ep4
どうも私です。
最近一か月毎にストックを溜めつつ投稿するか、どのくらいの頻度になるかわかりませんがひとつ書いたらひとつ投稿、という風にするか悩みます。
それについて何かご意見があったらお願いします。
2015/3/20 2000PV突破ありがとうございます!
これからも運動音痴な主人公をよろしくお願いします。
2015/10/01 華が初めて弓を射るシーンにシステムアシストの件を追加。
夕食を食べて早速ISOにログインする。前回は生産をセーフティーエリアでやってログアウトしたのでそこにログインされるらしい。
このゲームでは前回ゲームを辞めたところからログインできるらしいです。
フィールド内でログアウトすると少しの間フィールド上にアバターが残ってしまい、mobとかに攻撃されて知らない間に死に戻りらしい。
ログアウトは計画的に。
とりあえずログアウト時に確認しなかったアビリティの確認。
【弓:2】【闇属性魔法:1】【観察:3】【細工:1】【料理:1】【調合:5】【視覚拡張:2】【魔力:1】【魔力制御:1】
ログアウト前に採取と調合をしたおかげで若干の能力上昇がある。
素材はすべて昼に処理してしまったので夜は魔法と弓の先頭系のアビリティを上げる予定だ。
まずは闇属性魔法。
魔法を唱えるためにメニューを開いて魔法の確認をする。現時点で使えるのは【ダーク】と【ダークボール】だけみたい。
【ダーク】は闇に紛れるって書いてあるから多分隠密系で、【ダークボール】は普通に攻撃の初期魔法っぽい。
私はとりあえず誰もいないことを確認してセーフティーエリア内で魔法を使うことにした。
「【ダーク】!」
流石【魔力】のアビリティのレベルが1だと一回の発動で八割くらいMPが持ってかれた。
肝心の効果は
「自分が闇に紛れても自分じゃわからない…」
そうなのだ。
隠密系で自分の姿を隠す効果が仮にあったとしても、隠れているのは私自身だから隠れられているかわからない。
そしてMP的にも二回は唱えられない。
それでもやることがないのでぼけーっと夜の森を見渡す。全然見えませんけどね、はい。
MPは安静にしておけば自然回復が進むからと安静にしては【ダーク】を使うことをして三回。大切なことに気づいてしまった。
「私のメインウェポン弓じゃん」
それに気づいてからは【ダーク】を使ってはセーフティーエリア内の木に向かって弓を射る。
手元にあるのは50本。それを何本木に当てられるか。
現実では弓なんて射ったことはおろか触ったことすらないので、今はゲームのアシストと自分自身の能力を信じて射る。リアルの運動能力なんて信頼できませんけど。リアルで弓を扱ったことがないから構え方がわからない。適当に色々構えてみていると、ふいに構えている腕が引っ張られる気がした。
「も、もしかしてこれが…」
その引っ張られた感覚に任せてその位置に腕を持っていくとその感覚は無くなって、また別のところが微かに引っ張られる感じがする。そしてそれに従っていくと、数分後に漸く弓を引いた体勢になっていた。
最初の狙いの木の方にしっかりと向く。深呼吸をして、射る。
最初の10本。当たったのは0本。先はまだまだ長そう。
それからも一本一本丁寧に射る。そしてMPが回復すれば【ダーク】を唱えるといったルーチンワークを続けて45分。
ようやくすべての矢を射り終わって一息。
「ふぅー。やっぱりゲームの中だと練習すれば練習するだけ上手くなるんだ!」
やっぱりゲームだよねとうんうん頷く。最後は10本中3本木に当てることができた。私は満足です。
「よしじゃあ次は…の前にアビリティの確認か」
練習をした後はとりあえずアビリティの確認。現実と違って努力の結果が明確な数値となって出てくるのはやっぱり嬉しい。
【弓:4】【闇属性魔法:3】【観察:3】【細工:1】【料理:1】【調合:5】【視覚拡張:4】【魔力:4】【魔力制御:2】
「おぉ…」
すごい。本当に明確な数値として出てくるなんて努力のし甲斐がある。
でも多分【弓】はモンスターを射った方がレベルの上りがいいと思う。
そういえば心なしか周りがよく見えるようになった気がする。
これは多分【視覚拡張】のレベルが上がったからだろう。
でも同じだけ魔法を唱えたのに【闇属性魔法】は3、【魔力】は4、【魔法制御】は2と違いが出た。
アビリティによって同じ行動が経験値の素でも経験値の入りが違うのかもしれない。今はどうでもいいけど。
「まだ試していないのは【細工】と【料理】か〜」
【料理】は道具がないからできないとして、やるなら【細工】かな。
インベントリから細工道具を取り出す。本当に私の考え通り矢が作れるかの実験だ。
まずはインベントリから矢の材料になりそうなので拾った木の棒、石、羽を取り出す。
「最初は棒の加工かな」
木の棒を手に取って細工セットの一つ、彫刻刀を使って削っていく。
作業をしていて気付いたが、【細工】のアビリティのアシストは手先の感覚だった。どこをどのくらい削ったらどうなるかが分かる。頭の中の設計図にするためにはどうすればいいかが自然に分かる。
いちいち印を打ったり測ったりする手間がないから単純に楽だ。
「よし、できた」
何回か設計図通りに行ってないことを感じつつも矢の棒の部分の作成に成功した。
次に取り掛かるのは鏃の部分。これは石を研磨して形を整えて作ろうと思う。本当は打製石器みたいに石を石に叩き付けて割って使おうと思ったけど、STR値が全く足りないのか手が痛くなるだけだった。手がしびれました。
これもさっきの棒と同様のアシストを受けることができた。そして研磨してるだけなのに徐々に変わっていく石の形。
それでもやはりまだカットができないせいか整形する時間は結構かかった。所要時間30分。
「よし」
次はその石の鏃と拾った羽をこれまた拾った蔓で固定していく。
最初にしてはうまくできた気がする。
そしてできたのがこちらになります。
【石の矢】
粗悪な石の矢。
重心が傾いているためにこの矢を射っても曲がってしまう。
ATK+2
追加効果:ズレ(+3)
わ、わかってましたよ。ええもちろん何回か失敗したから、それが多分原因なんだろうなぁと思う。
それに追加効果のズレって多分説明文通りなんだろう。
でも新しい発見もできた。自分の生産物にはどうにかすれば追加効果がつけられる。
これはプラスの効果が付けばいいなと思うけど、そんなことできるほどまだレベルが高くない。がっくり。
というかレベルが高くなればできるのかどうかも分からない。もしかして素材によるのかも?
モンスターの素材とか。火を噴くドラゴンの骨とか鱗とかあったら火についての追加効果とかありそう。モンスター一人で倒せないや。がっくり。
そして一本加工した後のアビリティを確認。
【弓:4】【闇属性魔法:3】【観察:3】【細工:3】【料理:1】【調合:5】【視覚拡張:4】【魔力:4】【魔力制御:2】
しっかり上がってます。多分上がれば上がるほどさっきの削りすぎとかがなくなって、ちゃんとした石の矢ができるんだろう。
「そうと決まれば今回の目標はちゃんとした石の矢を作ること!頑張らなきゃ」
と、その前に。この粗悪な矢を実験的に射っておかないと。
粗悪な石の矢を番えて放つ。
ビャイン!
かなり変な音がして狙った木の方向に向かった矢は、途中から魔法で木に避けられたのでは?と思うくらい綺麗に途中から曲がって闇の中に消えていった。
…これ絶対当たらないようにできてるでしょ。
運営の公式不遇な弓をかわいそうに思いつつ、絶対きれいな石の矢を作ってみせると意気込む。
そう意気込んで失敗すること20分。一度も失敗しない棒ができた。【細工】の熟練度が上がったおかげか一回にかかる時間が1/2くらいになった。
そして石の鏃も綺麗に作った。時間はかかりました。
できた石の矢は
【石の矢】
普通の石の矢。
ATK+3
「やっと普通の矢が作れた…。これで、【レシピ:石の矢】」
生産職のスキル【レシピ】。一度作ったことがあるものをMP消費で作れるようになるこのスキルだけど、【細工】アビリティのレベルが低いと成功しにくいらしい。
材料はその辺に落ちてるやつだから、失敗しても大丈夫だよね。
一気に生産したことで何個かダメにしちゃったけど、当面は大丈夫な量の矢をゲットしました。
因みに棒に羽がついて鏃だけついてないやつもレシピ登録した。
新しい鏃をゲットしたときに使える気がする。
今日はこの作った矢をまた木に向かっている作業をログアウトするまで続けた。
合計200本くらい射ったところで切り上げたけど、たくさん射ったおかげで【弓】がレベル6まで上がった。
最終的には10本中5本は当たるようになった。とりあえず10本中7本当たるようになったら狩りをしようと決心した。
そして綺麗な矢はやっぱり曲がらなかった。かなり感動した。
私は成長を実感できて上機嫌でログアウトした。
一日目最終ステータス
NAME:ハル
【弓:6】【闇属性魔法:3】【観察:3】【細工:4】【料理:1】【調合:5】【視覚拡張:4】【魔力:4】【魔力制御:2】
こんなイベント!とか
誤字脱字ありましたらご報告お願いします。
確認はしてるんですけど…。
なにぶんO型なものですから…