

一目瞭然

恐ろしい時間を過ごすことになりかねない

体育は集団で行う


体をうまく使いこなせないならば

ひとよりも反復するしかない


器具を使うのが苦手なら

ただひたすら走る

走るのは大抵の競技で必要になる

速く走れて困ることはない


逆上がりが出来なくても

出来るまでひたすらやるしかない

やれば少しずつ感覚がわかる

一般のひとよりも時間がかかる可能性が高いが

腹をくくるしかない


逆上がりが出来なくて

雨の日も風の日も

休み時間の度に練習した

同じように練習していた同級生は

とっくに出来るようになっても

我は出来なかった


するとその様子を見ていた

友は

「踏み込みが甘い」

「もっと上げた足を鉄棒にくっつけないと」

アドバイスをくれる先生になった


いっぺんに出来ない特性がある

でも、出来ないときに

アドバイスを全部聞き入れようとすると

体が動かなくなる

大混乱だ


1つ1つ

ゆっくり


パニックになりがちな人にほど

黄金の言葉


マイペース


我は長い時間をかけ

逆上がりが出来るようになった


お子さんが発達障害と診断されて

悲しむ親が少なからずいるという


我はかなり親を失望させてきた

同級生と比べたら

出来ないことが多かった


人並み以上に出来る姉と

人並みにすら出来ない妹

両親は戸惑うことが多かったと思う


でも、諦めないでほしい

出来ないなりに続ければ

得るものもある

責めないで

見守ってほしい


「なんでできないの」

どうか言わないでほしい

思っても言わないでほしい

己に向かって投げ続けている言葉なのです


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