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鉱山都市サーリア

 サーリア村へ近づくにつれ、人の往来も増えてきた。


 この街道は、サーリア村の城壁にある城門へと続いているらしい。


 途中、鎧を着た重装備の一行と彼らに護衛された数台の荷馬車とすれ違った。


 それは魔物から守る為か、はたまた人から守る為か、どちらにせよ旅路は危険を伴う事には変わりない。


 前方には徒歩で歩いている人が列をなし、その隣に馬車の列があったので、ターシャさんに手綱を変わってもらう。


 馬の機嫌も何となく分かってきたとは言え、ここまで来て人身事故を起こしたくはない。


 馬車が停止と発進を何度か繰り返し、ようやく城門が目と鼻の先まできたところで、全身を覆うプレートアーマーの人が話かけてきた。


「ようこそサーリアへ。これは立派な馬車だね。この街に来た目的は?」


 門兵だろうか。まるでオープンワールド系のRPGにでも出てきそうな格好だ。


 しかし、周囲の他の門兵達は金属製の薄板を繋ぎあわせたものを着ており、明らかに毛色が違う。


 この人は門兵の中でもリーダー格なのだろう。


「知り合いに会いに来ただけじゃよ。あと中には、人族が一人とエルフが二人おる」


「ほう、こんな王都から離れた僻地に亜人とは珍しいな。では検分させて貰うが構わんね」


 その言葉にターシャさんが頷き、客車へと続く小窓を開いた。


「嬢ちゃん達や。これから門兵さん達が馬車を調べるらしいのでの、悪いが一旦外に出てもらえるかの」


 馬車のドアが開き三人がでてくると同時に、周囲がざわつき始めた。


 感嘆のため息や熱烈な視線に混じって、自分に嫉妬の視線が突き刺さるのを感じる。


 いや、別に彼女達を侍らせているわけではないので。


「これはまた揃いも揃って美しいお嬢さん方だ。少年が羨ましいな」


 ポンポンと頭と叩かれるが、全身プレートアーマーで指先も金属で覆われている事もあり地味に痛い。


 エルミアは自分から距離を取りつつも、妹の影に隠れチラチラとこちらの様子を伺ってきている。


 その横の妹はこめかみをピクピクと痙攣させ、今にもエルミアに掴みかかりそうだ。


 頼むから今ここで喧嘩をするのはやめてくれ、しょっぴかれてしまう。


 そうこうしている間にも、武装解除させられ、馬車が事細かに調べられていく。


「ショートソードが一本に、ロングソードが四本、あとは組み立て式の弓と胸当てか。五名でこれだけなら、十分に免税対象だな。しかしこのロングソードの意匠は素晴らしいね」


 全身プレートアーマーの門兵は感心するように、地面に並べられた剣をしげしげと観察している。


「うん?少し待ってくれ」


 仲間の門兵が大型トランクを持ってきて、その中から木箱を取り出した。アレはエリザの魔道具だったはず、何か問題でもあるか?


「この魔道具は君達のもので間違いないか?見たところ久遠の泉にみえるが。この街では魔道具の値はそんなに張らないとは言え、それでも本物だったらかなり徴税しなくてはならないのだが?」


「ええ、間違いなく本物ですわ。(わたくし)の私物ですの」


 エリザがその凶悪の胸をぷるんと揺らしながら、軽やかに一歩前に出た。


 周囲の男達の視線が一点に集中する。ほらやっぱり、自分は冤罪だったではないか。


 彼女の佇まいから何かを感じとったのだろう、全身プレートアーマーの門兵の雰囲気が一変した。


「・・・失礼、貴方は貴族様なので?身分証明と、これの所有者だと証明出来るものはお持ちですかな?」


「もちろんですわ。印章はこちらに、あと――」


 彼女は取っ手の付いた金属製の盃をひっくり返し、門兵へと見せる。


 そして、彼女が白い戦装束の裾をまくると右腕から黄金の腕輪が現れ、左手でその腕輪の表面を撫でるとカチャリという音と共に外れた。


 全身プレートアーマーの門兵は、魔道具と腕輪と内側をじっくりと見比べ、そこで何かを見つけたのか、身体を一瞬ビクンッとさせ素っ頓狂な声を上げた。


「い゛!・・・これは大変失礼致しました。私共は何も見ておりませんので、ご安心なされますよう」


 彼はエリザに丁重に腕輪と魔道具を返したあと、冑を脱ぎ、片手に抱えて跪いた。


 全身プレートアーマーの中の人は、顎鬚の似合うダンディな男性だった。


 若いころは、さぞやモテた事だろう。現に今も周囲の女性が視線を独り占めにしている。


 自分もこのように歳を取りたいものだ、と思っていたが、妹が頬に手をやり彼に熱い視線を向けている。


 「ハリウッド俳優みたい・・・」って、おまえおじ専だったっけ!?妹の趣味嗜好に不安を覚えていると。


「そのようにして頂けると助かりますわ」


 エリザはピンク髪を風に靡かせながら、周囲の視線を一顧だにせず馬車に乗り込み、妹もエルミアに引きずられて戻っていった。


「特に問題ないようですな!どうぞお通りください!」


 門兵達が一斉に街道の脇にズレ、ターシャさんが手綱を引いて馬車を城門内へと進めていく。


「今のはどういう事ですか?」


「そうじゃの。儂らのような平民じゃと、街に入る時に農作物や工芸品、あとは必要以上の武具や魔道具に通行税が掛かるんじゃが、貴族様の私物なら払わんでええのではないかの?」


 なるほど、国内においても商いをしようとすると、関税がかかるシステムなのか。


 「王都」に「貴族」それに加え「関税」。ターシャさんに出会った時にも思ったが、この国は絶対君主制で王が統治権を持っていると考えるべきだろう。


 そして、王が王国全土をすみずみまで支配・統制する事は不可能だから、爵位に応じ領地を与え、貴族は自身の領地に税を定めて収入を得ているといったところだろうか。


 とは言え、サーリアに領主がいるのか、諸侯の領地の一部なのか、はたまた王の直轄管理下に置かれているのかは分からないが。


「息子の家に行く途中に「冒険者ギルド」があるんじゃが、始めに寄っていくかね。オーガの死体を引き渡すんじゃろ?」


 オーガの引き渡し場所とは冒険者ギルドだったのか。これまたファンタジーだな。


 てっきり研究機関に引き渡すものと思っていたが、そこまで業種が微細化されていないのか、一手に引き受け独占状態なのだろう。


「そうですね。お願いします」


 ん?待てよ、自分の能力は思っていた以上に危険なもののような気がする。


 紋章に農作物や魔道具を取り込み行商を行ったら、それだけで一財産が築けるのではないだろうか。


 というか、今も自分達の家とターシャさんの庭などの資産を入れたままにしている。まさに密輸だ。


 そんな危機感を覚えている間にも、ターシャさんの巧みな操縦で馬車はゆっくりと進んでいく。


 街中は煉瓦敷きの道で整備されており、馬車の車輪はカラカラと弾むような音をさせている。


 周囲の風景はカナエ村の木造建築は打って変わって、煉瓦造りの家が立ち並んでおり、地球におけるヨーロッパを髣髴とさせた。


 昼時という事もあって、屋台からは肉を焼く香ばしい匂いと、それに釣られた買い物客に溢れ、オープンテラスには仲睦まじいカップルや家族が昼食をとっている姿があった。


 鉱山都市というだけの事はあり、色とりどりの貴金属を扱う商店と装飾過多な人達もおり、治安の良さと経済的に余裕がある姿が見受けられる。


 しかし、ターシャさんとエルミアから聞いていた通り、この国はやはり人族の国らしく、亞人種と思わしき人物はほとんど見かけなかった。




 しばらくして、大通りにある二階建ての大きな建物の前で馬車が止まった。


「儂がここで馬車を見とくからの、あんた達で行ってくるといいさね」


 その言葉に甘えて、馬車に乗る三人と共に両開きの冒険者ギルドのドアを開く。


 そこには真っ昼間から酒飲みに興じている大柄な男達が――いなかった。


 まるでカフェテリアのように珈琲の匂いが室内に立ち込め、テーブルと椅子が均等に並べられていた。


 内装には木材がふんだんと使われ、煉瓦と木目との組み合わせで、冷たい感じはせず、落ち着けそうな雰囲気を醸し出している。


 掃除も行き届いているようだった。ただし、壁には所狭しと紙が貼り付けられ、それが唯一景観を損ねていた。


 受付と思わしき場所には少女が一人俯いて座っており、隅っこのテーブルにはフードを被った性別不明の小柄な人が、椅子に腰掛け本を読んでいる。


 まるで現代日本に戻ってしまったかような錯覚に陥り唖然としていると、エルミアが一人でスタスタと受付まで歩いていってしまった。


「魔物の鑑定をお願いしたいんだけど」


 彼女がそう言うと、茶色のふるゆわウェーブの髪をした少女は、眠気眼を手で擦りゆっくりとした動作で顔を上げた。


「はい~。畏まり――えっ!」


「うげっ!」


 今まで聞いたことのないエルミアの奇声に驚いていると、茶色の髪をした少女は、エルミアのその実り豊かな胸に飛び込み、背中に手を回しながら叫び始めた


「先輩!先輩!先輩!先輩!先輩!先輩!せんぱ~い!」


「こらっ!離しなさいってっば!」


 グリグリと胸に縋り付く少女を、必死に引き離そうとするエルミア。その豊満な胸が形を変え、ぷるんぷるんと揺れている。いいぞ!もっとやれ!


「やっと会えました~。どこ行ってたんですか~。あなたの大切な大切なララノアなのですよ~。お忘れですか~」


 ララノアと名乗った少女の耳の形は、妹やエルミアと同じく尖っていた。


 どうやらエルミアの知り合いのエルフのようだ。しかし、先輩とはどういう事だろうか。


「あんたの名前なんて知ってるわよ!いい加減離さないと痛い目見て――」


 ふと、エルミアと目が合い、彼女は焦ったようにして、身体ごとこちらに振り返る。


 そしてエルミアに抱きついていた少女は、テーブルを乗り越えそのまま床へとダイブを果たした。


「ふぎゃ!」


 何かおかしな事でもあっただろうかと、周りを見渡すが先ほどと変わったところはない。


 妹だけは、エルミアの様子を見てニヤニヤと不気味に笑っているが。


 再びエルミアと目線を合わせて首を傾げる。


「ち、違うのマサト。この子とは――」


「将来を誓い合った仲なんです~」


 床へとダイブした少女は、今度は後ろからエルミアに抱きつき、両手で豊かな胸を弄っている。


「やっ、ちょ、どこ触って、あんっ!ってもうやめてララノア!」


 やめるなララノア君!是非そのまま続け給え!


「それでこの方達はどなたなんですか~。先輩に人族の知り合いなんていまし――ぶぎゃ!」


 頭に肘鉄を喰らいプシュ~と床に突っ伏した少女。


「ふーん。将来を誓い合った仲ねーエルミアさんにはもう運命の相手がいたんだー相手は女性だけど私も陰ながら応援するよ、うんうん」


 妹が自分の腕に手を回し、勝ち誇ったかのように胸を張る。


「ア、アンナちゃん?誤解するような言い回しは止めて頂戴。本当にこの子とはなんでも――」


「なんでも有りの仲なんです~。でも先輩は照れてばかりで~。私の「森の誓約」だって受け入れてくれたじゃないですか~」


 彼女はデフォルトで精神が肉体を凌駕しているのか、頭から煙を上げながらもスクっと立ち上がった。


 も、もうやめるんだ。それ以上は君の身体が持たない!


「あれはあんたが勝手にした事でしょ!それに、その誓約は同性同士なら意味が無いって何度も言ってるじゃない!」


「知りません~。私が認めていない以上、私の中で誓約は無効にはならないのです~」


 エルミアとララノアは真正面から両手を掴み合い、膠着状態になった。


「森の誓約とは一体なんでしょうか?(わたくし)、亜人種の方の間でそのような誓約があるとは初めて聞きましたわ」


 エリザは可愛らしく頬に人差し指を当て思い出そうとしているが、どうやら心当たりがないらしい。


「人族の方に知られていないのも無理はないのです~。これはエルフの若者の間にだけ流行っているのですよ~。簡単に説明しますと、貴方に身も心も捧げますという誓いの儀式の事なのです~」


「あら、エルフの方にしては情熱的な誓いですわね。一体どのようにするのかしら?後学のためにも教えて頂けないかしら」


 するとララノアは、握っていたエルミアの右手を自身の左胸の上に置いた。


「ええ!ええ!教えて差し上げましょう~!まず、このように意中の相手を想いを寄せながら、自身の心臓の音を聞かせて――」


 刹那、ドスンという音を響かせ、エルミアは左足でララノアの右側に深く踏み込み、素早く右腕を引き寄せ、ララノアの鳩尾を斜め上45度に打ち込んだ。


「ふん!!」


「左頬にキ――ズボラッ!!」


 ドカン!という音と共にララノアの足が一瞬床から離れる。


 エグい、エグすぎる。ショートレンジからストマックを狙ったアッパー。しかも完全に振りぬいている。


「こ、この感覚、ひ、久しぶりです。さすが、せん、ぱ、い」


 胃の辺りを右手で抑え、両足は子鹿のようにぷるぷると震えているが、耐えきった少女。


 しかし、左手をよく見ると若干赤くなっている。まさか、あの一瞬の間に自身の左手を差し込んで衝撃を受け流したのか!


「はぁ。あのねララノア。あんたの気持ちは嬉しいけれど・・・私も誓約しちゃってるから」


 その言葉に少なからず衝撃を受ける。つまり、エルミアには既に好きな人がいたと言う訳で。


「はぁ~?何を馬鹿な事言ってるのですか~?あんなにも男嫌いだった先輩が~。相手はどこの女なんですか~」


「あんたみたいな趣味はしてないわよ。それに男嫌いじゃなくて、今までは興味がなかっただけ」


 そうして頬を染めながら自分を見つめてくるエルミア。


 あれ?もしかしなくても、自分の事を言ってるのか?でも、エルミアの御神体に手で触れた覚えなどないのだが。



――「い、今のは私の初めてだから」



 思い出されるのは、昨晩の出来事。確か背中合わせで左頬にキスをされて、お互いの心臓の音が――


 そこで、はたと気づく。


「エ、エルミア・・・まさか昨日の夜のアレか?」


 そう言うと、エルミアは頷き照れるように首筋をみせてきた。


 その陶磁器のような白い肌には、幾何学模様がハッキリと赤く浮き出ていた。


「ほら、ここに聖痕が出てるでしょ。あの時は、森の誓約までするつもりはなかったんだけど、偶然にも誓約の条件と一致しちゃったみたいで。だ、だから、私は身も心もマサトの物になっちゃったのよ」


 昨晩からエルミアの様子がおかしかったのは、この聖痕のせいだったのか。


 竹を割ったような性格をしているエルミアが、自身のとった行動に対して過剰に反応してたのは、想定外の結果が出てしまったからなのだろう。


 という事は自分だけ空回りしていたのだろうか?いやしかし、頬にキスされた事実は変わらないし。う~ん、自意識過剰なのだろうか。


「またまた、冗談がきついのですよ~。大体人族と森の誓約をしたところで聖痕が~ってあっれー!?ほんとにある~~~~~!!」


 エルミアの聖痕を食い入る様に見つめるララノア。


 続けて剣呑な雰囲気を醸し出している妹と、興味深そうにしているエリザがエルミアに近づく。


「これがその聖痕・・・。先ほどは、人族とその誓約をしても聖痕が出ないような事を仰ってましたが、どういう事でしょうか?」


「それは私が聞きたいのですよ~。元々は大昔に私達エルフの婚約の儀に使われてたものなのです~。同族に(つがい)がいると知らしめるのと、自身を(つがい)に対して一種の隷属化させる効果があるのです~。私達エルフは亜人種の中でも特に出生率が低いので、子作りには工夫が必要なのです~。なので他種族との間には聖痕なんて出るわけがないのですよ~」


 子孫繁栄の為とはいえ、自身を隷属化させるとは穏やかじゃないな。


 これが若いエルフの間で流行っているとは・・・若者の性の乱れ、いやエルフという種の存亡に関わる程、少子化が深刻なのだろうか。


 どちらにしろ、エルミアにはきちんと言って誓約を無かった事にして貰わないと。


 その隷属化とやらがどのような強制力を持っているか分からないが、本人の意思を無視するものなら危険来まわりない。


「・・・つまり、マサトさんとエルミアさんが性的な関係を持てば、人族と亜人種のハーフが生まれてくる可能性がある、という事でしょうか?」


 ララノアの言葉に一瞬息を詰まらせ、深刻そうな表情で問い掛けるエリザ。


「そんなの私が知るわけないじゃないですか~。というか、もうどうでもいいのです~。私の先輩を返してくださいよ~」


 自分に掴みかかってきたララノアを、エルミアが慌てて羽交い締めにする。


「ねぇ、ララノアさん。エルミアさんが、好きな相手を想いながら自分の心臓の音を聞かせて、左頬に・・・何をしたの?」


 なにやら焦燥した様子でララノアに質問する妹。その頬に一筋の汗が流れる。


「そりゃあキス(・・)に決まってるじゃないですか~。ってあなたは一体なんなんですか~?見知らぬ同族の傷口に塩を塗って楽しいのですか~」


 本人は怒っているようだが、その間延びした声と眠たそうな表情からは、そのような気迫は一切感じられない。


 その返事を聞いた妹は、何かに耐えるように唇を噛みグッと拳を握りしめた。


「こ、この大馬鹿!!」


 妹の表情の変化を感じ取ったのか、エルミアが心配そうに声を掛ける。


「アンナちゃん、心配しなくても大丈夫よ。私とマサトの関係が今すぐ変わる訳じゃないから。だからお願い、絶対に早まらないで!」


「・・・うん、分かってるよ。すぐ(・・)には変わらないよね」



「やれやれ。騒々しいですよ、ララノアさん。お客様がいらしたのですから、きちんと対応しないと王都に叩き返しますよ」



 その低めのハスキーボイスに反応し、頭を抱えて座り込む少女。


「ひゃ~!それだけは!それだけは!どうかご勘弁を~」


 トントンとリズミカルに階段を降りてくる男性。見た目は元の自分と同じ二十歳ぐらいだろうか。


 赤い長髪にシュッとした体型、そして部屋の内装とマッチした清潔感のある服装に銀色の眼鏡。極めつけに、女性を惹きつける甘い声と端正な顔立ち。


 なんという事でしょう。天は二物を与えやがりましたよ。


 座り込んだララノアに手を差し伸べて立たせたあと、自分に向き直って優雅に一礼し、自然な笑顔をしてきたイケメン。


「ようこそ、冒険者ギルド・サーリア支部へ。わたくし、ここのギルドマスターをしております、アルベルトと申します。何か御用でしょうか?」


 加えてその年で組織のトップとは、あなたは一体どこの完璧超人ですか?

誤字・脱字等ありましたら報告をお願い致します。

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