ep27
二週間くらいなら誤差の範囲…。すみません
今回も相当短いです
「お弁当屋さん?いいんじゃない?」
思い立ったら吉日ということで早速幼馴染に相談してみた。お弁当屋さんというよりかはサンドイッチなんかの持ち運べる軽食を売ったり、ほかは雑貨屋さんチックなことをしてみるつもりだ。かわいいアクセサリーとか作ってみたいし。
「それにいくらかかるかは俺じゃちょっとわからねぇから、すまんが別の人に聞いてくれ」
なんと!幼馴染は万能ではなかったよ。まさかれーくんも脳筋方向だったなんて!
「それに、そういう情報はあっちの世界で直接収集したほうが絶対楽しいぜ?」
その言葉に深く納得して、
「でも今日はもう疲れちゃった」
電話越しに苦笑いするれー君を感じた。私はあくまでマイペースに。超特急で駆け抜ける幼馴染とはやっぱり歩き方は違うのだ。
れーくんとの電話を切って、誰に聞こうか少し悩む。
私の知り合いで、お店を出すことに対して知識があ
人。
…いるよね?鉄さんが。というか私はISOでの知り合いが少なすぎるかもしれない。幼馴染2人、おじいさんと、鉄さんににトト。
「本当に少ない…けど」
広く浅くより深く狭く。みんなともっと親しくなりたいし今度ピクニックにでも誘ってみようかな。
…思考がそれちゃった。
とにかく鉄さんにお店を出すにはどうすればいいかとか、自分の望む雰囲気のお店にするにはどうすればいいかとかそういうことを聞かないと。
思い立った日がだしとにかく鉄さんにメッセージ送って相談してみよう。
「こんにちわ鉄さん、突然すみません。実はISO内でお弁当屋さんを開店したいんですけど、その為にはどれくらいのイェルが必要ですか?お店ではお弁当と一緒に私の【細工】とか【調合】で作った小物とか雑貨とかも販売するつもりです…送信っと」
鉄さんに送ったしあとは返事待ちかなぁ。こういう時ISOは外からでもメッセージ送れるっていうのは便利でいいな。
「あれ?」
どうやらさっき送ったメッセージの返信がもう来てるみたいだ。
「暇なのかな…?」
みんなが言うには鉄さんはゲームの中じゃ本当にすごいプレイヤーらしいのに。
『メッセージありがとう。そうだなぁ前にも言ったけど80万Yくらいかな。ハルちゃんのいう感じ、そんなに大きいお店を想定してるわけじゃなさそうだし、おしゃれにするとか内装に凝ろうとすると100万Yくらい行くんじゃないかなぁ。それも店舗代だけだし、いい感じの土地を探して契約するのにもう少しかかりそうだから合計で150万Yくらい用意したほうがいいんじゃないかな。また開業の暁にはぜひ招待してよ!ハルちゃんのご飯のファンになったから(笑)』
ファンだなんて鉄さんはいいことを言ってくれる。でも問題はそんな褒めてくれてた文ののもう少し前。
「150万Y…?」
150万Y。Yは言わずと知れたISO内の通貨だけど、150万?鉄さんはとうとう壊れてしまったに違いない。なんせ私は今、幼馴染たちとの最近の狩りとかクエストとかで結構お金は持っている方(私の中では)ですらいまだに1万Yも持っていない。
そんな私が一体どういう魔術を使えば150万Yなんて大金を手にすることができるのだろう?
そういえば前に屋台なら一万Yで出せるみたいな話を鉄さんから聞いた気がする。
私の今の所持金なら屋台を出してとりあえず、当面はそれで稼いだほうがいいような気がする?他にもあのいたずら好きな幼馴染に普段の罰として狩とかも手伝ってもおう。それくらいならたぶん協力してくれると思う。別にお金自体をもらうわけじゃないし、代わりにご飯でも作ってあげよう。
「よーし!そうと決まれば明日から屋台のためのお金稼ぎがんばるぞー!」
とりあえずは二ヵ月後のいつかには更新するという目標です。
そろそろお休みはいるので核時間が増える…と思います。思うだけかもしれません。