さっそくピンチ
シル「………」
最近魔王様の様子がおかしいのじゃ、基本図書館など近づくこともしなかったのに
エルダ「この本でもないな」
エルダ (簡単な魔法はないか…)
思えば、少し前大掛かりな魔法陣を書いた次の日に魔王様の様子がおかしくなったのじゃ、もしかしたら魔法に失敗して何かが乗り移ったのか?だとしたら早急に手を打ちたいのじゃが、いかんせん魔王様じゃないということを証明できないのじゃ、さてどうするか…
エルダ「……………」
エルダ (シルから視線を感じるまさか元魔王じゃないってばれてるかもしれないな…どうするか)
アル「魔王様ー!!偵察によると勇者に仲間が一人増えました!!」
エルダ「分かった」
アル「どうしますか?殺しに行きますか?」
エルダ「まだ早い、もっと強くなってから向かう」
アル「分かりました!」
エルダ&シル (とりあえずこいつは気づいてないな(ようじゃな)よかった(馬鹿者が))
シル (ここはひとつ試してみるか……)
シル「魔王様」
エルダ「どうした?シル」
シル「魔王様の素晴らしい魔法を拝見したいのですが…」
エルダ「魔法か」
エルダ (何…だと…)
シル (これで魔王様かどうか確認させてもらうぞ)
エルダ (こいつ…)
シル「どうしました?まさか魔法が放てないわけないですよね?」
エルダ (俺の正体に気付いてる!?)
エルダ「分かった、だがここじゃ狭い外に出るぞ」
シル「分かりました」
ーーーエルダ移動中ーーー
シル「では、魔王様お得意のビックバンをお願いします」
エルダ「分かった」
エルダ (初めて聞いたよその魔法何だよそれ)
エルダ「はぁぁぁぁぁぁ!ビックバン!」
シーン
シル&アル「……………」
エルダ「すまない、少し間違えた、ビックバン!」
シーン
全員「……………」
エルダ (ですよねー、奇跡的に出るって思ったけどそんな少し前まで高校生の俺が出せるわけないよね!)
シル「これは決まりじゃな、魔王様、いえ魔王様の偽物!魔王様をどこにやったのじゃ!!吐かなかったら殺すだけじゃぞ」
エルダ (いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!そんなの俺に言われても!!)
アル「おい、シル何やってるんだ?」
シル「今のやり取りをして分かった、こいつは魔王様じゃないのじゃ」
アル「何だと?」
シル「あの魔王様が得意のビックバンを撃てないわけがないのじゃ、それを撃てなかったこいつは偽物じゃ!」
アル「おい、それは本当か?」
エルダ「え、えーと」
アル「…………」
チャッ
そう困っているとアルは刀をシルは杖を構えた
アル&シル「死ね!!」
エルダ「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
??「やれやれ見てられないな」
エルダ「!?あれ?動きが止まってる?」
??「手紙の魔力があればビックバンぐらい撃てただろうに」
エルダ「お前は…だれ?」
??「元魔王だよ」
元エルダ「しょうがないから今打ち方を教えてやるよ、俺と同じ動きをしろ」
エルダ「こう?」
元エルダ「そうだ、それでドーン!」
ズドォォォン!!ビリビリ
エルダ「は?」
それは空に放たれたがとんでもない威力が込められてるのが分かる迫力だった
元エルダ「終わり」
エルダ「無理無理無理無理!!!!」
元エルダ「じゃあ、頑張れよあと月1で魔力の補充はしてやるから」
エルダ「ちょっ、待…」
元エルダ「バイバイ」
そして元エルダは俺の世界に帰っていった
エルダ「俺を連れていけよ」
そして元エルダが止めた動きは再度動き始める
エルダ「くっ…えっとこうか?いっけぇぇぇぇぇ!!!」
ズドォォォン!!
シル「!?これは…ビックバン!!」
ドォン
シル&アル「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
エルダ (た、助かった)
プスプス
アル「おい…シル魔王様じゃない…のだよ…な?」
シル「そうだと…思ったの…じゃが」
エルダ「まったく、少し余が遊んでいただけだったというのに、少しは反省しろ」
アル&シル「す…すみません…でした」
ガク
エルダ「あ、気絶したしょうがない部屋まで運ぶか」