中学、高校の対人関係
中学生、高校生
我は幸せな学校生活を送った
いじられてはいた
聞き間違いが多いせいで
天然とからかわれたが
いじめられてはいなかった
学校へ通うのは辛くなかった
友人に会えるのが嬉しくて
夏休みも早く終われと願ったくらいだ
家に居辛かった
ずっとギスギスして重苦しい
学校は逃げ場だった
アスペルガー、広汎性発達障害に分類される人は
いじめられる傾向があるらしい
自然に振舞うと浮いてしまう
真似して学習する場合もあるが
中には出来ない人もいる
この場面ではこうするべきだ
という暗黙の了解が
了解できない
「え、なんでなんで?言ってよ」
と説明を求めてしまう
比喩表現も、冗談も通じない
本気で信じてしまう
程度の差はあれ
これが周囲との軋轢を生む
日本は対人関係において難易度が高い
本音と建前
建前を鵜呑みにすると痛い目に遭う
本音を隠す必要があるなんて
なんて不自由
幼少の頃から母が厳しく
繰り返し教えてくれた
当たり前の躾が、我を守ってくれた
「顔、身長、体格、怪我、病気。本人にどうしようもないことは絶対非難しちゃだめ。口に出しちゃだめ。傷つけちゃうから」
「人に手をあげてはいけない」
「人に死ねと言ってはいけない」
少しずつ学習した
変だなと思っても、否定は簡単に口に出さない
黙っておく
良いことだけは発言していい
天然と言われるのは
納得がいかなかった
なぜ他の人と同じように思ったことを発言すると
爆笑されるのか
本気で言っているのに
わかってもらいたいだけなのに
通じないのか
次第に
あの子には冗談は通じないから
冗談言っちゃだめ
と、女子が守ってくれた
何度クラス替えしても、必ずその流れになった
幸せな学校生活を送れたのは
周囲の人のおかげだ
不思議扱いされて
悲しい
なんでなんで
どうして他の人みたいになれないんだろう
ずっと悩んだ日も山のようにあったが
なんでこんなに優しくしてもらえるんだろう
嬉しくて泣いた日も海くらいあった