稽古って言う割には本気で殺しに来てるよね
人間の男がここを訪れた次の日
アル「魔王様!」
エルダ「?何だ?」
アル「稽古をつけて下さい!」
エルダ「稽古?」
エルダ (前回みたいに試そうとしてんのか?…まぁ大丈夫か)
実はこの世界に来てから一度この体で運動してみたのだが、ハイスペックというか人智を越えた運動ができたのである
エルダ「分かった、表へ出るぞ」
アル「了解です、ありがとうございます!」
そして俺たちは外に出る
ーーー外ーーー
アルは刀を俺はボクシングのファイティングポーズをとり構える
アル「いきます」
ザッ、ヒュ
アルは鳥の魔物というだけありとてつもない速度で飛び回り
アル「せい!!」
ブン!
刀を打ち込んでくる
エルダ「ふん…」
俺はそれを時には避け、時には魔力で硬質化した体で受け止める
アル「はぁ!!」
そしてアルが大振りになったところで
ガシ
アルの顔を持ち
エルダ「おらぁ!!」
ズドォン
地面に叩きつける
エルダ「この程度か?」
アル「…流石ですね、ですが安心して下さい、まだ準備運動です」
アルは普通に立ち上がり、距離をとる
アル「いきますよ、フェイクフェザー!!」
するとアルの羽があたりを埋め尽くすその数は多く数メートル先も見ることができなかった
エルダ「くっ…どこだ?」
アル「後ろですよ」
エルダ「しまっ…」
俺は即座に後ろを向こうとするが
アル「遅いです!」
ガッ
足を払われ転けてしまう
アル「もらった!!」
そして転けた俺に向かい剣を突き刺そうとするが
バシ!
それを白刃取りで止め
エルダ「まだまだ!!」
アル「くっ…」
ギリギリ
互いに一歩も引かずアルは突き刺そうと、俺はそれを阻止する
エルダ「せい!」
ドス
しかしその硬直も長くは続かず俺がアルの腹に蹴りを入れ、アルを吹っ飛ばす
アル「ぐっ!」
アルは途中で体制を整え
ヒュン
俺に急速に接近し、突きを繰り出す俺もカウンターで手刀で突きを繰り出す、互いに顔を軽く掠めただけで再度距離をとる
エルダ「今度はこっちから行くぞ!ダークバレット」
そして俺は闇の弾を作りアルに向かい撃つ
アル「はぁ!!」
カカカカカカ
アルはそれを全て斬っていく
アル「フェザーカッター!!」
一通り斬った所でアルは羽を刃物のように鋭利にし飛ばしてくる
エルダ「ダーククロウ!!」
そこで俺は闇の爪を作り
ブゥン
空中で振るすると斬撃が飛び羽を切り裂いていく
そして互いに近づき
エルダ「はぁぁぁぁぁ!!」
アル「あぁぁぁぁぁ!!」
斬り合う
ブシュ
互いに攻撃が擦り合いながらも斬り合いは続いた、が
ガシ!
俺はアルの刀を掴む
アル「!?しまった!!」
エルダ「終わりだ…」
ドス
そしてアルの腹に拳を入れ
エルダ「牙龍砲!!」
ズドォン
魔力を打ち込む
アル「がっ…」
ドサ
そしてアルは気絶した